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乳児の運動発達について~新生児:生後10日:腹臥位~

こんにちは!
トレーナーをしている福士です!

今日は生後10日のうつ伏せ姿勢について書いていきます。

生後10日、新生児の腹臥位

・頭部
・上肢
・下肢
・まとめ

頭部

うつ伏せの時、新生児は窒息を防ぐため少し頭を回旋させた状態で横たわっています。
この時、真横を向いて耳が床面についているのではなく頬がついています。

頭を上げる動作と回す動作を最初に覚えていきますが、新生児の段階では筋力が十分に備わっていないため床面からはそれほど
頭部を持ち上げることができません。

しかし、この頭部を挙上し回旋させる動作が、のちの姿勢をコントロールしていく最初の要素になります。
頭部の挙上と回旋は、頸部の伸筋群を働かせ、腰当たりまでの脊柱伸筋群に刺激を入れます。

頭を上げるという動作が背中側の筋力を発達させ、のけぞることが可能になり、重心の位置を下げる(頭から胸側に)ことに繋がります。
そして、頭を回すという動作が側方への重心移動を可能にするので、この2つが合わさって「寝返り返り」ができるようになります。
(うつ伏せから仰向けになること)

仰向けからうつ伏せに寝返りをするときも、新生児をよく見ると斜め上を見る頭の動きから寝返りをします。


上肢

うつ伏せの時、上肢は体にしっかり密着させた状態であることが多く、ほとんど変化しません。
基本的には、肘を上げ前腕か手、もしくは手のみが床面についています。

新生児がうつ伏せで動くとき、骨盤を挙上させてズリ這いのような動きをすることが多いです。
この時に、頭部側や骨盤側への重心移動を繰り返し各部位の感覚を向上させていきます。

前方に重心を移動させたときは頭や手で支えたり、後方では足部や骨盤帯をコントロールします。


下肢

うつ伏せ時の下肢は股関節の屈曲、わずかな外転と外旋、膝の屈曲、足関節の背屈が見られます。
カエルのような姿勢となり、筋緊張の少ない新生児ほど、股関節の動きは大きいです。

足部で床面を蹴ったり、股関節を伸展させたりして骨盤が挙上し、重心が前に乗っている時ほど
下肢はランダムな動きをしやすくなり活発になります。

前方に這ったり、ピポットのようにその場を回ったりすることもできます。


まとめ

生後10日ほどではうつ伏せは我が家ではあまりやりませんでしたが、1か月くらいではたくさんやらせていました。
頭部、胸椎、手などの感覚はうつ伏せで遊んでいると適切な押す感覚や位置を覚えられるのでお勧めですね。

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