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寿命の代表値

令和3年簡易生命表によると、男の平均寿命(0歳の平均余命のこと。以下同じ)は81.47年、女の平均寿命は87.57年となり前年と比較して男は0.09年、女は0.14年下回っている。

厚生労働省 令和3年簡易生命表の概況

 寿命の代表値、すなわち、平均値と中央値と最頻値を厚生労働省の資料をもとにスプレッドシートを使って求めます。
 この授業までに、情報処理技能検定試験4級と3級の過去問を通して基本的な計算と絶対参照・相対参照、オートフィル、グラフの挿入などを行いました。中学校の数学「資料の整理」で既習済みの代表値を、公のデータから計算し、グラフを作成、グループで課題に取り組むことを目的としています。

生徒配付シート

シート概要

生徒配付シート

 配付シートには、厚生労働省からダウンロードした死亡率の値と、0歳の人口男女10万を入れておきます。

処理条件に沿って生徒作業

 処理条件は情報処理技能検定試験の書式を真似ています。生徒の中にはこの指示で表をどんどん埋めていくことができる者もいますが、全体の進捗状況を見ながら、教室スクリーンで解説を加えています。(オートフィルに気付くかがポイント)
 表が埋まっていくにしたがって、

  • ここでいう平均値って何?何の平均?

  • 中央値、最頻値とは何?

と質問が増えてきます。
 まず、「最頻値」は死亡者数の中で数が最大になるところ。つまり、死亡者数のグラフの頂点であり、「中央値」は「累計死亡者数」が5万人(10万人の半分)を超えたところとなります。そして、「平均値」は「生存年数小計」の合計を10万人で割った値、これが平均寿命です。

 しかし、求めた平均寿命は、公表されている平均寿命と約0.5歳の差があることがわかります。この差をグループで考えるのが考察⑥(期央で亡くなったと考えると自然で公表値とほぼ一致)
⑦は自由にグループの意見を聞くのが目的です。

グループワーク

 最後に、すべての値を埋めたシートを添付します。



参考資料

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