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宮古島日記:宮古島な生活(移住3ヶ月でわかった3つのこと②島の人が「今」思うこと

今回はグッと視線をローカルに。この3ヶ月で出会った島の人たちとの交流をベースに書きたいと思います。

一般に「地方創生」とか「地域活性化」の文脈で語られることって『課題』ベースだったりするのですが、案外ローカルに着地してみるとそれはそれで誰かが何かをしていて、頑張っているからこそ『課題』として認識されています。
なので、実は解決の方向には向かっていたりします。
(解決までに途方も無い時間と難題が待ち受けているのはもちろんです。)

宮古島でいうと、”漂着ゴミ”や”宮古馬”が明確化している『課題』です。

RuGuでも週に1度は至近の長崎浜の清掃を行なっていますが、海外から漂着したペットボトルはいつまでたっても無くなりません。汗

宮古馬の問題は最近特に取り沙汰されることが多くなったのですが、経緯をみる限り、長年積み重なった問題の根深さを感じます。
(記事だけではなく実際に話を伺ってそう感じました。)

そんな「地方創生」、「地域活性化」に何らかの形で携わる機会が欲しいなーと思っていたところで出会ったのが、「Myahk LAB.(ミャークラボ)」でした。

ミャークラボは宮古島在住の有志の方々が立ち上げ、高校生等若手が多く参加する団体です。

年末にご縁をいただき、イベントに参加しました。

宮古島を「教育」「観光」「文化」といった切り口で各グループに別れてディスカッションしました。

そこで感じたことはローカルに着地するとどこもそうなのかもしれませんが、島民が大きく3つに分かれること。
・元々の宮古人
・出戻りの宮古人
・移住民
宮古島は5万人程度の島で生産人口は約6割なので、3万人程度。

その内、移住民が約1万人と言われています。
なので、それぞれ背景に起因した課題があるわけです。

当日は、年末ということもあり、帰島している宮古島出身で現在東京の大学に通う学生 & 進学を機に宮古を出て現在東京で働いている方、移住して10年以上の諸先輩方、高校生といった様々な方と議論を交わすことができました。

・高校生は、行事(神事)、部活(週6)、勉強(塾)でとても忙しく、中学を出たらほぼ家族旅行にいったりはしないこと。
(海でもあまり遊ばないらしい。驚)
・宮古島から一度も出ていない方はあまり外に出てこないが、それはイベントや新しいことへの興味はあるが、関わり方がわからないだけであること。
(誘うと興味を持って頂けて、来てくれれば楽しめる。)
・移住民と出戻り組の組み合わせで何か新しいことを始める機会が多いこと
(島内でご活躍されている新興企業は一度内地に行かれている方が多いそうです。)

といった目に見える世界とはまた異なる現状を理解し、海や星や自然、文化といった今あるものを楽しめる宮古島、それを守りたいなと改めて感じた機会でした。

加えて、このイベントは現在島を離れている20代が中心に企画運営していて、次の宮古島を支えるこの世代が当事者意識を持っていることが素晴らしいなと感じました。

ミャークラボは2月に「宮古島冬祭り」と題して、JTAドーム(宮古最大のイベント会場)でイベントを実施。
島内店舗の出店をはじめ、VR等各種最新技術の体験ブース、”かりゆし58” のライブイベントなど、盛りだくさんのコンテンツで大成功を納めました。
(RuGuでも家具を提供する等、プチ協賛させていただきました。)

運営のほとんどを地元の高校生が実施し、さながら大規模な文化祭のような雰囲気でした。
(前日伺った際の準備でピリピリした空気もリアルを感じました。w)

これまで比較的都市部で暮らして来て、ご縁で着地した宮古島。
外から来た人間だからこそ出来ることもあるな、と感じると共に、(それはそんなに簡単なことではないなと思いつつ・・)だんだん増えて来た知り合いをベースにそれぞれの立場を理解し、焦らずゆっくり島に馴染んでいきたいなと思います。

次回は、宮古島な生活シリーズラスト。
『移住3ヶ月でわかった3つのこと③移住して安部が感じた宮古島の「今」』で、移住して感じる大変さも含めてお伝えしようと思います!

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