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完璧主義者ほど結果が出ない理由

今回は「完璧主義者ほど結果が出ない理由」について考えていきたいと思います。こちらは実体験や、周りにいる経営者を見てきて思ったことですが、「完璧なものを出そう(見せよう)としている」からです。

つまり100点の状態にしないと、人に見せれないと考えているってこと。これは「お客さんにいいものを提供したい!」って思っている人ほど、この状況に陥りやすいです。

その思い自体はとても素晴らしいのですが、ここでちょっと考えてほしいことがあります。

その100点って、誰視点で決めているの?

これがすごく重要です。なぜなら、あなたが100点だと思った商品やサービスを、お客さんが100点だと思うかどうかは別問題だからです。もしかしたらあなたが100点だと思ったものが、お客さんからは50点の評価しかないかもしれない。

にもかかわらず、あなた視点で100点を目指すのは、時間・コスト面で見ても、もったいないと思いませんか?

どうせなら、あなた視点で60点から70点のものをさっさと市場にリリースして、お客さんの反応を見ながら改善を繰り返して、お客さん目線での100点に近づけたほうがいいとボクは思います(PDCAを回していくとやつですね)。

「答えは市場が知っている」という言葉がある通り、商品やサービスは市場に出してみないとどうなるかわかりません。出してみないと、前進できないので、完璧に作るまで商品やサービスを市場に出せない人は、結果が出ないのです。

それと、あなたが100点と思うまで商品やサービスをリリースできない理由がもう1つあるんです。

職人気質のプライド

職人気質でこだわりの強い人は、こういう傾向にあります。先ほどもいいましたが、こだわりが強い=お客さんにとっていいもの、とは限りません。まあこれだと先ほどといっていることが変わらないので、もう一つの視点でお伝えします。

これは、あるこだわりの強い飲食店のオーナーが実際に言っていたことで、まったくもって共感できなかったことがあります。その人が言っていたのは、「競合になめられたくないから」という理由で、無理して原価が高い材料を使っていたんです。

たとえ競合に変な目で見られたとしても、お客さんが満足しているならそれでいいと思うんですが。なぜそこで競合の目を気にしているのかが、まったくもって理解できませんでした。

たしか原価率が45~50%という飲食店経営的にアウトな原価率だったんですが、お客さんに美味しいものを食べさせたいという思いもありながらも、自分のプライドのためにやっていたんだなと。その言葉を聞いた時にそう思いました。

「周りにすごいと思われたい」という気持ちがあると、すごくこだわってしまうので、商品やサービスを作るのに時間がかかってしまうので、なかなか出てきません。

今回は特定のオーナーの話を出しましたが、周りの目を気にしてリリースできないという経営者の方も割と多いのではないでしょうか。
(そもそもその飲食店オーナーの場合は、お客さんの方を向いて仕事してないよねって話なんですが。)

まとめ

今日の話のまとめです。

・そもそもみんなが100点をつけてくれるような商品やサービスを作るのは不可能。なので、60~70%ほど出来上がったら、さっさとリリースして市場の反応を見る(抵抗がある場合はお試し価格で行い、購入者にアンケートを取る)。

・職人のこだわりがお客さんに100%伝わることは稀。ある一定のレベル以上は、違いがわからないのでそこに時間を使わずにさっさとリリースする。
そして、周りはあなたが思っている以上に、あなたのことを気にしていないと思う。

モノがあふれている昨今、いいものが売れる時代ではなくなりました。「品質が良いモノ」ではなく、お客さんそれぞれに合わせた「最適なモノ」を提供することが、重要になる時代なのかもしれませんね。

あくまでもボクの解釈ですので、正しい正しくないの話ではないです。

PS
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