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ジャンドサーガの帰還

割引あり

◆アイサツ

 ドーモ、たかやねず(@takayanezu)です。

 とある傷病に対する自粛ムードも影を潜め、悠々自適に紙でのMTGを楽しんでおります。

 その分、MOをする時間は減ってしまいました、1日に24時間しかないこの世界が悪い。

やっぱり紙でやるMTGは楽しい

 また機会があったのでこうして記事を書きました、その話はまた後程。

◆【ねず果敢】はどうなった

 記事のタイトルから【ジャンドサーガ】に関する事が書かれているのですが、以前に使っていた【ねず果敢】はどうした?と思われますが、これがまたいろいろあったんですよね。

環境激変

 【ねず果敢】は当時の環境にフィットさせて作ったオリジナルデッキだったのもあり、非常に高い勝率を出せていました。

 その中で2023年6月にモダン以下の供給用のセットがリリースされました。

『指輪物語:中つ国の伝承™』

 前回の記事の最後で、このセットのリリースによる環境の変化について懸念していました。

 現在このデッキでかなりの勝率を誇っているので、6月発売の『指輪物語:中つ国の伝承™』にて環境が大きく変わってしまう事が嬉しくもあり怖くもあります。

【《死の国からの脱出》を最も上手く使うデッキ】の説明書 より

 そして、このセットのリリースにより、モダンは想像以上に環境が変わりました。

 それは、先述の懸念通り、【ねず果敢】にとって最も悪い形に。

《喜ぶハーフリング》
《1つの指輪》

 これらは【5Cオムナス】に劇的にフィットして一気にトップメタに躍り出ました。

 これまでは《血染めの月》による嵌めが有効でしたが、両者ともそれを搔い潜る事に長けており、正面から戦ってアドバンテージで勝つ事は不可能です。

 元より【5Cオムナス】は苦手なデッキでありましたが、それが強化された上で使用者が増える事は、【ねず果敢】にとっては強烈な向かい風です。

《オークの弓使い》

 2マナという軽さで、ドロー咎めつつダメージを与えて盤面を強化するこのカードは【ねず果敢】の全てを破壊しました。

・先攻1ターン目以外の《敏捷なこそ泥、ラガバン》の価値が紙切れ同然となりました。
・昂揚達成のために場に出した《ドラゴンの怒りの媒介者》は常に1点ダメージの恐怖に晒され続けます。
・《帳簿裂き》《ミシュラのガラクタ》のドロー効果により、相手に対処困難な場を作られつつ、こちらのクリーチャーとライフが消えていきます。
・《死の国からの脱出》での大量ドロー展開は、敗北に直結します。

 これら指輪物語産の3枚は、【ねず果敢】もとい青赤系のデッキを環境から退場させるに至りました。

 そして、【ねず果敢】に強く依存していた自分は、モダンのデッキを失いました。

突然価値のないデッキになってしまった

休眠期間

モダンコールドスリープ期間

 わざわざ弱いと分かっているデッキを使い続けるほど辛い事もないので、2か月ほど他のフォーマットで遊んでいました。

レガシー

 今年のラストサン本戦のフォーマットにレガシーがあり、その予選もレガシーで開かれている店舗が多く、これを機に本格的に練習する事にしました。

 デッキはかなり前に組んだ【土地単】のみ手元にあります。

 勝率はあまり良くありませんでしたが、練習を重ねる度に採用カードやサイドチェンジが洗礼されていき、上達を肌で感じることが出来て楽しかったです。

パウパー

 ひょんなことから紙でデッキを組むことになったので、MOでいくつかデッキを組み回してみて、その中で気に入ったデッキが【青黒テラー】です。

 使用感が【カウンターモンキー】に近く、3ターン目に7マナ5/5を複数体出すブン回りもありながら、アドバンテージゲームに持ち込む事も出来る、非常に優れたデッキです。

 始めは赤単の【バーン】【カルドーサレッド】を回していましたが、思うような勝率が出ませんでした、今考えるとまだパウパーに慣れていなかっただけかもしれません。

 このフォーマットは遊んでいくうちにその奥深さに感銘を受けてすっかりハマってしまいました。

モダン

 2023年8月11日に『第24期モダン神挑戦者決定戦』が開催されました。

 モダンはデッキが消滅してコールドスリープ中でしたが、折角だから出ようかなと思い、おぼろげながらに頭に浮かんだデッキを持って、1発勝負で遊びに行く事にしました。

 どのデッキもパワーが高過ぎて半端なデッキではゲームにならないと思い、もうそれなら「1マナ3点ダメージ」のカードを全てかき集めた最高速度の【バーン】を組もうと思いついて出来たのが、この【黒赤バーン】です。

 結構惜しかったです、当日の参加者212人の中で最も安いデッキであると自負しています。

この2枚は対戦相手全員にテキストを尋ねられました、なぜ知らないんだ

それでもモダンをしなければ

自分とは縁のないシステムだと思っていました

 チャンピオンズカップラウンド2シーズン2

 これまでこの類のイベントはパイオニアで開催されていましたが、このシーズンではモダンで開催されるそうです、これはさすがに出たい!

 【黒赤バーン】は、若干復権してきた【カウンターモンキー】にはどうしても勝てない為、予選には持っていかない事にしました。

 それなら、また【ねず果敢】みたいにオリジナルデッキを創ろうと思い、いろいろ考えていました。

 1つだけ決めていたことは「大流行中の【赤黒想起】の《悲嘆》で手札から落とされないリソースカードである《ウルザの物語》を使うデッキでありたい」と言う事だけでした。

 そんな話をMTG仲間としていると「【ジャンドサーガ】をまた使えばいいんじゃ?」と言われて目から鱗でした。

 売ってしまったカードを買い戻し、《オークの弓使い》は一旦借りて、既存のリスト少しづつ変えながら回していました。

すっかり忘れてました、またよろしくな

 近隣の店舗予選を抜けてエリア予選の権利を獲得するなどまぁまぁ勝てており、ベストかは分からないが良いデッキだなと思っていました。

◆機会は突然に

これを貰えるイベントはどれも人気ですね

 10/7は別所で《水蓮の花びら》のプロモ版が貰えるレガシー杯の予定でしたが、よく会うモダン仲間から「プレミアム予選に出る為に水戸まで車で行く、欠員が出たから一緒に行かないか?」と誘いを受けて、それに乗ることにしました。

 ぼちぼち回してた【ジャンドサーガ】を、これを機に自分の考えをふんだんに盛り込んだオリジナルなデッキにして臨みました。

 会場に着くと約半数は関東圏でよく見る強豪ばかりで、ガチガチに緊張してしまいました。

 会場のビル内にポケモンセンター出張所があり、ドロップやIDした時間でニャオハのぬいぐるみ買おうかと考えていました。

かわいいねこのぬいぐるみ

 プレミアム予選は57人で開催されました。

 現神と当たったり、神挑戦者決定戦のTOP8常連のような強豪と当たったり、プロツアー指輪物語の出場者に2回当たったりと、非常にキツい戦いとなりました。

 さて結果は…

 ファイナルの権利獲得です! なんてラッキーなのでしょう!

 スイスドロー最終戦でID出来なかったので、ポケモンセンターに寄る時間が無かったのが心残りです。

 前置きが長くなりましたが、今回の記事はプレミアム予選を最速抜けした【ジャンドサーガ】のデッキ解説になります。

◆デッキリスト

未所持のカードばかり
MOではチケットが足りず回せませんでした

 従来の【ジャンドサーガ】を見たり回したりした中で感じた点と、以前にこのデッキを使用していた経験を、今回のリスト反映させています。

・メインボードに4枚ある《敏捷なこそ泥、ラガバン》の頼りなさ、でも欲しいマッチは欲しい。
・《黄鉄の呪文爆弾》は、明確な役割が無く「便利だから」と惰性で入っているように見える。
・バリューランドが少なく、《レンと六番》の価値を生かし切れていない。
・《終止》はマナベース上使いずらい場面が多そう。
・《鏡割りの寓話》は良いアドバンテージカードではあるが、裏面の効果を有効に使えるカードを入れずらい為、盤面の影響は見た目ほど大きくなさそう。
・マナコストが大きいが軽く使えるカードが増えて《思考囲い》の価値が上がったのは分かるが、4枚も入れてライフが持つのか。
・《探索するドルイド》は今までにない手軽なアドバンテージ取得カードであり、枚数を抑える必要はないのでは?

メインボードの採用カード

 従来の【ジャンドサーガ】と異なる点を掻い摘んで解説します。

・土地
《血の墓所》2枚
《草むした墓》1枚
《踏み鳴らされる地》1枚
《血染めのぬかるみ》3枚
《新緑の地下墓地》4枚
《樹木茂る山麓》3枚
《耐え抜くもの、母聖樹》2枚
《見捨てられたぬかるみ、竹沼》1枚
《ウルザの物語》3枚
《沼》1枚
《山》1枚
《森》1枚

 フェッチランドの配分ですが、《血染めの月》用に《沼》《森》を探せる《新緑の地下墓地》を優先しています。

 《ウルザの物語》は以前から3枚である事を強く推しています、序盤に2枚以上来てしまったら後カードを使い切れずにテンポ差で負けてしまいます。

 その他のバリューランドとして《耐え抜くもの、母聖樹》《見捨てられたぬかるみ、竹沼》を採用しています。

 《耐え抜くもの、母聖樹》が2枚である理由は、土地を23枚目入れたいがフェッチランド以外のカードで良いものが思い浮かばず、サイドボードに入れていたものをメインボードに移動して枠の節約を図ったためです。

 《見捨てられたぬかるみ、竹沼》は、墓地から回収する価値が高いクリーチャーが増えた事もあり採用に踏み切りました。

・クリーチャー
《オークの弓使い》4枚
《タルモゴイフ》4枚
《探索するドルイド》4枚
《砕骨の巨人》1枚

 《オークの弓使い》はタフネス1のクリーチャーやドローするカードに対する強烈な抑止力となります。

 出た時やドローにより誘発する「好きな対象に1点ダメージ与えて、オーク動員1を行う」は、各々の数値は小さいように見えて盤面への影響力はとても大きいです。

 《探索するドルイド》は《獣の探索》側から使用すると、その効果により追放した2枚と、追放領域に置かれた自身を含めると1枚が3枚になり得るカードです。

 しかも《獣の探索》側はインスタントで《探索するドルイド》側は任意のタイミングでプレイ出来るので、その使いやすさは同マナ域のアドバンテージカードで知られる《表現の反復》を遥かに凌駕します。

 《獣の探索》で追放した2枚のカードはそのターンのみしか使用できないので、可能な限り遅いターンに使用する事で、2枚とも使い切れるようにしましょう。

 従来の【ジャンドサーガ】では、《レンと六番》で土地を増やす事と《ウルザの物語》の構築物トークン以外でアドバンテージを得る事が難しいデッキでしたが、このカードは非常に軽いマナで、デッキから新しい選択肢を与えてくれる形でアドバンテージを得る事が出来ます。

 《砕骨の巨人》は【赤黒想起】から出てくるクリーチャーに当てやすい除去として採用しました、1枚で2度美味しい出来事カードは沢山採用したかったのですが、2マナで2点と効率は決して良くないので1枚に抑えました。

・《ウルザの物語》からサーチする用のアーティファクト
《機能不全ダニ》1枚
《虚無の呪文爆弾》2枚
《影槍》1枚
《真髄の針》1枚

 《虚無の呪文爆弾》は【赤黒想起】を始めとした墓地を使用するデッキが多いと思い、サイドボードのカードを移動して2枚にしました。

 《真髄の針》は《一つの指輪》のようにメインボードに採用されているカードに対し刺さるカードが多く使いどころに困らないと思い、思い切ってメインボードに採用しました。

 一見何もしないように見えるカードをメインボードに採用する事に抵抗がありましたが、《真髄の針》の使い方的な記事があったなと思い出し、よく読み込み、これなら自分でも《真髄の針》を使いこなせるなと自身を持つことが出来て、メインボードへの採用に踏み切りました。

・プレインズウォーカー
《レンと六番》3枚
《飢餓の潮流、グリスト》1枚

 《レンと六番》は序盤に被ると使い道が非常に限られるので3枚に抑えています。

 《鏡割りの寓話》のような不要なカードを交換するカードを入れていないので、伝説のカードが手札にダブつくのは致命的です。

 《飢餓の潮流、グリスト》は毎ターンリソースが得られて《戦慄掘り》も使える、1枚で場を支配する万能プレインズウォーカーです。

 《鏡割りの寓話》は便利ですが戦況を変えるような効果を持ってはいません、今回は同じ3マナでより影響力のあるこのプレインズウォーカーを採用しました。

 3マナのプレインズウォーカーで、忠誠度+能力は自信を守れる形で場のカードが増えるので、戦闘で落とすのは非常に困難です。

・手札破壊呪文
《思考囲い》3枚
《コジレックの審問》2枚
《脅迫》1枚

 《思考囲い》は4枚がメジャーなのですが、《死の影》を有するデッキでもないですし、そんなに使ってたらこっちのライフが持たないと思い1枚を《脅迫》に差し替えました。

 今のモダンでクリーチャーと土地のみでキープする事は無いはずなので、ハズレることは無いのではないかと考えました。

・除去呪文
《稲妻》1枚
《邪悪な熱気》4枚
《致命的な一押し》2枚
《終止》1枚
《コラガンの命令》1枚

 《レンと六番》がデッキにいる以上《稲妻》は必ず欲しいです、忠誠値の高い《レンと六番》の価値が段違いです。

 色の縛りがキツい《終止》は1枚に抑えました、一般的な構築では2枚採用されていますが、今回はその2枚目の枠は《砕骨の巨人》にしています。

 《コラガンの命令》は《見捨てられたぬかるみ、竹沼》と同じ理由で採用しており、《探索するドルイド》《飢餓の潮流、グリスト》を墓地から回収して更なるアドバンテージを得る事が狙いです。

サイドボードの採用カード

《湧き出る源、ジェガンサ》1枚 相棒

 【ねず果敢】では頑なに採用しなかったカードですが、《レンと六番》で土地が伸びる【ジャンドサーガ】では、3マナで回収し、5マナで出すと言う事もギリギリ現実的であり、それがどのような性能であっても貴重なリソースです。

 《夢の巣のルールス》入りの【ジャンドサーガ】を使い続けた身としてはどう見ても見劣りする相棒ですが、果たしてそのギャップに耐えられるのでしょうか。

《敏捷なこそ泥、ラガバン》3枚

 《真髄の針》《耐え抜くもの、母聖樹》をサイドボードからメインボードに移動する事で余らせた枠は、このカードを複数枚採用する為です。

 タフネス1のクリーチャーを無価値にした《オークの弓使い》ですが、このカードも強烈に影響を受けました。

 《オークの弓使い》1枚で、出た時の1点ダメージ、《オークの弓使い》本体、オーク動員トークンと、このカードを3体倒せるという徹底的なメタカードになっています。

 《オークの弓使い》自身もタフネス1なので、《オークの弓使い》を倒すのに最も効率的なカードは《オークの弓使い》となり、複数枚採用が当たり前となっています。

 そんなメタカードが飛び交う現在のモダンで、ゲーム開始前のダイスロールに負けて後手になった場合に、デッキ内に何の価値もないカードが発生するリスクを背負う事になります。

 ただし、【ジャンドサーガ】が苦手とする【緑トロン】【死せる生】【ストーム】等には喉から手が出るほど欲しいカードであり、デッキの色があっているのに全く採用しないのも勿体なく感じます。

 それならば、メインボードは【赤黒想起】のようなフェアデッキに寄せて、必要になる相手のサイド後から、他の対策カードと共に入れて正しいキープをして、×〇〇でマッチを取るというプランを取っています。

《高山の月》1枚

 【緑トロン】を始めとした、お手軽で定番の土地コンボ用のカード。

 1マナで相手の《ウルザの物語》を封殺出来たり、ウルザランドの内1種類を指定して土地タイプを失わせて、大量マナが出る事を防ぐことが出来ます。

《羅利骨灰》1枚

 《一つの指輪》や《ウルザの物語》をスムーズに対処でき、かつ《終止》でもあるカード。

 当事者カードや、キッカー持ちのような、1枚2役のカードはサイドボードに入れやすくて好みです。

《コラガンの命令》1枚

 対フェアデッキ用の追加のリソース獲得カード。

 【鱗親和】の台頭により活躍の場は多いのではないかと考えました。

 フェアデッキ相手にも、手札を捨てさせる効果は必ず腐らず使えるため、どのように使用してもカードアドバンテージを取れます。

《機能不全ダニ》1枚

 《苛性イモムシ》《クァーサルの群れ魔道士》とは異なり、《ウルザの物語》で直接出せますし、追放除去であり、ライフ回復効果まであります。

 クリーチャーを対処する事は出来ませんが、《一つの指輪》にこれほど軽く対処できるとなるとその価値は計り知れません。

《虚無の呪文爆弾》2枚

 デッキに黒が含まれることで使える優秀な墓地対策。

 《神聖の力線》に悩まされていない限り、【ジャンドサーガ】に於いてはこのカード以外の墓地対策を採用する意味は無いです。

《虚空の鏡》1枚

 【カスケードクラッシュ】【死せる生】等の続唱を有するデッキへの対策カード、これを置くと各種ピッチスペルも全て無効化してくれるので一安心です。

 《湧き出る源、ジェガンサ》が相棒なのでダブルシンボルである《虚空の杯》をサイドインすると相棒として指定出来なくなります。

 【カスケードクラッシュ】では5/5のサイズが貴重であり、可能であるなら相棒のままでいて欲しいです。

《仕組まれた爆薬》2枚

 主にX=0,1で置いて、トークンや厄介なアーティふぁくとやエンチャントを一掃します。

 メインデッキに《敏捷なこそ泥、ラガバン》《ドラゴンの怒りの媒介者》を入れていない為、X=1でのこちらへの被害はあまりありません。

《金線の酒杯》1枚

 追加の《仕組まれた爆薬》です。

 役割りが同じカードですが名前が異なるので、《真髄の針》で《仕組まれた爆薬》を指定された場合の保険になります。

《耐え抜くもの、母聖樹》1枚

 メインデッキに2枚も入っている中で、さらに追加で入れる土地コンボ対策カード。

 他の土地コンボ対策と違う所は、このカード自身も土地である為《レンと六番》で使いまわせる所に唯一性があります。

 【ジャンド】は古来より土地コンボに弱い一面がありましたが、このカードのおかげでかなり抵抗できるようになりました。

◆主要デッキの戦い方

VS【赤黒想起】

メイン:五分 サイド:五分

IN:《羅利骨灰》1枚 《コラガンの命令》1枚 《虚無の呪文爆弾》1枚 
OUT:《ウルザの物語》1枚 《機能不全ダニ》1枚 《真髄の針》1枚

 ブン回りがあるが、マリガンが多く不安定なフェアデッキ VS ブン回りが無いが安定してアドバンテージが取れるフェアデッキ。

 相手に《悲嘆》+不死呪文の動きをされても、その《悲嘆》に除去を当てれば大きく減速させられます。

 その間に《レンと六番》《探索するドルイド》でアドバンテージを取り、更なる除去や《タルモゴイフ》《ウルザの物語》《飢餓の潮流、グリスト》により、相手に主導権を握られないようにしましょう。

 このマッチはギリギリこちらに分があると思っていますが、結局のところ引きが強いほうが勝ちます、フェアデッキ同士の戦いはそんなものです。

VS【5Cオムナス】

メイン:不利 サイド:不利

IN:《敏捷なこそ泥、ラガバン》3枚 《機能不全ダニ》1枚 《羅利骨灰》1枚 《耐え抜くもの、母聖樹》1枚
OUT:《致命的な一押し》2枚 《コジレックの審問》1枚 《コラガンの命令》1枚 《虚無の呪文爆弾》1枚 《影槍》1枚

 《夢の巣のルールス》VS《空を放浪するもの、ヨーリオン》の頃の【ジャンドサーガ】は、ほぼ成すすべがありませんでしたが、今は《オークの弓使い》を複数枚引いているだけで勝ちの目が生まれてきます。

 《ウルザの物語》に対応するカードが少ないので、2ターン目に置いても無事であることが多いです、そこに《タルモゴイフ》《オークの弓使い》を出してクリーチャーを絶やさず、相手を後手後手にしてテンポ差で勝ちましょう。

VS【ヨグコード】

メイン:五分 サイド:五分

IN:《羅利骨灰》1枚 《虚無の呪文爆弾》2枚 
OUT:《ウルザの物語》1枚 《コラガンの命令》1枚 《脅迫》1枚

 序盤のクリーチャーに除去を使いすぎると《スランの医師、ヨーグモス》《飢餓の潮流、グリスト》等の対処が必須であるカードに触れられなくなり負けてしまいます。

 それらを対処しても《アガサの魂の大釜》によって実質蘇生されてしまいますが、それに対してはこちらは墓地対策カードでこの2種類のクリーチャーを煮込まれないようにしましょう。

 除去ばかりの手札でキープして、それを温存し続けていると《若き狼》や《オークの弓使い》にライフを取られ続けて負けてしましますので、こちらもクリーチャーで応戦しながら、可能な限りキーカードのみを除去するようにしましょう。

VS【カスケードクラッシュ】

メイン:不利 サイド:五分

IN:《敏捷なこそ泥、ラガバン》3枚 《虚空の鏡》1枚 《仕組まれた爆薬》2枚 《金線の酒杯》1枚 
OUT:《砕骨の巨人》1枚 《オークの弓使い》4枚 《虚無の呪文爆弾》1枚 《真髄の針》1枚

 このゲームは《タルモゴイフ》が全てです、相手は4/5、5/6になったこのカードを除去する術をほとんど持ち合わせていません、《タルモゴイフ》+《影槍》を目標としましょう。

 《敏捷なこそ泥、ラガバン》はすぐに除去されてしまい後半はほとんど役に立たなそうですが、1ターン目のアクションを増やし、墓地を貯める事で《タルモゴイフ》を安全なサイズでの早期着地でさせる事が出来ます。

VS【死せる生】

メイン:不利 サイド:有利

IN:《敏捷なこそ泥、ラガバン》3枚 《虚空の鏡》1枚 《虚無の呪文爆弾》2枚
OUT:《砕骨の巨人》1枚 《致命的な一押し》2枚 《機能不全ダニ》1枚 《コラガンの命令》1枚

 サイド後からは対策カードが大量に入ります、先攻ならば1ターン目に《ウルザの物語》を置くと相手の3ターン目までに《虚無の呪文爆弾》を間に合わせることが出来ます。

 《オークの弓使い》も非常に強力なカードであり、相手のサイクリングにより軍団トークンのサイズが上がり、速やかに勝負を決めることが出来ます。

 《真髄の針》は手札破壊呪文の後にサイクリングカードを指定したり、《耐え抜くもの、母聖樹》《天上都市、大田原》を指定してこちらの対策カードを守ったりと役割は多いです。

VS【カウンターモンキー】

メイン:有利 サイド:有利

IN:《敏捷なこそ泥、ラガバン》2枚 《羅利骨灰》1枚 《虚無の呪文爆弾》2枚 
OUT:《ウルザの物語》2枚 《致命的な一押し》1枚 《機能不全ダニ》1枚 《真髄の針》1枚

 4枚の《虚無の呪文爆弾》が相手を完全に機能不全にさせます。

 《濁浪の執政》は脅威になるサイズで出てこれませんし、《敏捷なこそ泥、ラガバン》《ドラゴンの怒りの媒介者》は《オークの弓使い》の前にひれ伏します。

 仮に《濁浪の執政》が大きなサイズで出てきても《タルモゴイフ》+《影槍》で殴り合ったり、《終止》《飢餓の潮流、グリスト》で対処する事も出来ます。

 《敏捷なこそ泥、ラガバン》は後手の時はキープ基準にはなりづらいですが、相手に除去を切る事を強要させられるので、隙を見て出しましょう、相手とカードの交換をする度に《虚無の呪文爆弾》の価値が増します。

VS【緑トロン】

メイン:不利 サイド:五分

IN:《敏捷なこそ泥、ラガバン》3枚 《高山の月》1枚 《羅利骨灰》1枚 《機能不全ダニ》1枚 《コラガンの命令》1枚 《耐え抜くもの、母聖樹》1枚 
OUT:《致命的な一押し》2枚 《邪悪な熱気》3枚 《虚無の呪文爆弾》2枚 《影槍》1枚

 《レンと六番》+《耐え抜くもの、母聖樹》で相手の土地を破壊し尽くしましょう。

 これらが揃っていなくても《耐え抜くもの、母聖樹》《高山の月》があればかなり減速させることが出来るので、その間に殴り勝つ事も十分に可能です。

 標準的な構築だと《森》は3枚です、これを知っておくことは非常に重要で、《耐え抜くもの、母聖樹》の価値を正しく判断することが出来ます。

◆聖堂の護衛が あらわれた!

ここは通さん・・・・・・無料では。

 ここまで読んで頂きありがとうございます。

 今回は記事に有料箇所を設けました、以下の項目が気なる方は記事の購入をお願いします、なにとぞなにとぞ。

◆デッキ構築の振り返り
 採用カードやプランの良し悪しを振り返ります。
◆反省点を元にしたデッキ改良案
 振り返りの結果を元にデッキを改良したリストを載せています。
 ※記事の価値を担保する為に、今後暫くは入賞した際のデッキリストを非公開にします。
◆おわりに
 いつもの締めの言葉です。

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