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須賀神社参拝

思い立って、お参りに行こうと家を出た。目標は四谷の総鎮守、四谷須賀神社だ。少し寒く小雨が降るなか、ウインドブレーカーのフードを被って歩いた。

須賀神社は須佐之男命(スサノオノミコト)を祀る神社で、全国に存在する。高天原を追われたスサノオが出雲の国スガに至り、そこに住むことにしたという神話が社名の由来となっているそうな。

曙橋駅から外苑東通りを横断し、荒木町を抜けて新宿通りに至る。荒木町は有名な飲み屋街だが、コロナの影響で自粛している張り紙が目立つ。この感染症が一刻も早く治まって、みんなが遠慮なくお店を営業できるようになることを願う。

新宿通りから須賀神社に向かうには一度坂を下る。四谷は四つの谷と書くが、その名の通り谷底に降りるような感じだ。そして現れる階段。休憩時間だろうか、服装から神社の関係者と思しき方が石の階段をゆっくり降りてくるのとすれ違った。家に帰ってから、須賀神社のことを調べて知ったのだが、『君の名は』という映画にこの階段が出たらしく、そういえばこのところ、観光客らしい方が記念撮影している光景をよく見たな。

石段を登りきって右手に、立派な鳥居が見えた。鳥居をくぐると正面にあるのがたぶん本殿で須佐之男命が祀られているのだと思う。普段は時々御祈祷の声が聞こえる本殿の中だが今日は人気がなく、『疫病守護』と文字の書かれた立札が見えた。

本殿の左手には出雲の中心的な神、大国主命(おおくにぬしのみこと)を祀ってあり、さらに左には稲荷神社があった。大国主命は大黒さんと呼んだ方が良いような親しみやすい感じの像だった。

神社を出て階段を降りると、どういう訳かふと、四谷正宗のことを思い出した。江戸後期、四谷に住んだ小諸藩出身の刀匠で、本名を山浦環という。その人のお墓がこの辺りにあると聞いたことがあった。便利なもので、手元のスマートフォンで調べたらすぐにお寺の名前と場所が分かった。

お参りを済ませてお寺を後にしたが、また、ふとこの辺りに美味しいと評判のたい焼き屋さんがあることを思い出す。食べたことはなかったけどいつも行列ができているという。このご時世で営業しているか分からなかったが、どうせ近くだから見るだけ見てみようと思い、たい焼き屋へ向かう。到着してみると、営業していた!早速買って食べた。おいしい。行列もなくすぐに買えた。散歩の終わりに丁度良かった。

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