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【FX】トレンドラインをフロー化によって感覚排除するためには。【実践】

◇ 独自考案「次点トレード理論」とは ◇


◇ 相場の模倣性を利用した「K-line」とは ◇


◆ はじめに ◆

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今回の投稿内容の位置づけは前回の続き。本内容は前回の投稿内容に目を通して頂いている前提で展開して参ります。

◆ 今回のテーマ ◆

「 トレンドラインをフロー化・利用 」

優れた論理的投資理論は必ず時列を含み、それ故に常にシングルタスクで処理可能であり、加えて必ず循環出来る物であるべきと考えます。

トレンドラインも又、フロー化する事により連続性の中で淡々と利用する事が出来ます。今回の投稿内では一般的なトレンドラインの他に一例として私の考案したトレンドラインの一種、「K2-line」を利用しますが今回注目して欲しいのはそのラインやラインのルールそのものではなく、フロー化する際のアウトフレームのイメージです。

基本的にすべてのツールはフロー化すべき

今回はトレンドラインを例にフロー化・利用を説明していきますが、凡ゆるすべてのツールを利用する際にもこのアウトフレームに当てはめ利用する事により、次の三つの点について明確に把握出来る事になります。

【発生】

いつ生まれ

【目的】

何のために

【解消

いつ役目を終えるのか


簡単に言えば自身の行っているトレードは「すべて」説明可能にする必要があり、そのためのアプローチの一つがフロー化という事になります。


環境認識におけるフローイメージ

トレードにおけるフロー化は環境認識の延長上に展開されるため、1つのツールに対して必要なフロー化と手順が少し代わります。

例えば環境認識(想定)時のフローの循環イメージは以下のようになります。

- 参考 -

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※スマホ画質劣化の場合PC→拡大→閲覧※

そして今回のようにツールを利用する場合にはそのツールの用途・目的によって上記のような環境認識のフロー内の各フェーズに然るべき順序で収まり展開していく事になります。

例えばトレンドラインはトレンドに付帯するラインであり、「その」トレンドラインの各描写ルールは異なるでしょうが基本的にトレンドの発生・更新・転換(転換も又発生を定義するもの)によって発生するツールという事は環境認識内の想定フェーズ、そしてそのトレンドの境界を目的として描写する訳ですから値の範囲(後で触れます)を確認するためにエントリーフェーズに装填されるべきです。


◆ フロー化に必要な3フェーズ ◆

さて今回は環境認識、では無くツール(今回はトレンドライン)のフロー化がテーマですので話を少々ミクロに戻します。

先にも触れた通り、凡ゆるツールは次の三つが厳密に定義・フロー化出来なければ利用出来ません。この3フェーズがないのであればどこまで裁量・感覚・曖昧な利用となり「基準」と言うにはあまりに脆弱なトレードツールとなってしまいます。

【発生】

いつ生まれ

【目的】

何のために

【解消

いつ役目を終えるのか


◆ 発生とは ◆

発生=有効開始地点を指します。トレンドラインであれば「いつ」描けるのか、「いつ」から機能するのかを指します。例えばこれがオシレーター等のインジケーターならば「いつ」見るのか、「いつ」からその設定にするのか等を指しますし、それが支持抵抗線の部類でも同じく「いつ」描けて「いつ」から有効なのかを指すわけです。

つまり発生とは描写タイミングであり、そのラインやツールのスイッチが【ON】となって意味を持っている状態になった時の事です。


- トレンドラインの場合は? -

「その」トレンドラインの定義により描写タイミングの違いはあるでしょう。例えば極一般的なトレンドの定義に対して存在するやはり同じく一般的なトレンドラインの場合には、

『 一般的なトレンド定義・トレンドラインの場合 』

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トレンドの発生

上昇トレンド・高値安値→切り上げ

下降トレンド・高値・安値→切り下げ

切り上げ/切り下げ確認後、上昇トレンドであれば基点1波安値→次点2波安値の二点間に描写、下降トレンドであれば高値→高値描写となります。そしてそのトレンドに付帯し境界として機能するのは当然ながら描写出来たタイミングと同時である訳です。

◆ 目的とは ◆


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目的が無ければ描写してもそこに何を見れば良いのかわかりません。相場分析は常にシングルタスクのただの「仕分け」です。右か左か、上か下か、大か小か仕分けして割り切れない答えを出すだけの作業です。

マルチタスクで何かをやる訳ではありません。そして左右でも上下でも大小でもそれを見分けるには基準が必要です。今回のトレンドラインの役割は何下?それはトレンドが崩れたか崩れてないかを仕分けるための境界線です。

想定フェーズ→エントリーフェーズに飛ぶのか再想定フェーズに飛ぶのかを選択する時に最初の出番が来ます。

例えばトレンドの確認→上昇トレンド→現行スイング4波、と来た「後」その4波を買っていいのか悪いのか値の範囲(戻りの範囲=4波が4波と言える範囲)を確認する訳です。

通常トレンドだけで判断するのであればそれは3波安値となりますが、トレンドラインはこの割られてはいけない値の範囲に角度をつけたものでありより早くより狭くこの値の範囲の的を狭めます。ですのでトレンドラインの上であるなら今回の場合4波と「呼べる」のであり、下に抜けているなら「呼べない」つまりは転換示唆の1波想定と仕分けなければならなくなるという事。

簡単ですね。

◆ 解消とは ◆


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解消とはその役割を終えるタイミング、引き出しにしまう時です。もしこれが定義されてないのならチャート上はラインで埋もれる事になります。

あなたが参考にしているライントレーダーがラインを理由も無く動かしたり、消したり、増やしたりしているとしたら。そこに一貫性が無いとしたら、ただちに参考にするのを控える事をお勧めします。

さて話を戻しましょう。一般的なトレンドラインの場合、現行トレンドに付帯する境界線の役割な訳ですからそのトレンドラインを発生させたトレンドが崩壊した地点が解消地点となります。

気をつけたいのはトレンドラインを抜けた時では無いという事ですね。抜けた時というのはまだトレンド転換はしていないが、今後トレンド転換する可能性が高い。だから現在目にしている修正波を基点1波と考えて仕分けしまようという事を意味しています。これもただの仕分け。


◆ 解消後は? ◆

解消後→つまり新しいトレンドの発生を意味している訳ですから「その」トレンドラインの描写ルールに従い再び「発生」に戻る訳ですね。循環していくだけです。簡単ですね。

発生→目的→解消→発生。ツールは仕分けのための基準の生成、環境認識も結局はツールであり、状態の仕分け。マクロかミクロかの違いであって行っている事のアウトフレームは常にフラクタル。


◆ 但しここで考えるべき重要な事 ◆

ある程度のイメージが芽生えてくれたのではと思いますが、ここで改めて考えておかなければいけない事があります。

確かに理屈はわかったが自分に出来るだろうか。もしくは今現在学んでいる知識や手法で可能だろうか。と考える方もいると思います。

これらを実行するために必要な事は見る物・利用する物に対しての厳密な定義と描写ルールの二つが必要です。その二つがあるならばあなたの手法もあの人の手法やその人の知識もフロー化出来るでしょう。そして検証が可能になり、そこにある傾きが優位か不利かを知る事が出来ます。

無いならそんな知識は捨ててしまいましょう。時間の無駄です。自分で仮説や前提から考えて作り直した方が良いでしょう。定義や描写ルールが無いのならどのような自体になるか想像してみましょう。再現性が無いのであればただの空想に終わります。

いくらフロー化しても実行出来ないのであれば意味はありません。ただのお絵かき遊びで終わってしまいます。


◆ 私のトレンドラインの場合 ◆

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参考になるかわかりませんが私のトレンドライン=k2-lineを例に出して先程と同じくフローに沿っていく場合どうなるかも残します。

もちろんこの場は無料投稿の場であり描き方やルールはここに記す事は出来ませんが一貫性の確保された環境認識の元、淡々と仕分け描かれる理論の一つの可能性としてご自身で開拓される参考にと思い紹介したいと思います。


▼ EURUSD日足チャート ▼

-はじめに-

過去の検証も含めてチャート分析やフローの学習は必ず次の物を厳密に設定・認知する必要があります。それは、

< 観測者の現在位置 >

立ち位置によってチャートに「言える事」は当然変わるはずです。なぜなら時間と値で動いている以上、時間経過によって状態は常に変容しているのですからチャートを語る時、それはどの位置(20XX/XX/XX XX:XX)から観測しているのか認識する必要があります。(この話は別の機会に)

今回のスタート地点は以下の位置と定めフローに従い見ていきたいと思います。

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ちなみにこの時点における日足フレームのトレンド及び、現在地の値の先が含まれる波はトレンドの定義及び描写ルールが一貫して存在する場合、次のように厳密に認識する事が出来ます。

赤(最上位フレーム)・上昇トレンド4波内、黒(中間フレーム)下落トレンド3波の先。私は波→統合→トレンドとした場合のトレンドのフレームを色分けしており最上位フレームが赤、赤を構造している黒といったように視覚化しております。

尚、チャート上にトレンド認識ルールを描いて紹介する事が出来ないためトレンドイメージを下の図に記しました。

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では少しずつ左に時間を進めて行きましょう。

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私のトレンドの定義に当てはめ機械的に処理すると、この辺、あの辺では無く厳密に2020/11/6 0:00をもってこの時、赤上昇トレンド5波が「発生」しました。よって赤・上昇トレンド5波を形成する下位トレンド黒の「上昇トレンド」に対するトレンドラインが「発生」します。

一般的なトレンドラインと私のトレンドラインである「K2-line」の違いは、一般的なトレンドラインが二点間の安値、高値を要するのに対して私の場合にはそのトレンドが「発生」する前からすでにトレンドの角度を算出しているため現行トレンドの高値・安値に依存せずに描ける点にあります。簡単に言えば、

トレンドラインはそのトレンドが
生まれる前から決まっている
故にトレンド発生と同時に描ける

よってこの時点ではまだ黒の上昇トレンド1波形成しかありませんがルールに従いトレンドライン(K2-line)を描くと以下のようになります。

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感覚的に描いたのではなく毎回同じ方法で算出して描写しています。先に述べてきた三つのフェーズで言う所もこれも又、トレンドラインの「発生」、そして同時に「有効」が始まった事を意味します。

トレンドラインの前提(目的)はそのトレンドがトレンドであれるデッドライン、境界を示しているのでしたね。今回は赤の上昇トレンド5波内、黒の上昇トレンドに対する境界としてこのラインを見ていく事になります。

ここまでの事柄を時系列に並べて一旦まとめておきます。

黒上昇1波発生 

赤上昇「5波」発生

対・黒上昇トレンド・トレンドライン発生・有効

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また少し時を進めこの地点で黒の上昇トレンド次点(私は次点トレード理論内で1波を基点、2波を次点としています)が形成されます。

黒の上昇トレンド1波安値の上であり、トレンドラインの上でもあるため黒の上昇トレンドの次点は次点と「言えるのだ」という事です。仮に次点の発生がトレンドラインの外側なら当然それは次点とは「呼べない」訳ですね。

この時点ではトレンドラインに対して特に何もする事はありませんね。ただ黒の1波に対する戻りが「入った」と認識出来た地点というだけです。

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さてまた時が進み現在2021/2/1 0:00です。トレンドラインを抜けて来ましたね。この時点で黒の上昇トレンドに対する次点ではなく赤上昇トレンド6波形成に至る黒の下落トレンドの1波と「想定」して処理する状態に変わった訳ですね。これは想定の話なので今回のテーマと違うため割愛しますが簡単に言えばそういう事です。

尚、トレンドラインの発生はトレンドの発生が「確定」した時に起きるためまだ黒下落トレンド1波想定時には有効なトレンドラインは現行のラインのままになっています。

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又時を進め、2021/2/26 0:00。ヒゲ先でリターンムーブをつけ下落中ですがこれもまだ黒下落基点1波(想定)の中なのでトレンドラインの「解消」は起きていません。この後、黒の基点1波想定が黒トレンド発生を「確定」させたタイミングで黒の上昇トレンドに付帯していたトレンドラインは消滅お役御免→解消となる訳です。

今回は黒のトレンドのみ、つまりシングルフレームだけで見ていきましたがこれを各時間及び各時間足内(大→小)トレンドに対してMTF分析を【厳密な時列と時間構造に矛盾の無い順序】で淡々と行っていく訳ですね。

MTF分析の間違った情報をよく目にしますがフラクタル分析であり、基本的に同質のシングルタスクの集合に過ぎないので見るフレーム分、「同じ処理」をするだけで難しいモノではないのですがこの話もまた別の機会に。


◆ 最後に ◆

本日もお読み頂きありがとうございました。トレンドラインをフロー化し淡々と処理していくイメージは持って頂けたでしょうか?これはトレンドラインに限らずすべての理論、ツールに当てはめる事が出来ます。

是非、ご自身のトレードに当てはめ自身が行っているトレードについて「すべて」説明出来る状態という物を一度作って頂ければより深く、客観的にその理論・手法・ツールに言及出来ると思いますのでお試し下さい。

又時折、コーヒー代や休憩にとサポート機能を使ってお気持ちを送って頂ける方がいらっしゃり嬉しく思います。

その際は、メッセージに扱って欲しいジャンルや事柄等書いて頂ければ参考にさせて頂きいます。無料投稿ですので書ける内容には限りがありますがその範囲内で検討させて頂きます。

ではまたお会いしましょう。それでは。高 山

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◇ 高山から一言 ◇

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本日もご覧頂きありがとうございました。

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その情報の価値判断に用いず、

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意味の無い価値判断基準を用いず

少し冷静になってその発言や

情報そして常識に向き合う時、

より論理的なアプローチが見えてくる。

「 考える 」という行為が

今の混沌とした時代を生き抜くための

最良必須のツールであると私は思います。

考える事を放棄してはならない。

それではまた。 高 山

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