【FX】論理的投資理論、ロジカルトレーディングとは結局一体何なのか?
■ 難解なイメージとは真逆の性質 ■
論理的投資理論、どうにも難しい響きや雰囲気に感じる方もおられるかもしれません。ロジカルトレーディング?なんだかカッコ良いなすごそうだな…自分に出来るのかな…と、思う方もいらっしゃるかもしれません。
『 そのイメージは今、捨てましょう。 』
『 論理的投資理論の性質はとてもシンプル 』
実際の所、論理的投資理論が持つ性質というのはその字面から受ける印象とはまったく逆でとてもシンプル。
論理的投資理論とはただの『 仕分け 』です。
そう表現出来る理由を順を追って見て行きましょう。
■ チャートに対し最初の段階で考えて欲しい事 ■
チャートの状態に様々な概念を押し付けず、単純な構造のみを通して見つめる時そこに映る姿はとてもシンプルです。
( 時間 , 値 )という座標の連続が連なり、ただ上げ下げを繰り返しているだけです。観測地点(本来は常に現時点が観察位置)から1時間後、1日後、1週間後、1ヶ月後、そして1年後に対する結果は最初に定めた観測地点から「上がった」か「下がった」しかありません。
そして上げ下げが仮に超長期的にはおおよそ50%に収束するのだとしたら、ほんのわずかばかり優位性しか背景になくとも、常にその優位性の側に留まり続ける限り長期的に資金は増えて行くと想像出来ると思います。
ではそれが微々たる優位性にせよ、大きな傾きを持ったとても優れた優位性にせよ、常にその優位性の「側」にいるためにはどうしたら良いでしょうか?
当然ながらその優位性たる状況・状態を常に把握し続ける事が必要です。そのためにその優位性が何にしろ厳密に定められたそのツールなりラインなり、期間なり範囲になりに観測基準やチャート上における描写定義等が定まっていなければなりません。
そもそも「先に」それらがあるからチャートの偏りの中のポジティブな側面である優位性を発見出来たはずです。ここまで来たらもうあとはただの仕分け作業になってきます。
改めて言っておきますがこれは優位性の傾きの優劣には関係無く当てはまる事です。ご自身のトレードに当てはめて考えてみて頂ければと思います。
■ 論理的投資理論が仕分け作業に過ぎない理由 ■
簡易的なフローに沿って説明して行きます。
まずトレードの前に「終えている」必要のある事から。
1.観測基準の設定
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2.基準に沿ってチャートを観測
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3.基準に対して有利・不利の状況を仕分け優位性の傾きを評価・把握
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4.中長期的にバイアスがポジティブ側にある事を確認
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5.上記までに得られた結果をフロー化し順序に対して矛盾無く理論体系化
実際には基準・前提をトレード時の絶対ルールにしてエントリー/損切り/決済ルールを定める必要がある。
例えばトレンドを前提としているならトレンド上のプライスアクションがイン・アウトの基本ルールとならなければおかしいはず。
次に論理的投資理論を実践していく段階。
1.【基準】に沿った環境認識
→ トレンド前提のモデルならトレンドの把握
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2.チャートの状態が把握出来たら優位性の基準を当てはめ優劣判定
→ 機械的に判定は行われる
→ 基本は全フェーズ「YES」or 「NO」形式
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3-1.有利判定ならエントリー基準に沿ってイン
3-2.不利判定なら※重要※1に戻る(循環)
→ フローの形として循環出来ない理論は破綻している
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4.エントリー後直ちにエントリー基準に沿った損切設定
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5.エントリー後直ちに決済基準に沿ったターゲット設定
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6.決済・損切り後→※重要※1に戻る
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1.【基準】に沿った環境認識→再想定→そして又2へ
■ 今回のポイント ■
見てきた流れの中で注目して欲しい事は2つ。
一つ目は、
今見てきた順序以外では「不可能」という事。
ニつ目は、
どの地点においてもタスクは常に1つしか無い。
マルチタイムフレーム分析というものがあります。複数時間軸におけるチャート状況を分析していくという物ですが、この「マルチ」という言葉で「マルチタスク」を想像してはいけません。
基本的にチャート上で何か別の事を「同時」にやるという事は間違ったアプローチとなります。なぜならすべては時列を持って発生していくからです。これは別にチャートに限った事ではなくすべてに言える事ですよね。
例えば年足から月足、週足、日足すべてにマルチタイムフレーム分析をかける時もどの足から見ていけばいいんだろう…という事はあってはならないしそもそも「出来ない」はずなのです。(この点についてはMTF分析についての投稿を今後行っていきますのでそちらを参考にして頂ければ)
■ 今回のまとめ ■
トレード前に済ませておくべき物・トレード実践時のフローと二つの状態について見てきました。
それらは結局いつも基準にそってただ仕分けをしているだけでしたよね?そして有利・不利にしろただ結果として結論が常に出てその結論に対してまた次に進む。そして1順すると「自然な流れ」で頭に戻る。
目の前に出された状況をただ単に仕分ける。そう仕分けです。だたの。
論理的投資理論とは優位性抽出に使われたチャートの評価基準越しにただチャートの状況を把握し、常に優位な確率の高い側に身を置き続けるためのただの仕分け作業。
結果としてそれは「絶対的」な物が存在しないチャート上における振る舞いとしては最も論理的であり合理的な考えですよね。もっと短く言うなら常に優位な側に立つための順序に従った仕分け作業。という事です。
◇ 高山から一言 ◇
本日もご覧頂きありがとうございました。
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インフルエンサーとしての能力を
その情報の価値判断に用いず、
無料か有料かというあまりにも頼りなく
意味の無い価値判断基準を用いず
少し冷静になってその発言や
情報そして常識に向き合う時、
より論理的なアプローチが見えてくる。
「 考える 」という行為が
今の混沌とした時代を生き抜くための
最良必須のツールであると私は思います。
考える事を放棄してはならない。
それではまた。 高 山
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