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【FX】悪名高いカーブフィッティングは合理的なアプローチ?チャート上で優位性を探す2つのコツ・後半

■ チャート上で優位性を探すための二つのコツ ■

前回の続きとなりますので前回の投稿をまだ読みでない方は以下の記事からお読み頂くようお願い致します。

■ カーブフィッティングという行為の評価 ■

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投資の世界に身を置く方や、特に情報商材やEA等で痛い思いをしてきた方にとって「 カーブフィッティング 」という行為にあまり良い印象を持っていない方も多いかと思います。

※注意※

先に言っておきますが私はEAの利用者でも無ければ紹介者ではありませんし、無料と謳ったEAを配布し利用者の取引毎に生じる報酬システムを目的としたビジネスにもまったく興味はありません。情報にバイアスをかけず素直に読んで頂ければ幸いです。

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例えばEAの紹介において過去これだけの期間にこれだけの結果をもたらした素晴らしいシステムですよと宣伝されていたとします。

それはすでに確定した過去に対して最適な設定値を逆算的に「当てはめ」た後出しジャンケンのようなやり方だとみなさんは考えているでしょう。

しかし未来にそれがそのまま当てはまるかはわからないし、検証期間を例えば倍に伸ばしたら成績はガタ落ちになっているかもしれません。

投資は未来に対して行い、未来に結果があるのであって過去に当てはまっていても仕方ないんだ。強い言葉で言えばそれが詐欺だなんだと騒ぎ立てる人もいるかもしれません。

『 しかし本当にそうでしょうか? 』

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確かに例えばその時代の弱者に当たるような背景を装ったアカウントを用いて悪意を持った或いは悪質な目的を持ってカーブフィッティングを使用しEAや情報ビジネス等詐欺紛いのビジネスで利益を得ている方々が多数いらっしゃるのは現実にある事でしょう。

しかしカーブフィッティングそれ自体は悪ではなくむしろ合理的・論理的な最良手段を探る効率的アプローチであるという事を認識すべきだと思います。

そもそも私たちはカーブフィッティングを日常的に用いて諸問題を解決しているはずです。何か問題があれば過去にその解決策を求め、未来に対して対策を練っています。過去に当てはまらない物が未来にそもそも当てはまるのでしょうか?

大きな問題から小さな日常の中の凡ゆる問題に私たちは無自覚でありながらも常にカーブフィッテイグを行いながらその対象に対する最適化を図っています。

■ チャート上におけるカーブフィッティング例 ■

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無論、カーブフィッティングをより有効活用するための気をつけなければならない点もあります。その一つはすでにみなさんご存知ですよね?

トレンドやそれに類する環境認識における「単位」が明確な基準があってこそデーターや検証は意味を持ちます。

観察基準を設けて観察条件を「限定」させてあげる事が必要です。その上でどのうように優位性発見を試みれば良いのか?


◇ 例→理想的なトレンドラインが描きたい ◇

例えば理想的なトレンドラインを描きたいと考える。

トレンドラインはトレンドに対するラインでありその役目はそのトレンドの境界であって行き先ではない。そういった認識が明確である程、今回見ていきたい「目的」もまた明確になる。目的の無い観察に意味は無い。

次に自分が設定したトレンドの定義が存在し、そのトレンドの認識点から終点までもっとも早くそして美しいラインが存在していたとしたらどのようなラインだったかを「 後出し 」で実際に描いてみる。

この際、トレンドの定義若しくは単位については厳密な定義に従い観測基準を一定にした上でその中で理想的なラインを描いていく必要がある。又、トレンドライン2点間の1点目の座標や始点についても厳密に設定すれば二点目の理想的な位置を探す事だけに検証を絞る事が出来る。

最初から100本のラインを描くような事はしなくても良い。最初は10本程度で良いだろう。少ない範囲で共通点が見られないのならより大きな規模で共通点を探す事はより困難であり、これは非効率だからだ。

必ず何を探しての検証なのか、何に対してのカーブフィッテングなのかを把握した上でその目的にあたる物を探す事。再現性・一貫性の枠から外には出てはいけない。

■ 今回のまとめ ■

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上記に記した例のようなフローで取り組む事でそれがラインであってもトレンドの概念自体を構築する場合であっても、私は一切利用しないが例えばインジケーターや独自のシステムであっても有用な検証を行う事が出来るであろうと思います。

自分が何をやっているかわからない状態で漠然と検証や優位性探しをしていてもそれは砂漠で特定の砂粒1つを探しているような状態に陥ってしまいます。前提・仮説から検証で見ていく目的を明確にし、環境認識における単位を厳密に定めた上で目的に向かってアプローチをかけましょう。

又、その単位や環境認識における描写方法等については複数走らせておく事が良いでしょう。例えば前提や仮説自体は有効であるのに出力方法がわずかに問題があるだけでそのアプローチすべてを否定し闇に葬ってしまう事で正解に近い位置からものすごく遠回りする事にもなりかねません。

同じ目的に対して複数の「矛盾無く」考えられるアプローチを複数検証しながら進める事でそれを避ける事が出来ます。

今回は以上。お疲様でした。高 山

◇ 高山から一言 ◇

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少し冷静になってその発言や

情報そして常識に向き合う時、

より論理的なアプローチが見えてくる。

「 考える 」という行為が

今の混沌とした時代を生き抜くための

最良必須のツールであると私は思います。

考える事を放棄してはならない。

それではまた。 高 山

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