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どにちオシゴト「キラキラに帰る。」

2024年2月24.25日
七間町コミュニティホールリアン
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「キラキラに帰る。」振り返り

思いついたものから書いていくので構成めちゃくちゃです

◆どにちオシゴトについて
名前の通り、土日が仕事だったり休みが不定休の人に創作の場を提供したい、というコンセプトで始まった企画。というか、西澤結華と賜未るいかに演劇の場を作りたくて始まったものでした。そこに蒔田裕香(劇団ぱんけーき)を加えた3人で創作したのが第一回公演(ぷち図鑑オムニバス公演への参加)でした。

◆第2期どにちオシゴト
メンバーと話す中で、またやりたいという声もあったため「どにちオシゴト」を継続することに。せっかくなので間口を広げ、思い切って出演者を公募したところ8名の役者が集まり第2期どにちオシゴトがスタート(後に根間健太郎氏も加わり9名に)

◆「キラキラに帰る。」台本執筆
メンバーがある程度決まった段階で台本執筆をスタート。
パッと画が浮かんだのが、「夜の浜辺、白いワンピース、裸足で立っている少女」というもの。次に「その子が人魚だったらどうだろう」。ここから始まりました。

どにちオシゴトという企画の性質上、「稽古のしやすさ」というのは物凄く大事。だからこそ「全シーン二人芝居」という構成にしました。

①正文と千秋(父の部屋)
②風夏とハル(夜の浜辺)
③男と人魚(海岸にある岩場)

この3つを同時進行させるのがベース
構成はハッキリいってめちゃくちゃ

1つ1つのシーンが細切れになってしまうので、そのあたりがどう見えるのか…最後まで課題でした。どうだったんだろう。

今回の狙いとして、とある部分について敢えてミスリードを誘うような形にしてみました。お客様の感想をみる限り狙いどおりになっているっぽいけど、それがどう効果的だったのか、そもそも効果的だったのか、まだ良く分かっていない。

◆「夏を愛する男」台本執筆
演劇集団Rubbishの根間健太郎さんに一人芝居を書かせていただきました。「ファミレスの店長という肩書きに誇りが持てない男」という設定。

朝起きて、お店に出勤するまでの芝居にすることは決まっていて。そこまでに何を語らせるのか…を考えていきました。

同窓会では「仕事何してんの?」なんて会話になったりもしますが、学生の頃イケてなかった人が稼いでいたり、その逆があったり。この主人公も同窓会での会話が原因で、社会における「自分の位置」を知ります。

そんな男がある日、何かの勢いで駅にいたギャルに声をかける。そして一夜のデートをする中で、彼女から「ファミレスの店長ってカッコいい!」と言われる。それをキッカケに、男は自分の仕事に誇りを持つようになる。

こんな馬鹿げたことがキッカケになるなんて可笑しいですよね。でも、それを肯定して良いのが舞台だと思っています。

夏を愛する男にとっては、ギャルから言われた一言が大きなキッカケだったんです。それは他人には理解されないかもしれない。けどそれでいい。

◆ぽい
「貴也さんぽい」という感想が多かった気がするな…ていうか最近言われることが多い。いや、これはこれで嬉しいんです。ありがたいことにそれを期待して来てくれる方も増えつつある。

だからといって同じように作ろう!とは思わないですね…一気に成長が止まりそうで(笑)

ただ、「ぽさ」とは「強み」でもあると思うのでその辺は研究していきたい。

◆チケット料金
1000円にしました。

正直1000円の設定は怖かったです。初の個人での自主公演、集客もどのくらい出来るか分からない、赤字になったらどうしよう。そんなことを考えてしまいました。当日投げ銭を呼び掛けようか…とも思いましたが、それをやるのなら「そのお金で何か遊んでもらう」そんな仕掛けが出来ないかと思い、メンバーにも相談しました。

その中で生まれたのが「出演者トレーディングカードガチャ」

結果的には140枚ほど引いていただきました。皆さん本当に楽しそうで、やって良かったと思いましたね。5枚しか入っていないウルトラレアは、僕と根間さんペアのカードでした。引いた人、叫び声など上げてくれて嬉しかったです(笑)

◆稽古について
本格始動したのが2023年8月。
基本的に平日の週一回、夜の時間を使いました。

何だかんだ皆が集まるのは19時30分ころになってしまうため、実質稽古時間は2時間
当然急な残業等で遅刻、お休みする方も多く、全然稽古スケジュール通りには進みません。
一度休むだけで2週間空いてしまうのも結構痛い。

しかしそこは「どにちオシゴト」
そーいう企画ですから、そこは皆でカバーすればいい。それも視野に入れているから長い稽古期間をとっています。

とはいえ、なかなか上手くいかなかったな!!(笑)本当は毎回基礎トレーニングもやりたかったのですが、流石にそんな時間はありませんでした。

◆だからこそもっと工夫を
ということで、どにちオシゴトの継続は未定ですが、次やるならこんな形かな?これなら役者の負担も少ないよね!急なお休みにも対応できるよね!という感じの案は頭にあります。

もう少し余裕でてきたら具体的に考えるかも。わかんないけど。

◆基本一人で運営
これが一番きつかった。いつもはサンリミットの3人で運営してますが、これはあくまで個人企画。なので基本的に1人で運営してます。

「結局サンリミットじゃん」となりたくないし、そーなってしまうとサンリミットの為にも良くない

いやー演出も制作も1人でやっちゃう人って本当に凄いですね。ギリギリまで頑張りましたが自分には無理でした。限界値を知れたことも良い経験となりましたね。

最終的には見かねた出演者たちが諸々手伝ってくれまして…自主的にいろいろやってくれた方もいましたし、本当に助けられました。

◆個人企画をやる理由
サンリミットの2人におんぶに抱っこではなく、自分1人でもやれる力を付けたいからです。

真衣さんは芝居が上手いし、制作やらせたら完璧だし、ダンスもできて、唯一自分が対抗できそうな歌も敵わない。

藤田なんて何でも出来るうえにプロの指導者。いわずもがな、サンリミットの核。

唯一、台本は自分にしか書けない。それが自分の存在意義。

確かに演出面でも中心にいるかもしれないけど、それはあくまで「作家が現場にいるから」であって、自分に力があるからではない。だから、もっと力をつけるために、今後も個人企画はやっていきたいと思っています。

「どにちオシゴト」が今後どうなるかは分かりませんが、何かしらやっていきたいですね。

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役者のことにも触れていきたいのですが…あと皆への感謝とか。でも一旦ここで力尽きたので…また気が向いたらつづく

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