見出し画像

渡米19日目 やばい、課題が終わらない

大学院での授業が始まって初めての週末。Cinematography(映画撮影術)クラスへのクラス替えの変更を大学に許可してもらうために、入手したシラバスを朝から読み込み、学部長(Program Director)のジョンにメールをしたため、クラスメイトのEveに少し手直しをしてもらってから送った。

「これまでのドキュメンタリー番組の撮影と制作の経験を考慮した時に、とてもいい選択だと思います」

週末にも関わらずすぐにジョンから返事があり、クラス変更を許可してもらうこができた。クラス変更ができるのは、大学院での第一週目が期限と定められていて、その期限は明日。だからこそ週末にもこちらも動いているのだが、その後、履修登録のオンライン登録でエラーが出てまた手続きが止まってしまった。まだフルブライトから大学側に授業料がうまく支払われていないことが問題みたいだ。このテクニカルな解決すべく、金曜日に留学生課のトップのアンドレアさんのオフィスを訪れて、彼女が直接手を打ってくれたのだが、やはりまだ問題が解決されていないようだった。テクノロジーが進歩したのはいいが、少しのデータの行き違いがあるとすぐに先に進めなくなってしまう。ITの進歩に振り回されているような、ちょっと俯瞰して見ればきっとコメディのような日々に陥ってはいないだろうか。まるでいつか観たテリー・ギリアム監督作「未来世紀ブラジル」のワンシーンみたいに。

この週末のうちにDirectingクラスの課題もこなしてしまいたかったが、気がつけば圧倒的に時間が足りない。リーディングの課題をこなすだけで終わってしまった。網膜色素変性症の進行で目が悪くなっているため本を読むのも一苦労だが、今はテクノロジーの進歩のおかげで、あらゆる本のPDF版を図書館から手に入れることができる時代になっている。買ってきた本のPDFを手に入れて、それをパソコンやスマホで音声読み上げすることでなんとかリーディングをこなす術を編み出した。もし一昔前ならば、今のこの目の状況だと、大学院の課題をこなすこと自体を諦めなければならなかったかもしれない。そういった意味では、テクノロジーの進歩に振り回されながらも、やはり助けられてもいる。それは大航海時代に、吹き荒れる風を敵にするか、それとも味方につけるかで明暗が分かれたことにも通じるかもしれない。テクノロジーの進歩を拒むことはできない。ならばむしろ味方につけよう。

DAY19 20230910日2930ー3009


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?