東京にゃ~そく通信(9月21日)

こんばんにゃ。ふと気が付くと、こんな時間になってしまったにゃ。

東京のころにゃの情報が更新されたので、こちらもにゃ~そくをしますにゃ。

1)今日の東京都の陽性者数

東京にゃ~そく通信(9月21日)ver 1.0

今日(9月21日)の陽性者数は253人でしたにゃ。先週の火曜日(9月14日)の1,004人から751人の減少。減少率は74.8%でしたにゃ。

重症者数は152人。前日から17人の減少。早くみんな回復して欲しい。

明日(9月22日)の陽性者数は、500人から1,000人を予想していますにゃ。

今日の陽性者数は、30日連続で前週を下回りましたにゃ。

2)人流は感染拡大・収束の主要因子?

お盆明け(8月16日頃)から人流が上がっているので、陽性者数が再上昇するとの推測がありました。お盆が明けて36日経ちましたが、今のところその兆候はみられませんにゃ。人流と感染拡大は直接関連がないことがわかったと思いますにゃ。

TVやネットを見ていると、専門家らしき人たちが「なぜ陽性者数が下がったのか分析が難しい」と言っていて、にゃんこはとってもびっくりしていますにゃ。これまで陽性者数が上がって下がる波は何度も繰り返して経験してきたのに、その原因を解析してこなかったということにゃ。

昨年、東北地方の感染疫学の偉い先生が一瞬「新型コロナウイルスの陽性者数が減少するのは自然減である」と見抜いて発信したらしいのにゃけど、結局うやむやにされてしまったにゃ。大阪府の専門家会議でもにゃかの先生が「自然減」が起こっていることを昨年の6月に主張していたにゃ。陽性者数がなぜ下がるのかについてはもっとも重要な研究課題の一つだったのに、とにかくこの1年半、事実をねじ曲げられ続けていて人流だけが要因とされてしまったにゃ。今回の陽性者数の減少にワクチン接種を結びつけようとする専門家もいるのにゃけど、陽性者の急減はワクチン接種が進んだからではにゃいですにゃ。減少にワクチンが一部寄与している可能性はあるけれども、主要因子ではないことは明らかにゃ。

3)感染経路

新型コロナウイルスの変異体(通称、変異株)はどんどん出現していることはみんな知っていると思いますにゃ。武漢で発生した最初のウイルスから、アルファ変異体、デルタ変異体と流行するウイルス変異体は変わり、その度に、病原性や感染力が高まったと報道されていますにゃ。しかし、本当にそうにゃのか、にゃんこは疑問に思っていますにゃ。

データから読み解くと、デルタ変異体は若年層で重症化が一部みられるようになったものの、全体的には確実に病原性は低下していますにゃ。感染力は高まっているようにも見えるけれども、それは、病原性の低下とも関連していると思いますにゃ。感染した人から排出されるウイルス量が増えているという報告もあるけれども、それだけ増えなくては発症しないととらえることもできますにゃ。色々な論文が出てきて混乱するけれども、一つの論文を信用するのは危険にゃ。本当にそうなのかは専門家でもわかりにくいところがありますにゃ。

いずれにせよ、新型コロナウイルスは変異する度に、確かに流行やすくはなっているけれど、基本的には、感染メカニズムも感染経路も変わっていにゃいので、対策は同じと考えて良いと思いますにゃ。

感染経路は3つ考えられますにゃ。1)飛沫感染、2)空気感染、3)接触感染(粘膜等からの)ですにゃ。デルタ変異体が現れて、容易に空気感染するようになったと報道されるようににゃりましたが、基本的には大きく変わっていないと思いますにゃ。もしそうなら、とっくに東京はほとんどの人に感染してしまっていますにゃ。デルタ変異体は空気感染がメインとも報道されるようににゃったのだけど、従来の教科書で書いているような「空気感染」とは異なりますにゃ。

従来の教科書では、空気感染の特徴は、広い部屋で同室になった場合に、遠く離れた人にも感染するというものにゃ。場合によっては遠く離れた土地にまでウイルスが風に乗っていくという話もありましたにゃ(本当にそうなのかは別にして)。新型ころにゃウイルス発生初期の研究では、中国のレストランで隣接するテーブルの人にも感染するという報告があって、これを飛沫感染と呼ぶのか空気感染と呼ぶのか議論がありましたにゃ。その事例の場合、感染者が部屋全体で発生しておらず、また従業員にも感染していないことから、空調で空気が流れているところで感染しているということで、多くの人はこれも飛沫感染の一種と解釈しましたにゃ。隣のテーブルには大きな飛沫粒子は到達しないし、隣のテーブルの人は一直線に飛んできた飛沫粒子を吸ったわけではなく、空気中に漂っている微小飛沫を吸って感染しているわけにゃので、これも空気感染と言えなくもないにゃ。だけど、従来の空気感染(部屋にいるだけで感染する)と誤解されるおそれがあるということで、飛沫感染(あるいはマイクロ飛沫感染、あるいはエアロゾル感染)ということになりましたにゃ(ここに大きな誤解がありましたにゃ)。今も状況は変わっていないと思うのにゃけど、最近はこの感染も空気感染(エアボーン感染〔空気媒介性感染〕)と呼んだ方が良いのではないかと議論されるようになったということにゃ。

飛沫感染は、教科書的には飛沫粒子がウイルス侵入門戸(新型ころにゃウイルスの場合、目や鼻や口)に付着して感染すると説明していますにゃ。だけど、マイクロ飛沫感染はそれとは異なりますにゃ。鼻の奥や喉、あるいは肺にまでも微小粒子が到達して感染していますにゃ。空気感染とマイクロ飛沫感染に大きな線引きはにゃくて、「空気中の微小飛沫粒子の濃度×吸い込む空気量」の値が小さくても感染するものが空気感染、大きくないと感染しないのが、マイクロ飛沫感染ということになると思いますにゃ。

4)実践的感染予防法:1/100作戦

さて、問題の予防法にゃ。1/100作戦は感染が成立するウイルスの量を1/100にしてしまえば、まず、感染しないというものにゃ。理解が難しいという人がいるけれども、にゃんこでも理解でますにゃ。じっくり聞いて欲しいにゃ。

3つの経路で感染するのにゃけど、通常感染が成立する時のウイルス量を100としたときに、そのウイルス量を1になるように防御すれば感染しないというものにゃ。1/100作戦はその意味ですにゃ。もう一度言うけれども、どの感染経路でも、感染が起こる場面でのウイルス量を1/100に減らすことを目指すということにゃ。それが仮に1/10になっても、絶対安全でないにせよ、大きな効果(感染確率を劇的に減少させる)を生むと思いますにゃ。

まず、空気感染。空気感染を予防するためには、換気もしくはウイルスを除去する空気清浄機の導入にゃんだけど、ここで注意しなければならないことは、いくら換気しようが、ウイルスを不活化する空気清浄機を導入しようが、飛沫感染(近距離の空気感染)はほとんど防げにゃいということにゃ。

新型コロナウイルスは「飛沫感染はなくて、空気感染がメインだから、換気だけすれば良いし、換気が出来なければウイルス除去の空気清浄機を設置したり、部屋の上部空間にUVを当てれば良い」と思ったら大間違いにゃ。近距離ならばその方法はあまり効果にゃいはずにゃ。簡単にまとめると、空気感染を防ぐには、狭い空間で長時間声をあげる行為は控える、換気を適宜する、可能であれば、ウイルスを除去する空気清浄機を設置するということにゃ。

次に飛沫感染(近距離の空気感染)。飛沫感染を防止するには、やはりマスクはした方がよいと思いますにゃ。ただし、マスクそのものから漏れてくる飛沫粒子や顔とマスクのすきまから漏れてくる飛沫粒子が増えてくれば、当然リスクは上昇しますにゃ。感染防御効果は限定的にゃ。感染者のマスクの内側にウイルスが付着することはみんな分かると思うけど、逆に言えば、マスクにウイルスが付着した分、飛沫粒子の数は減っていて、その結果、感染(近距離の空気感染)のリスクは低下するはずにゃ。まして、感染者が咳やくちゃみをする場合はマスクはした方がいいと思うにゃ。特に高齢者や基礎疾患があって発症リスクが高い人と長時間会話する場合は、しっかりとマスクをした方が良いと思いますにゃ。繰り返すけれども、マスクは完全ではないと言うことを理解して欲しいにゃ。また、ほとんど会話しない場合は、マスクは不要と思いますにゃ。大声で会話したり、対面で長時間会話しない限り、換気の良い通勤電車、散歩、クラッシックコンサート会場、映画館等ではマスク不要ですにゃ。

マスクをつけ続けていると、「マスクの外側に付着した比較的大きな飛沫(マスクの網目を通り抜けない飛沫粒子)がマスクの外側で乾燥し、ウイルスがマスクの網目をかいくぐって体内(鼻や口)に入ってきて危険」と主張する人もいるのにゃ。だけど、マスクの表面に比較的大きな付着したウイルスはよほどの飛沫を浴びない限り極微量なので、それで感染する可能性は極めて低いと思いますにゃ。マスクをつけて感染リスクが上がると気にすることはにゃいとにゃんこは思っていますにゃ。マスクを嫌がる小児の場合、マスクを適切にできないことも多いし、汚れた手で触ることも多いと思いますにゃ。小児の場合は、無理にマスクをつけさせなくてもよいと思いますにゃ。

飲食店で飛沫感染をアクリル板で防ぐというのもちょっと間違いにゃ。空気の流れがしっかりと分からない以上、アクリル板での予防効果を論じるのはとても難しいにゃ。声が聞き取りにくくなる分、大きな声を出すことににゃるので、その場合、近距離での空気感染(広義の飛沫感染)のリスクは高まると思いますにゃ。

あと、大便の中にもウイルスは含まれるので(感染性に関しては議論があるものの)、(念のため)大便を流すときは蓋をする方がいいにゃ。特に下痢をした場合は、トイレの換気扇を回して、次の人が入るまで間をあける方が安全と思いますにゃ。ノロウイルスはトイレで感染することが多いと思いますにゃ。普段からこの習慣をつけておくことが重要だと思いますにゃ。

最後に接触感染。接触感染がたとえメインでなくても、それも想定して、目鼻口を手で極力触らない、時々手を洗うということは行って損はないと思いますにゃ。しかし、あくまで無理のない範囲内でやることにゃ。手を頻繁に石鹸で洗うと肌が荒れる人もいますにゃ。テーブルや椅子をエタノール消毒したりするのはほとんど意味がありませんにゃ。トイレから出るときは手を洗った方がいいにゃ。エアータオルが危険という人もいるけれども、そこまで気をつかう必要はないと思いますにゃ。食事では大皿でもいいけれども、取り分ける箸を変えること。親しい人どうしでスプーンや箸の使い回し、回し飲みはやめるべきにゃ。

多少感染性のウイルス粒子が体内に入っても、感染はしないし、感染したとしても、鼻と喉で増えるだけにとどまったら、局所の感染で終わり(肺炎や全身感染にならない)ということで問題ないということにゃ。とにかく、量を減らすこと(1/100作戦)で感染を防ぐことが出来るし、たとえ感染したとしても無症状で終わる可能性が高くなるということにゃ。

えい、えい、にゃ~!

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同じような文章が毎日続きますが、ご容赦くださいにゃ。伝えたいことは毎日言うことにしたにゃ。

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