2024・5・26

久しぶりのnote投稿。
前回からずいぶん空いてしまったから、やっぱりこういう形は自分には向いてないのだとつくづく思う。

自分が企画したトークイベント「浪漫地図」が終わった5/26の夜。
窓から空を眺めながら色んなことを考える。
浪漫地図では、若手主宰の人たちと繋がり、話をする機会を設けることができた。
自分の拙い司会で、どこまでトークを深めることができたかは計りかねるが、
この貴重な機会を実現できたことは、大きな手応えを感じることができた。
協力してくださった方々、来てくださった方々に感謝します。
この繋がりが、これからも広がってほしい、広げていきたいと強く思う。
…え、こんな自分ですけど、みんな本当に仲良くしてください!!

と、情けない文章を書いてから次へ。
明日からまた6月公演『アトラスの姫』の稽古に戻る。
それ以降の活動“これから”も、同時に進めていく。
脳の容量が乏しい自分は、そんな日々に四苦八苦している。
「あー、もう全部投げ出して温泉とか入りてー」
が最近口癖になりつつある。あと目の下のクマと仲良くなりつつある。
実行するお金と時間がないから、その口癖は実現はしないのだが…。

さて、「アトラスの姫」の話。
本作を初めて書いたのは、大学3年の終わりだった。
コロナに入る直前に書き上げて、コロナに突入して上演する機会を失った。
自身にとっては、コロナ禍を想起するような作品である。
(内容は全くコロナと関係ないのだが)
そんな作品を、いま、このメンバーで上演できることは、喜び以外の何者でもない。感謝が尽きない。アベンジャーズってあるんだね!みたいな気持ちである。

この作品は、当時と、現在の自分が考えていることが詰まった作品だ。
〈地図作り〉をモチーフに、本当に色々なことを詰め込んだ。
稽古では、どこまで観客に読み取ってもらえるか、どこまでこちらから明言するかを考える。バランスが難しい。描き過ぎればうるさくなり、描かなければ意味がわからない。
このバランスには、どの作品も苦労してきた。
この作品も同様だ。
ああ、愛おしい。愛おしい!!

自分は戯曲を書くのが嫌だと思ったことがない。
いや、書くのはもちろん苦しい。
書いてる時は「やめてぇー!!」と叫び、
投げ出して旅行にでも行こうと旅行サイトを開き、
それでもPCに向き合って頭を搔きむしり、
時々泣き、喚き、
コーヒーに入れる砂糖の量が馬鹿みたいに増え、
ゴールまで辿り着くと一人で高らかに祝杯をあげる。

でも、嫌だとは思わない。
(距離とるときはあるけど)
戯曲は、自分から逃げない。
(出会うまで時間かかるけど)
自分が向き合おうとすれば、いつでも自分と向き合ってくれる。
(気難しいけど)
というかそもそも、自分の頭の中を具現化するのだから、楽しくないわけがない。
(注:感じ方に個人差はあります)
恋人以上に一緒にいて、友達以上に濃密な時間を過ごす。
自分にとって、戯曲は「いつか分離していくもう一人の自分」だと思う。
分離したと感じたとき、その戯曲はきっと素敵な舞台作品になっている。
多くの人のアイディアや、演出家の髙山拓海によって、戯曲が舞台作品になる。
この流れが楽しくて、自分は作・演出を続けている。(お金にならないけど)
『アトラスの姫』を上演する、と決まった時、自分はこの気持ちを思い出した。
思い出して、確信した。
この作品は、「確実に『分離していくもう一人の自分』になるんだ」と。

あれ? いつの間にか広報のための文ではまるでなくなってしまった。
というより、「アトラスの姫」の話から若干ブれてない?大丈夫?

まあ、でも良い。このnoteは「自分のために使う」と決めているから。
他者を傷つけなければ、ここに書くのは全て「自分のため」であり、
「自分と関わってくれている誰かのため」だから。

…でも、それでもやっぱり、
お願いですから来てください。見てください。
面白い作品にしてみせますから。

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ロマングラス Vol.6

『アトラスの姫』

2024.6.20(木)~23(日) 新生館スタジオ

ロマングラスが本公演第6弾で挑むのは、
忘れ去られた『地図作り』の物語___


▼予約▼
https://www.quartet-online.net/ticket/romangurasuvol6

■出演

染谷桃香   

藤井ちより

山本美佳

西奥瑠菜

斎藤大學

髙山斐七子
 
清平和世志

■日時
2024.6.20(木)~23(日)

20(木)19:00
21(金)14:00 | 19:00
22(土)12:30 | 17:30
23(日)12:30

※受付開始・開場は、開演の30分前
※上演時間は約100分を予定
※全ステージ終演後にアフタートークを開催
 (約20分を予定)

最新の上演時間・アフタートーク出演者は劇団HP・SNSにて!

■会場
新生館スタジオ

〒173-0016
東京都板橋区中板橋19-6ダイアパレス中板橋B1
東武東上線「中板橋駅」北口から徒歩2分
http://www.ibsenkai.com/nakaita/

■チケット
一般:3500円
U-25:3300円(要年齢確認)
当日券:各券種+500円
※本公演は全席自由席となります。

■予約フォーム
https://www.quartet-online.net/ticket/romangurasuvol6

■スタッフ
作・演出:髙山拓海
舞台監督:根津健太郎・男山竜眞
演出助手:三木沙也香
音響:草間光祥
照明:中山愛弓
衣裳:飛田紗和
宣伝美術:のりのり
制作:鶴飼奈津美
企画・製作:ロマングラス

■協力
根津組/エッグスター/アナログ饅頭/projecttiyo/エドアブラ/演劇ユニット「きそう」

■お問い合わせ
Mail : romangurasu@gmail.com
X(旧Twitter):@roman_gurasu
Instagram:romangurasu
Web:https://romangurasu.wixsite.com/my-site-2

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