多分、呟きというカタチ

おはようございます。
拓海です。

ロマングラスVol,4『ワタシが私であるために』が終演して2日が経ちました。早いものです。つい1週間前に小屋入りしたのが懐かしいとすら思います。1週間前ですらそんな感覚になるんですから、これは歳ですね。歳をとるほど時の流れが早くなる的なアレですよ。怖いですねー。

ご来場いただきました皆様、一緒に創作してくれた座組みのメンバーたち、本当に有難うございました。山より髙く、海より深く感謝します。

自分が“ジブン”を探し始めたのは1年と少し前。
それまでジブンはリーディング・プレイという手法を用いた短編を多く発表してきました。“リーディング・プレイ”はリーディングとストレートプレイを掛け合わせた、ジブン独自の手法です。……なんて言えば聞こえは良いですが、まだまだ模索途中のふわふわした代物。短編で使うのがせいぜいで、長編では使いこなすことができずにいました。もちろんジブンの力量不足と言えばそうなんですけど、なんでしょう…。使いこなせない原因がジブンの内面的部分にある気がしたんですよ。
例えば、ジブンに足りないものは明確なのに、それから目を逸らそうとしている事とか。足りないもの(答え)は明確でも、それを得るための方法(式)がわからない事とか。わからないって言い訳して、考えることから逃げてた事とか。
そんなことが、長編とリーディング・プレイを擦り合わせられない理由なんじゃないかと当時の髙山青年は思ったわけです。

「でもさ、人間ってみんなそうじゃん?」と言い切っちゃえばそうなんですけど、自分は創作だと良くない場面が多いんじゃないかと思ってて。いや、創作に限った話じゃないですけど、前進やら革新していくためには、その割り切りってすごく邪魔で。というかある種の停滞にすらなって。「みんなそうだからこのまま(停滞)でも良いよね」って無意識のうちに思っちゃうんですよ。それって自分にとってはすごく怖いことで。
知らないうちに、気づかないうちに、ジブンでブレーキをかけて、このままでいることを強制している。無意識に、ジブンを制している。
そうなりたくなくて、何かを変えなきゃいけないと思って、ジブンは短編+リーディング・プレイという表現を置いて、長編+ストレートプレイに力を入れるようになったんです。
こうして、髙山青年のジブン探しの旅が始まった……!!!

……で、紆余曲折して今があるわけなんですけど。
え、端折りすぎ?もっと丁寧に書け?いや無理ですよ。 だって1年ですよ、1年。
1年って知ってます?365日ですよ?時々366日ですよ? そりゃあ書き切れないですよ。大河ドラマだって1人の生涯を1年かけてやってるのに、1年間の話なんて2時間SPのドラマにしなきゃ話しきれませんって。話きれないくらい色んなことがあった1年なんです。大雑把に話すくらいなら、最初から端折っちゃうくらい大事に話したいものなんです。
だから端的に。

この1年はジブンにとって自分に挑戦する1年で、自分を模索する1年でした。
それは表現という文化の根幹を見つめ直す作業でもあり、これからも継続すべきことであり、「それをしたからどうなったのか」を見せる必要があることだと思っています。

だからここがラインです。

ここから1年は、その期間で得たものをアウトプットする1年にしたいと思います。チャップリンは常々記者たちに言っていたそうです。「私の最高傑作は次回作だよ」と。その向上心に敬意と、憧憬と、ちょっとばかりのイタズラ心を交えながら。

俺の最高傑作は次回作です。

……やっぱり生意気でした。すみません。石は投げないでください。せめて座布団にしてください。怖いからいちごオレとか投げないでください。イクラなんて怖すぎて涎が出ちゃいますから!
誠実に、感謝を忘れず、面白いと思う作品を共有していきたいと思います。それだけです。今の“自分”にできることは、本当にそれだけです。無力です。まだまだ知名度はありません。自作をエゴサして一喜一憂するような単純な人間です。そんな自分を良いって肯定してくれる人たちが、座組みにも観客席にもいてくれます。創作を続けていくなら、この幸せと、その人たちだけは大切にしなければいけない。
そんな当たり前に気づくことができた1年でした。

長くなりました。そろそろ〆のお時間です。お茶漬けみたいなあっさりさを目標に、ロマングラスの次回の話を盛り込みつつ。それでは…、
(何もなければ)今秋にお会いしましょう。
(構想通りにいけば)団体化したロマングラスが送る、初めての長編+リーディング・プレイの世界の中で。
(よければ)また会いましょう。ご自愛ください。……約束だからね?

P.S
もしかしたらノートでつらつら自作の話をするかもしれません。
その場合、タイトルには作品名を載せるので、それが載っていたらネタバレやら作者の意見やらが書かれてます。見たくない方はそっとスワイプして「それでもあなたの作品が好きだよ」って呟いてください。泣いて喜びます。

拓海



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