良くないのが楽しい4月

 迷惑をかけてはいけないとか、初対面だから遠慮するとか通用しない場所にいた。この感覚は久しぶりで、戸惑った。

 わりと言いたいことをいってなんぼ、酔い潰れるまで、みんなでダメになってダメにする場所も心地いいと思うようになった。飲み屋でホテルの一室で好きな奴も嫌いな奴もみんなごちゃまぜ。若いからできることを体験した。記憶もあるのだが、そんな自分を俯瞰して文字に書き起こして、難しく考察をいちいちしているのは、野暮だ。また会ったときに懐かしむように話せる熱量になったら、思い返したいと思う。

 実質酒ヤクザ大学生みたいな生活。全員で会えるのは最後だからと、一週間毎晩燃え尽きるまで酒を飲んだ。肝臓を犠牲に急速に友好関係が進む。その場が異常に楽しすぎる空間が出来上がる。酒の力はすごい。

 この一件はお酒に飲まれている状態をさす。

 

 

 

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