#1 note 開設 ーー呻吟亭日乗

人を引き込ませろ。

文章を初めて書く人間が耳にするアドバイスといえば、書き出しに対する、この忠告であろう。

それができれば苦労はしないのだが、そういう記事は上から目線でズケズケと言ってくるものだ。

「そういうお前の文章はどうなのだ」と粗探しを初めてみれば、気が付くと諸種の記事やブログに目を通しており、たいていの書き出しのパターンが頭に入ってしまっているから、ずいぶん書けるようになっている。

(人にものを教えられるという事はどうしても反骨精神を刺激するものなのだろう。多様化による進化の結果である。私を担当した教師達は寛大な心で私を許して欲しい。)

「これが狙いか」というとそんな筈はないのであるから、手前の足りない頭を使おうとするより、芸事は手を動かして自然に身に付けるべし、ということだろう。

習うより慣れろ。

これもまた頻繁に身に浴びる警句であるが、それだけ耳にするにはそれなりの理由があるのだーー。

ーーと、まあこういう建前で、碌な下調べもせず、取る物も取り敢えず、見様見真似でnoteを開設した訳だ。

勝手はわからぬが、あえて多勢にしたがう理由も無し。

前途は洋洋、ピチピチの20歳。「ルビはどうする。」「禁則処理でが、、、」などと手前勝手に息苦しくならず、先ずは日記を書こうではないか。


2020年 6月 1日   (月)

日記とは本来、他人に見せるためのものでは無いので、私も人の日記をあまり見た覚えがない。したがって適切な書き出しなどわからないが、どうせ大抵の人間が「男もすなる、、、」などと書き出しについて書いているのであろう。私は人より弱いだけで、さして特別な人間ではないのだから、他の人間のことがよくわかるのだ。

日記とは、その日あったことを記すものだから、こう書いてこの辺で筆をおこうと思う。

呻吟亭日乗、noteにて開設されたし。


                                            高科 䚯一


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