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アオのハコMADを作る上で考えていた事集

需要はさておき、こういうの作ってみたかった&今後作る機会があったら自分の考えを見直したいなと思ったので書いてみました。自分自身新参者でまだまだですがこいつ初心者のくせになんか言ってんな〜程度に読んでいただけたら幸いです。あとアオのハコ愛がすごいです。急に語り出すかもしれませんがご了承ください。

※追記 ほんとに半人前が何自慢げに語ってるんだって感じになってます。苦手な方はご遠慮ください。


目線について

MADを作る上で選曲や構成と肩を並べるくらい重要だと個人的に思ってます。

目線を作ってる途中で変えたくなっちゃうとコンセプトも選曲もどんどん崩れていっちゃうので結構時間をとって考えてました。

アオのハコは各キャラクターにストーリーがあるので神目線でもいいかなとは思ったのですが、いい曲が見つかった&推しの千夏目線で今回はいこうと決定しました。

選曲について

選曲マジで大事ですよね、うん。
今回はソース→選曲という感じでした。

最近のMADは曲選だけでも誰をリスペクトしてるか分かってしまう現象をよく見かけるなと思います。(新参者が何言ってんだって感じですが。)

今回はオリジナリティが課題だったので、本当に誰にも被らないことを意識しました。(逆張り100%)

今回はマルシィのラブソングという曲に決定しました。(マジでこの曲使ってるmad見たことない。)

曲の始まりが想像してたプロローグとマッチしていたのが一つの理由です。

冬っぽい感じ


ですがこの曲の歌詞、どちらかというと大喜(千夏の後輩かつ一緒に暮らしてる男の子)の心情に合っているんですよね。
そこで今回のコンセプトを少し凝ったものにしてみました。コンセプトのところでそれについても書いておこうと思います。

オリジナリティーについて

今回一番意識した点がオリジナリティーです。

僕自身静止画madを始める前はゲームの編集をしてる界隈にいたのですが、その頃はXのTLに「Best ○○○ clone!!」という他人のスタイルを真似した動画のツイートがたくさん溢れていたんですよね。そのため自分は元から「他人の真似」というのに敏感でした。(誰かの二番煎じになるのは嫌だったので。)

誰しもが尊敬・リスペクトしている編集者さんがいると思います。僕の場合はkurobeさんで、kurobeさんのアオのハコ×紫苑MADでアオのハコと出会わせてもらい、演出も構成もすごくて尊敬、感謝しています。(神漫画に出会わせてくれてありがとうございます!!!)



あまりにもこのMADが好きすぎて自分のmadを編集する時もこの作品の演出が頭に浮かんでしまい、一時期オリジナリティーに悩まされました。(真似する技術力がなかったということで解決しました。)

そこで、まずはそのリスペクトをAeと向き合うときだけでも忘れるということを意識しました。
リファレンス無しでMADを作るのはものすごく難しいことでしたが、脳死で他人のmadから演出を持ってくることが無くなったのが良かったなと思いました。(勝手に頭の中でリファレンスを作っちゃってたかもしれませんが。)

作風や色調は少しNanatsukiさんに似てる感じになっちゃったなと反省してます。(色かぶり補正色調とかモーグラ・ポップ系とか今後やってみたい)


今回はアオのハコという青春漫画に対する作風のアイデアが出なかったので構成でオリジナリティーを出せたら良いなという考えで作業を進めていきました。

コンセプトについて

コンセプトがハッキリしていると構成の見通しを持てたりシーンの取捨選択が楽になったりと作る上ですごく役立つので、Madを作り始める前にメモなど取っておくといいなと感じました。
作り始める前はこんな構想で進めていこうかなと思っていました。


作る前に書いたメモ


今見てみるとコンセプトというより今回のMADを作る上でのルール決めみたいになってますね笑 作業を進めていくうちにどんどん理想のコンセプトも変わっていってしまったのですが、上のメモを意識しながらだと、プロローグからサビ前の構成を考えるのがすごく楽だったので今後も使ってみようかなと思いました。

話は変わりますが、先程選曲のところで書いたラブソングの曲選の理由は、自分のアオのハコに対する考えにあります。

それは千夏目線のアオのハコは大喜が存在することで成り立つのではないかということです。

作中ではインターハイ敗退のや夢佳との話などの傷も大喜によって解消されていき、千夏はどんどん大喜に惹かれていきます。そんな千夏にとって大喜は部活や高校、これからの生活に欠かせない存在となっていきます。

ですが、今回の作品はコンセプトが千夏寄りだったこともあって出来るだけ千夏の気持ちに寄り添ったものにしたかったんですよね。

そうなると大喜の登場回数も少なくなるわけです。が、例え千夏目線の物語ではあっても大喜の存在感が薄れるような物語にはしたくなかったのでこれはどうしようと考えていました。

そこで一つ思いついたのが曲で大喜の存在や心情を表すという方法です。大喜の心情を表した曲で千夏の物語を進めていくことでアオのハコという一つの作品が出来上がっていく気がしてすごく気に入ってます。

演出の力が弱いせいであまり具現化できていませんが、曲選の理由がハッキリしたので構成の見通しを持つのはすごい楽でした。


構成について

今回特に力を入れたのが構成です。
今回のMADはアオのハコを知らない方にも魅力を知ってもらうためにアオのハコ説明書みたいな感じで話の内容を掴みやすくすることを意識しました。(原作の序盤は大喜目線99%だから原作読んだことない人からしたら千夏の心情ほぼネタバレになっちゃってて正直申し訳ない。)

最初の進捗投稿の時にこんなことをブラマンさんからご意見いただきました。


改善前
改善後

千夏の恋愛に対して慎重な性格が表現できたり、今後の話の匂わせができたりと色々と良かったです。(的確なアドバイスありがとうございました!)


じっくり考えた構成メモ

今回のMADでは終着点を原作「1月4日」の雪山の話にしたかったのでそれに合わせてプロローグを考えました。

1月1日〜4日朝までのシーン

アオのハコは有名な作品でいろんな方がMADを作られてますが、その既存の作品とはまた一味違うオリジナリティあふれる作品を作りたかったので
感情描写が少ないかつ繊細な千夏目線にしたりシーンの取捨選択を凝ったりするために構成を考えるのにだいぶ時間を使って考えました。

そこで一番大事にしたのは千夏の心情を大事にして細かく描くことです。千夏にとっては部活のバスケがなによりも最優先で、あくまで千夏は話がだいぶ進むまで大喜のことを「優しい同居人」と捉えていて、そこから大喜との日々を過ごしていってどんどん大喜に対する想いが変化していくという感じなのでそれに合わせた構成を考えました。

バスケファーストな千夏
この後の日の千夏の誕生日で大喜を更に意識し始める



あとはテキストを多用しすぎないことを意識しましたね〜。アオのハコは心情を顔だけで表して読者に解釈させるシーンが多々あるので原作のセリフを少し改変したり自分なりの解釈を無理やりねじ込めたりしました。

原作にはこんなセリフ無い(少し強引すぎたと反省)

今まで作ってきてScrapになった作品のほとんどが作ってる最中にテキストとシーンの前後で話が噛み合わなくなる現象が起きてしまっていたので今回は起こさないよう頑張りました…

おまけ(演出の意図集)

こういうインクのシーンでは大体色で情景描写っぽいことをしてます。

千夏のオレンジが大喜の青に染まりかける


オレンジから雛のピンクに染まり始める(千夏目線だから青からピンクでも良かったかも)
真っ青大喜LOVE


大喜に対する青の思いが霞んでいる(大喜と雛を見て)


is that really all there is to it (本当にバスケだけ?)
私が薄っすら(自分の感情に気づき始めた)


オレンジのぐにゃぐにゃ玉を千夏の心と考える


それなら私だって(君のことが)
then I ****(love) you tooにするべき(Google翻訳のせいです。うん。)



(この気持ちは何?)


夢佳が辞めてしまった
(背景にbutが隠れています)

最後に

またパソコンを触る機会ができたら完成まで行きたいですね〜。初心者のくせに色々書いてて黒歴史確定ですが、何か共感できたところがあれば幸いです。ここまで読んでいただきありがとうございました。

#静止画MAD #アオのハコ


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