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2018を振り返って。

誰にでもひとつやふたつ自分へのコンプレックスってあると思う。

実家の家業を継がないと気まずい
高卒なのでもっといい学歴が良かった
一度でいいから大手企業に勤めて見たかった

など

私にもそんなコンプレックスがいくつかある。

2018年は、
生まれた境遇、出た学校、勤めていた環境、
この3つに対してのコンプレックスを少し癒してくれた年だった。

それはわかりやすい実績や結果、

同じ志を持つ仲間がもたらしてくれました。

だれもが知っている会社との取引や協業、
自分がイメージしていたサービスの具現化。

それらの結果やアウトプットを会社のメンバー、その親御さんも喜んでくれたとおもうし、周囲も凄いと言ってくれた。
会社としての信用も少しは上がったんじゃないかと思う。

ただ、公私の境目が無い状態で毎日を過ごし、最短距離で成果を求める中、
その途中で『なぜやるか?』が見えなくなり、それがなぜなのか?もわからないまま、必死に前に進もうとしていました。

その結果、大きく2度体を壊し(小さくは何度も)家族や会社のメンバーに心配を掛け、決していい状態では無かったと思います。

しかし、なぜそこまでして前に進めたのか?

(これは決して誇らしい事ではありません。)

内省を重ねると結局のところ、自分のやりたい事を世間に認めて欲しかった、この1点に尽きると感じました。

社会を変える、日本に新しい文化を創ると
大風呂敷を広げておきながら、

単なる自己実現がしたかったんだと。


なりたい自分になる!という意味で自己実現はとても大切だし、個の時代全盛の今。必須の目標だと感じます。

ただ私の場合、社会課題を解決する!という、その為に行動をしていると思い込んで来たあげく、自己実現の純度が限りなく100%に近いと気づいた瞬間はとても自分に対して残念な気持ちになりました。

ちょうど5年前、長年続けてきた割烹料理人の職を辞し、ある志を持ち異業種の道に進むことを決意しました。(このあたりは別の機会に)

周囲からは勿体ないとも言われ、実家のお店はどうするんだ?とも耳にタコができるほど言われました。

実家で家業を営んでいる2代目以降の方であれば共感してもらえると思います。

経営者として、その親御さんのお店を継ぐ道はないのか?修行したんだから料理人として片手間でやればいいじゃないか。と聞こえて来そうですが、そんなに職人の世界は甘いものではありません。

ある程度続けたからこそわかる、生半可な気持ちでは通用しないということ。

これは自分自身が一番わかっています。

そして料理の道を離れキッパリと退路を断つことが、僕の中のケジメでした。

だからこそ、わかりやすく自分の選んだ道を正解にしたかった。認めてもらいたかった。そして1番は尊敬する父親に認めて欲しかったんだと思います。

そんな中で、日々の努力の結果により、掴ませて頂いた大きなチャンスも小さなチャンスも全てをとりにいった。

その代償は大きく、

ある時『なぜやるのか?』を見失いました。


身体を壊してまでやるのか?
家族を不幸にしてまでやるのか?

そして『自分は何の為にやっているのか?』と。

『あ、これはまずいな。』と思っているものの、零細企業の経営者である手前、思考も手も止めることができない。

先導しないといけないというプレッシャーは常につきまとい。心身共に辛い時期が続いた。

そんな中である人に言われたこの言葉にグサッと心をえぐられた。

あなたに憧れる人はいると思うけど。あなたのようになりたいとは思わない。


ああ、頑張っているつもりだったけど、率直に周りからはそう見られるんだと思った。

これまでずっと競争原理の中で突き進んできた僕にとっては、人よりできないなら時間を捻り出して、余白を作らず人よりやるしかないと思っていた。その結果起こってしまった不良や不調はむしろ勲章だと思っていたような気もする。
(No goodなTHE日本人的OSです。)

小中高と野球に打ち込み、
ましてや割烹の板前をやってきた僕にとって、
努力している姿など、人に見せるものではないと思っていた。

人を『頼る』ということができなかったし、そうしてはいけないと思っていた。

利害関係者でもなく、血縁者でもない人に対して無償の愛を求めることなんて申し訳ないとすら思っていた。

でも、それらは大きな間違いでした


正確にはそれらが大きな間違いと気づかせてくれる素晴らしい出会いがあり、

『なぜやるか?』がわからなくなっていた理由もそこでハッキリとわかりました。

僕のバックボーンである職人気質、
周囲や父親に認めて貰いたい。という気持ち、
最短で突き進むという中で競争原理が強く働いてしまったという事。

これらの逆効果が大きく顕在化してしまい、
際限なく前に進み続けてしまったのだと。

2019年はこの逆効果を解き、

これまでの自分には絶対に思いもつかなかった
『余白、癒し、休息』これらをテーマに1日1日を過ごして行きたいと思っています。

これからの時代は、
ワークライフバランスではなく、
ライフワークバランス。

Life is goodでない人の周りに
人もチャンスも神様も、訪れないなー。と感じます。

自分自身の人生、

そして応援してくれる家族を第一に考え、
和の精神を忘れず、2019年も和の文化をいいAnbaiに仕立てていきたいと思っています。

おわり

※ひっそりと金髪にしました。冷やかし歓迎!


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