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シャウトトゥザトップ令和

ここのとこ、ワケあって毎日のようにスタイルカウンシルの「Shout To The Top!」ばっかきいてる。正確に言うと今までリリースされたこの曲のいろんなバージョンをきき比べたり歌詞や解説を見比べたりいるのだけど。

スタイルカウンシルは洗練されたスタイリッシュなサウンドとファッショナブルなルックスが「お洒落」ということで日本でも未だに高い人気を誇るグループですが、その活動姿勢や歌詞の根底には権力に対する抵抗というテーマがあり、その洗練されたサウンドやルックスとは裏腹なところがあったりします。

1984年頃のイギリスは景気が低迷し財政難に陥っていて、当時の政府はそれらを解消するために公共事業の規制緩和、社会福祉や保障の見直し、労働組合への弾圧などの政策を強行し、中下層労働者の生活の不安がどんどん助長されていった時期だったそうな。(ボクらがよく知っているどこぞの国の話みたいですけど…)

そんな中でリリースされたのが「上に向かって叫べ」と軽やかに扇動するように歌われるこの「Shout To The Top!」でした。これは「お上」つまり一部の政治家や権力者に対するプロテストソングで、当時の政策により特に大変な苦境に立たされていた炭鉱労働者へ向けられた、いわば応援歌。

人生に疲れ果て失意のどん底にいる人物が呆然としながら町を歩く姿が歌われ、最後には「底辺にいたとしても上に向かって叫べ。上にいる奴らに向かって叫び続けるんだ(Shout To The Top)」と何度も繰り返されるわけで、このMVもよく見直すと随所にそうゆう主張が散りばめられてますね。

https://www.youtube.com/watch?v=7m94ip38UKs

当時の多く若者たちのハートを捉え、世界中で大ヒットしたこの曲。ダジャレ的というか空耳アワー的ユーモアを入れ込みつつ、原曲歌詞の詩的なニュアンスを現代日本社会の病理に寄せた(…つもりの)日本語バージョンを作ってみたのだけど、コレがわりとハマった気がするのでDEMO(というか、単にギターの弾き語りをiPhoneで録音したやつですが)を録ってみようと只今練習中。また後でアップしてみまーす。

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