2020.4.9

ウイルス騒動が起こってから何度も日記を書こうと思ったが、考えがまとまらず書こうとしてはやめを繰り返している。だけど、吐き出さないとそろそろ自分もヤバい気がしたので書いてみることにした。

まず、ずっと考えていたのは大きく変わるであろう「これからの世界」のこと。

世の中が変わったといえば、思い出すのが、3.11の震災後のことで、それまでは趣味的・娯楽的なものでしかなかったSNSが、政治家・企業家・専門家などが個人のアカウントで情報を発信をして社会を動かしたり、フォロワーがたくさんいる個人インフルエンサーが登場し、経済を動かすまでの力を持つようになり、今ではSNSは僕らの日常生活に影響を及ぼすまでになった。

自分が興味のあること、自分と近いところの話にはなるけど、今、飲食店がテイクアウト業務に切り替えたり、物販店などが通販サイトをオープンさせ通販を始めたり、ライブハウスが無観客のライブをYouTubeで配信を始めたり、また個人もZoomなどを使ったネット上での飲み会?みたいのを始めている。声高に叫ばれるコロナウイルスの危険性、今の世情を考えれば当然のことで、それぞれが今を生きていくために必要なお金を確保するための必死の策、また心の健康を保つのに必要なことゆえ、それが今のところ一番の策だというのはとてもわかる話。けど、自分は今そっちに舵取りをしてしまったら、この騒動が鎮静化した後もそれらをやめることができずに、そのまま続けていかざるを得なくなるのではないかと危機感を覚えている。

今回の騒動、否応なしにそうせざるを得なかった現実があったにせよ、そこにまた新しい需要、市場、顧客が生まれることになったのだから、これからの世界では、ネットの配信サービスや通販サイトのサービスなどはこれまで以上に大きな力を持ち、またスタンダード化していくのかもしれない。サービスを利用する上での手数料などの競争も今はそこまで起こっていないが、競争が起こることでこれからその辺りも変わっていく気もする。とにかくテクノロジーの進化が生み出した「文明の利器」は僕らの日常や心に入り込みやすい。

緊急事態を受けて、国から出された方針は簡単に言えば「経済を止めるな」だ。猛烈なスピードで回り始めた新しい経済は、これから縮小することはないと思う。

未知のウイルスという見えない脅威への畏怖と、それらがもたらした僕らの「心」の問題。たぶん「これからの世界」は「これまでの世界」と同じには戻らない。じゃ、これからの世界で「店」や「場」をやる意味って何なのか。自分が考えて行動に移していかなければいけないのは多分そこだ。

(続く)

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