O365 Education の契約形態について

タイトルの『O365 Education の契約形態について』であるが、少し注意してもらいたいことがある。まずは、O365 Education の各プランについてみていきたい。

O365 機能比較

 無料でOutlook、Word、PowerPoint、Excel、OneNoteが使えるというのは、すごいとしか言いようがない。A3やA5の分析ツール等がなくても授業での利用は問題ないように感じる。
 しかし、A1では授業で利用するにあたって不満に感じる所が多々出てくる。それはどこか。Office製品を利用するには端末が必要不可欠である。学校によって、ノートパソコンにするのかタブレットにするのかは分かれるところだと思う。勤務校ではiPadを採択している。ここが大きな問題を生じさせたのである。
 iPadでOffice製品を使うには、Webアプリとして使うか、モバイルアプリをインストールし、利用するかのどちらかになる。Webアプリとしての利用は使い勝手が良いとは言えないため、モバイルアプリを利用の一択であった。そして、問題は以下の内容になる。

 Microsoft公式ページより
 Office モバイル アプリで編集するための画面サイズの制限は、10.1 インチです。 たとえば、12.9 インチの画面の iPad Pro を使用している場合は、ファイルを編集するためにデスクトップ アプリにアクセスできる対象の Microsoft 365 プランが必要です。

 第7世代以降のiPadは10.2インチとなり、それまでのiPadよりも大きくなったことにより、モバイルアプリでは編集できなくなったのである。アプリで編集を行うには、A3以上のプランに加入し、デスクトップアプリにフルアクセスできるようにしなくてはならなくなったのだ。
仕方がないこととはいえ、無料で利用していくことが難しくなったことは、大きな痛手となった。
 ちなみに、教職員がA3に入っておれば、契約の内容によるが、教職員1人に対し、生徒40人分のライセンスが付与されることになるため、生徒数分の費用が追加されることはない。

ということで、導入初年度は使い方に慣れるというので精一杯であると考えられるため、A1で十分と思われるが、キーボードを使ってタイピングの練習やWordに論文を書いていくといった編集をするようになった場合は、教職員はA3以上のライセンスを取得した方が良いだろう。

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