「私の好きな」エリッククラプトンの話(前編)

今回で100回目の武道館公演!
という大きな節目の来日を2023年に果たした
泣く子も黙る超大御所ギタリスト、Eric Clapton

私はエリッククラプトンが大好きです。
正確には「私が好きな」エリッククラプトンが大好きです。
ちょっとめんどくさいんですが、私だって人の子、好みがあります。
このエリッククラプトンという人は時期によって
音楽性とか機材とか見た目とか言動がころころ変わる厄介な人なんですね。
中にはあんまり好きじゃないクラプトンである時期もあるんです。
間違っても人間性(これについてはまた別記事で)にはこれっぽっちも憧れてません。
「私が好きな」という部分を強調したのはそのためです。
ここではそんな「私の好きな」エリッククラプトンについてオタク丸出しの早口で捲し立てたいと思います。

好き1,Bluesbreakers & Cream のクラプトン

世間一般的にも支持率の高い第一弾きまくり期(勝手にそう呼んでる)ですね
イギリスブルーズ界の首領ジョンメイオールのバンドBluesbreakers、クラプトンはアルバム1枚の期間しか在籍してませんが、これぞロックギターの教科書というプレイをしています

好きポイントとしては、
とにかくレスポール+マーシャルコンボアンプの音が良い
そして結構弾きつつも抑制も効いてるまさに教科書のようなペンタトニックの音使い
でも過剰にイキらず自然体で弾いてる
これが非常に好きなんです、20歳やそこらでこんなん弾けたらそら天才言われるわと

イケメンですね

そしてベースのジャックブルース・ドラムスのジンジャーベイカーという
凄腕クセ強性格曲がりミュージシャンと組んだスーパーグループCream。
まぁクラプトンもこの頃はド陰キャなのに自己顕示欲はそれなりにある拗らせギタリストな感じやと思うんですが…
そのクセ強ミュージシャンが調和なんか重んじずにお互いを○し合うかのように弾きまくるわ叩きまくるわ

クセ強3人組、何で揃いも揃って機嫌悪そうなん…

だがそこが良い、好き
普通なら無茶苦茶になるはずが何故か凄い演奏になってしまうんですね、天才って嫌ですね

この頃のクラプトンは弾く!弾く!怒涛の弾きまくり!
でも破綻しない流麗さ、長いソロが歌えたりするくらい華麗なんですね
メジャーペンタとマイナーペンタの繋げ方・フレーズの組み立て方というのがメチャクチャ勉強になります

機材も変わって今でも持ってる赤いGibson ES335
メチャクチャサイケなペイントのGibson SG
ピックアップ一つのGibson Firebird
ギターはいろんなの使ってますがアンプはデッカいMarshall(確かJTM45)
エフェクターはVOXのワウペダル、時々DallasのFuzz Faceを使ってたとか
有名な動画貼っときましょ

う~ん、イケメンですね

好き2, Blind Faithのクラプトン

Creamが解散した後に結成されたBlind Faith、
クラプトンの隣にはジンジャーベイカーの姿も。
嫌いなジャックブルースとバイバイできてニコニコです

Blind Faith

僕はこのBlind Faithが大好きなんですねぇ
Steve Winwoodというギターも鍵盤も弾けてボーカルもできるマルチプレイヤー、この人が良い!

Steve Winwood、イケメンですね

クラプトンちゃうんかい!と言われそうですがクラプトンとこの人の相性が非常に良いと感じてるんですね。
Steveが書く曲が非常に良い、そこで肩の力を抜いて弾くクラプトンのギターはまさに「歌」なんです。

実際2人はバンドが解散してからも交流があって仲も良く、2009年にはツアーもしています。
来日公演観に行ったらこのアルバムの曲をしっかりやってくれて嬉しかったですね
(周りの観客の反応がイマイチで「何でや…」となりましたが)


で、このアルバムでは初めてクラプトンが一人で名曲と呼ばれて良いPresence of the roadを書いていて
ソロになってからもライブのレパートリーに入れていました。


有名な機材はストラトのネックを合体させたカスタムテレキャスター
フロントPUしか使ってないけど結構出力があるように感じます
(テレキャスターのフロントPUは良い音だけど出力が低いのが難点)
イ○ベ楽器がFender Japanに特注で作ってもらってたやつ、欲しかったなぁ
最近Fender Custom Shopから細部まで再現したモデルも出てましたね(たけーよバ○)

Fender Custom Shop製Blind Fairh Telecaster、販売価格1,500,000円
たけーよ〇カ


好き3,Derek and the dominosのクラプトン

Derek and the dominos
揃いも揃って何かしらのジャンキー感ありますね

Creamとblind faithは俺のせいで解散したんや…
と落ち込んだ後に(自意識過剰やなぁ)、
プラスティックオノバンドとかデラニー&ボニーのツアーに参加して「アメリカっぽい事したい!弾きまくり疲れた!」って事で結成するのがドミノスですね、ここであの名曲Laylaが誕生します。

好きポイントはついにアルバム全編で登場する
1956年製のFender Stratocaster

このストラトとルックスがよく似てるのが私の生涯の一本のカスタムショップ製ストラト。また別記事で紹介したい


と、fenderの5wのアンプChampで収録された音。
「ひいいい!頑張ってますぅ!!」と小さいアンプを無理させてる感のある音がメチャクチャ良いです。
普段私があまり好きでないストラトのハーフトーンというカリカリした音でも
何故か好きにさせてしまう音のマジックがこのアルバムには存在してます。
Laylaアルバムを通して聴くと真空管の温まり加減(?)とか歪み量でレコーディングした順番を推察できるのもLaylaアルバムの楽しみ方の一つだと思います。

ちっこくて可愛い見た目なのに音がクソデカいので日本の住宅事情には全く向いてません!

このアルバムにはもう一人、Allman Brothers Bandのスーパーギタリスト
Duane Allmanが参加しててその上手さでクラプトンを食う勢いなんですが
弾き過ぎたくないとか言ってたのにそれに負けじと結局ガンガン弾いてしまうのが何ともケツが青いというか
「気持ちわかるで」と共感してしまう所も好きポですね

Duane Allman、通称sky dog。
恐ろしく上手い、スライドギターの名手
てか、なんでdog?ヒゲがミニチュアシュナウザーっぽいから?

そして時は経って2006年、クラプトンは現代のDuane Allmanとも言える
Derek Tracksというとんでもなく上手い若手ギタリストをバンドに迎えてツアーを行います。
もちろんこのDerek and the Dominosの時の曲てんこ盛りのセトリで。

Derek Tracks
今はもっとヒゲが生えてワイルドな風貌
Dominosと同じDerekの名前を持ってるのはそういう事なんでしょうね

このライブがまぁ素晴らしい!
サポートに入ったDoyle BramhallⅡとDerekに触発されてクラプトンが弾くわ弾くわ!
ギターの音が30歳くらい若返ったんじゃないかと思うくらい!
凄腕のリズム隊で更にブラッシュアップされた曲の完成度と共に私が実際に見たクラプトンのライブの中で一番と言っても良い出来でしたね
(やはりドミノスの曲をやった時に周りに「?」って顔をする客が多かったのは…)

と、全編はここまでにしておきます。
思い出いっぱいの好きパートは後編で
自分の中に蓄積されてるギターのフレーズの7割くらいを占める
クラプトンのフレーズについての話にも少し触れていきます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?