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新社会人のための運を味方につける考え方

運とは、そもそも何?

ある実験しました。

○サニーブレイン
→楽観主義(楽天的な感覚が癖づいている人。≠プラス思考(思考ではなく直感だから)
 特徴は、自分は運がいいと思っていること。脳に「ピンクのサングラス」をかけている
と言われるほど。


○レイニーブレイン
→悲観主義(悲観的な感覚が癖づいている人。≠マイナス思考(  〃  )
 特徴は、自分は運が悪いと思っていること。脳に「ブルーのサングラス」をかけている
 といわれるほど。

(運の五段階)あなたは自分の運についてどう思いますか?

 1.めちゃくちゃ運がいい
 2.大体運がいい
 3.五分五分の普通くらい
 4.大体運が悪い
 5.めちゃくちゃ運が悪い

(実験)

1と5の人を10人ずつ集めて、半分に分けて座らせて、それぞれに新聞を渡します。
新聞の中にある写真の数を全て数え、枚数が分かったら挙手して前に来て、耳元で小さな声
で答えてください。というお題を出します。すると、開始して5秒ほどした時、1側の人が
手を挙げました。そして答えて、正解しました。すると、次々と1側の手が上がっていき、
全員が答え終った時、5側の人は全員座ったままでした。という実験結果に。

→実験後、最初の5秒で手を挙げた方に、どうしてそんなに早くわかったのですか?と尋ね
 ると、新聞の2ページ目の下側に、「この新聞の写真の総数は、36枚です。数える必要
 はありません」と書いてあったからと答えました。1側はみんなそれを聞き頷きます。
 その中で5側は、とても悔しそうな人がいました。何故だか聞いてみると、その文章には
 気付いていたけど、「ひっかけ問題かと思って」答えられなかった、と言いました。

 この実験により、サニー側はチャンスに気が付き、そのチャンスを掴みやすいという事が。
 レイニー側は、チャンスに気付けず、気付いても不安で動けないという事が分かりました。

(自分の考え)

 確かに、その文章を見て5秒で手を挙げる事は、私もひっかけを疑いできないと思います。
 しかし、5秒で答えた人が正解したのを見たら、私はそれがひっかけではない可能性の方
 が高いと考え、答えると思います。レイニーの人は、慎重すぎるあまり、そういった単純
 な事をも見落としてしまう可能性が高いため、チャンスを掴みにくいとはそういう事だと
 思いました。

( 運 )

 パナソニックの社長は、採用についてほとんど口を出す人ではなかったが、ただ一つだけ
 必ず言っていたことは、「もう採用しようと決める最後の段階で、自分は運が悪いと思う
 か、良いと思うかを聞き、良いと答えた人を採用し、悪いと答えた人は、どんなに優秀で
 も採用しないように」との事でした。これは、知識や経験、技術などは、年月があればい
 つかどうにでもできるが、運だけはどうにもならない。という考えの下だそうです。

 しかし、サニーの人、レイニーの人に、自分の1日をノートに書いてきてください。
 と言い、書いてきてもらった時、サニーも、レイニーも傍から見れば良い事、悪いことは
 五分五分だったそうです。それでもサニーはいい日だと答え、レイニーは悪い日だったと
 思うのです。つまり、本来「運」などはないのだといいます。ただサニーの脳みそは、良
 いことを多く記憶し、レイニーは、悪いことを多く記憶してしまうだけなのだそうです。
 それによって、自分は運が良い、悪いと感じるのに違いが出るのだという事でした。

 サニーは良いことばかり覚えているから、様々なことにチャレンジしていく事ができます
 が、レイニーは失敗ばかり覚えている為チャレンジすることが怖いのです。

 会社にサニーブレインが多くいれば、会社はよりよくなります。それは、チャンスに気づ
 き掴むことが出来る人が多くいるからです。しかし、100人が100人サニーでいい訳
 ではなく、レイニーの人がいないと、「根拠なく上手くいく」と思う人ばかりになってし
 まうので、8:2の割合が丁度良いとの事です。

(どうせ社長になるんだから)

 サニーブレイン、レイニーブレインは産まれ持ってきた性格、脳みそだと思うと、変えら
 れないような気がしますが、そんなことはないそうです。性格は決して遺伝ではなく、こ
 れまでの生活環境によって構築されたものなのです。最近では、性格という呼び方ではな
 く、「ライフスタイル」と呼ばれています。なので、レイニーの人でも、最初は無理矢理
 にでも前向きに考え、前向きな言葉を使う事で、それを癖づける事で、サニーブレインに
 になることができます。

 ある少年は、いじめられっこで、運動神経も悪く、勉強もできなくて、全てにおいてビリ
 だったそうです。いつも泣きながら家に帰ってきて、「死にたい」「学校に行きたくない」
 ということばかり親に言い、親も心配で可哀想で、講師の先生に相談しました。すると、
 講師の先生は、少年の話を聞く度に少年を抱きしめて、「どうせ社長になるんだから」と
 言い続けたそうです。初めは、「なれるわけない」や、「いつもそればかり…」と言って
 いた少年が、年月が経つにつれ、「どうせ社長になるんだもんね」と、自分から言えるよ
 うに、考えるようになり、講師の先生は、もう大丈夫だと思いました。そして少年は、29
 歳の若さで、社長になったそうです。つまり脳みそを、性格を変えることができたのです。

(独り言で人生は決まる)

 レイニーの人がサニーに変わるには、何が起きても「運が良い」と言わせる事だそうです。
 思うだけではなく、声に出して、「ラッキー」や「運がよかったわ」と言っておけば、脳
 は勝手に何故よかったか、という理由を後からつけるので、言い続けているうちにそれが
 自然とできるように、つまり楽観的な感覚の癖がつくのです。
 レイニーの人はきっと、嫌な事が起きるとき、その状況が永遠に終わらないように感じて
 しまうのではないかと思います。反対にサニーは、今は嫌でもこれが終われば楽になる!
 という発想でいるかと思うので、それは会社の離職率にも繋がるのではないかと思います。

 新入社員等にこの話をする際、実際に分かりやすくそれを体感させることもできます。
 まず、二人一組になり、分かりやすくAとBとします。まず、Aが親指と人差し指をくっつけ
 て「わっか」を作り、Bはそのわっかの中に上から両手の人差し指を2本入れます。そして
 わっかを作っている手を引き離すように左右へ人差し指だけで引っ張ります。Aは離されな
 いように指に力を入れます。まず、この動作をします。次に、もう一度同じことをします
 が、今度はAが指を離されるのを耐えている時、「できる!できる!できる!」と何度も大
 声で言いながら耐えると、先ほどよりも耐えられるように、指を引き離すのに力がいるよ
 うになるのです。反対に、「できない、できない」と言いながらすると、力が入りにくく
 なります。私自身は、力の差がもともとあったのであまり実感できなかったのですが、他
 の参加者の方々は、口々に「全然違う!」と驚いていたのが印象的でした。

 自分の声で、自分の耳で聞くことで、脳の働きかけが変わるのだそうです。なので、思う
 だけではなく、声に出して前向きな独り言をいう事で、サニーブレインに近付けるのでは
 ないかと思います。単純にいえば、「自己暗示」なのだそうです。

 人を育てるという事は、ほぼメンタルケアなのだそうです。新入社員をサニーブレインに
 するためには、自らがサニーになる必要があります。サニーとして接していく事で、それ
 が感染していくようにサニーが広がるイメージです。人は、3割を超えると一気にそちら
 へ流れると言うので、3割がサニーになると一気にサニーブレインは増え、サニーが多い
 会社は、必ず業績が上がるのだそうです。私は、サニーブレインが増える事で人間関係も
 よくなり、それによって働きやすい環境になることで人が辞めない、いい会社になるので
 はないかと思いました。

○ジェスチャーの重要性
→人間は、何かを伝えるとき、動きのない人よりも、ジェスチャーのある人の話を好みます。
 その理由は、脳は「死んでいるもの」を恐れており、動かない人は「死」を思わせる事か
 ら、不安になりうまく働かないのだそうです。

 言葉とジェスチャーの優先度(?)を比べる簡単な実験をしていただきました。

「あるところに男性がいて、大きな岩を抱えています。目の前には池があり、男性はそこ
 へその岩を投げ込みます。するとその岩は、池の中をもぐったり沈んだりもぐったり沈ん
 だりしています。何故でしょう?」

 という問題です。この問題を出す時、沢山のジェスチャーをつけながらお話しされていま
 した。文章だと伝わりにくいと思うのですが、先生は、「もぐったり沈んだり」の部分で
 手を波のように、「浮いたり沈んだり」するように見せていました。その為、我々は、岩
 は最初から「もぐったり沈んだり」しているのに、勝手に「浮いたり沈んだり」している
 と思っていたのです。つまり、「もぐったり沈んだり」していた理由は、「重いから」と
 いう事でした。言葉にして言っていることよりも、脳はジェスチャーの方を優先してしま
 った為にひっかかってしまったのだと納得してしまいました。


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