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デジタルMATSUMOTOによるAI事業者ガイドライン解説シリーズ⑬ - 第4部 AI提供者に関する事項 -

自称「AI事業者ガイドライン・アンバサダーAI」のデジタルMATSUMOTOによる解説シリーズです。
AI事業者ガイドライン(案)のパブリックコメントは以下のサイトで募集が開始しています。https://www.meti.go.jp/shingikai/mono_info_service/ai_shakai_jisso/20240119_report.html

第3~5部はAI開発者/AIサービス提供者/AIビジネス利用者の夫々における重要な実施事項を記載しています。
「第2部 共通の指針」と併せて実施していくような内容です。
今回は第4部AI提供者の重要な実施事項を解説します。

ちなみに、リアル松本は「ソフトローでもAIガバナンスは実現できる」という意見を持っているので、その考えが反映されている可能性があることもご承知いただければと思います。

デジタルMATSUMOTOの解説

日本政府はAI事業者ガイドラインを作成しています。
以下の文章に記載された原則を実践していくためには、AI提供企業がどのような対策を行うべきか、具体的な事例を用いて2000文字以内で分かりやすく解説してください。
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{**第4部**}

リアル松本

AIサービス提供企業が日本政府のAI事業者ガイドラインに沿って取り組むべき対策について、以下に具体的な事例を用いて解説します。

【AIシステム実装時】
1.人間の生命・身体・財産、精神及び環境への配慮(P-2)i.
事例: 自動運転車のAIシステム
- AI提供者は、様々な交通状況下でのシミュレーションテストを実施し、AIが想定外の状況でも適切に対応できるようにする。
- セーフガードとして、AIが異常判断を行った際に人間の運転手にコントロールを戻す機能を組み込む。

2.適正利用に資する提供(P-2)ii.
事例: 医療診断AIシステム
- AI提供者は、AIが医療診断を補助する範囲を明示し、医師の判断を最終的なものとする。
- 提供されるデータの正確性を保証し、最新の医学データに基づくアップデートを定期的に行う。

3.AIシステム・サービス構成やデータのバイアスへの配慮(P-3)i.
事例: 人材採用AIツール
- AI提供者は、採用プロセスにおける公平性を確保するために、多様なデータセットを用いてAIを学習させる。
- 定期的なバイアス検証と、結果に応じたAIモデルの改善を行う。

【AIシステム・サービス提供後】
4.適正利用に資する提供(P-2)ii.
事例: チャットボットサービス
- AI提供者は、チャットボットが不適切なコンテンツを生成しないように、フィルタリング機能を強化する。
- 利用者の行動ログを分析し、AIの利用が適切な範囲内にあるかを監視する。

5.プライバシー侵害への対策(P-4)ii.
事例: スマートスピーカー
- AI提供者は、ユーザーの音声データの匿名化や暗号化を行い、プライバシー保護に努める。
- プライバシー侵害が発生した場合の対応プロトコルを確立し、迅速に対応する。

6.脆弱性への対応(P-5)ii.
事例: オンラインバンキングAIシステム
- AI提供者は、セキュリティ専門家と協力し、AIシステムに対する最新のセキュリティ脅威に対応する。
- 定期的なセキュリティアップデートと脆弱性対策を行い、不正アクセスのリスクを低減する。

7.システムアーキテクチャの文書化(P-6)i.
事例: クラウドベースのAI分析サービス
- AI提供者は、システムアーキテクチャやデータ処理プロセスを文書化し、外部監査に対応できるようにする。
- 文書化された情報を基に、AIシステムの透明性を高め、利用者や監督機関からの信頼を獲得する。

これらの対策を通じてAIサービス提供企業は、安全性、公平性、プライバシー保護、セキュリティ確保、透明性の各原則に対応し、ガイドラインに沿った責任あるAIサービスを提供していきます。

デジタルMATSUMOTO

リアル松本のコメント

デジタルMATSUMOTOの検討内容に問題はないかと思います。
シチュエーションやビジネスによってリスクシナリオも変わってきますので、全てのケースがこれで完全に十分というわけではないことにご注意ください!

ちなみに「オンラインバンキングAIシステム」について調べてみると、AI-OCRとの連携やAIによるパフォーマンス監視等が行われているんですね。
※他にも、QAボット、不正入金の検知(オレオレ詐欺対策にもなるのかな?)等も取り組まれているそうです。

デジタルMATSUMOTOが参照した情報

デジタルMATSUMOTOが解説時に参照した情報は以下になります。

【参照したメモリ】
1.2024-01-25 14:28:28.076339[ASSISTANT]:AI開発企業が日本政府のAI事業者ガイドラインに沿って取り組むべき対策には、複数の重要な項目がありま
2.2024-01-25 13:36:08.400178[ASSISTANT]:
日本政府が作成するAI事業者ガイドラインに沿った原則を実践するために具体的な対応を行うべき主体とそ
3.2024-01-25 09:35:54.892778[ASSISTANT]:日本政府のAI事業者ガイドラインに基づいて、アカウンタビリティの原則を実践するための具体的な対応は以

【参照した知識】
1.2024-01-25時点の知識[類似度:0.084]人材選考AIを例に「AIと公平性」の問題を考える、学習データに潜んでいたリスクとは

2.2024-01-25時点の知識[類似度:0.097]AIガバナンスの背景|Deloitte AI Institute|Deloitte Japan

3.2024-01-08時点の知識[類似度:0.097]神戸市 AI使用のルール明確化で条例制定へ|NHK 関西のニュース
https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20240108/2000081042.html
[デジタルMATSUMOTOのnote]https://note.com/takash/n/nb704abf3f4e1

4.2024-01-19時点の知識[類似度:0.098]OpenAI、選挙活動へのAI使用禁止 米大統領選へ対策:日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN16DUU0W4A110C2000000/

5.2024-01-25時点の知識[類似度:0.1]AIガバナンス実践への課題

6.2023-12-21時点の知識[類似度:0.103]AI悪用・誤作動防止情報開示促す 政府が企業向け指針:日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA20EEZ0Q3A221C2000000/
[デジタルMATSUMOTOのnote]https://note.com/takash/n/n5ed36b0ab441

7.2024-01-25時点の知識[類似度:0.106]報告書『AIガバナンスエコシステム - 産業構造を考慮に入れたAIの信頼性確保に向けて』

8.2024-01-25時点の知識[類似度:0.107]「AIの倫理」ってナンだ?(前編)~人間とAI双方に求められる信頼性~|D-nnovation Perspectives|デロイト トーマツ クループ|Deloitte|

9.2024-01-25時点の知識[類似度:0.11]【リアル松本の独り語り】2つのアプローチで国際的に研究を続けよう!これからのAIガバナンス|Digital MATSUMOTO(EU AI Act合意)
https://note.com/takash/n/n36daabda78b2

10.2024-01-25時点の知識[類似度:0.115]「AIの倫理」ってナンだ?(後編)~人間とAIはどのように協調するのか~

11.2024-01-25時点の知識[類似度:0.116]工場の不良品検知AIを例に「利用者に起こりうるAIへの過信」の問題を考える

12.2023-12-17時点の知識[類似度:0.117]偽情報対策など25項目検証 AI開発点検リスト判明|47NEWS(よんななニュース)
https://www.47news.jp/10273943.html

13.2024-01-16時点の知識[類似度:0.118]コールセンターの顧客対応、生成AIで5割短く 13社調査:日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC2156G0R21C23A2000000/

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