セアカゴケグモの越冬状況調査
先日、セアカゴケグモの越冬状況を調査しました。
日本で発見された当初は、セアカゴケグモは日本の冬を乗り越えられないと推察されていました。しかし、そんなことは全くなく多数のセアカゴケグモが越冬して分布を拡げている状況です。
今回はそんな冬のセアカゴケグモ調査記録です。
調査に向かった場所は岡山県内の某公園です。
ここ2~3年で100匹以上のセアカゴケグモを駆除してきた場所でもあります。沢山のセアカゴケグモを駆除したためか、セアカゴケグモの姿をあまり認めなくなっているように思っていました。
しかし、今回はそんな公園のなかでも今まで調査出来ていなかった場所に向かいました。
休憩所に設置されたベンチの下側に枯れ葉が絡まったクモの巣がありました。怪しいと思って覗き込んでみると、ベンチの根元に越冬中のセアカゴケグモ雌を発見しました。
やはり、確認出来ていない場所には見落としがあるものだと実感しました。
付近にある側溝の蓋を持ち上げてみると、蓋の陰でうずくまる様な姿勢の幼虫が複数匹確認出来ました。セアカゴケグモの幼虫は色が白いためセアカゴケグモである言うことが解り難い見た目をしています。
複数の幼虫が越冬していると言うことは、セアカゴケグモが繁殖できる状況がまだ残っていると言うことでもあります。
別の蓋を持ち上げてみるとそこにもセアカゴケグモが居ました。この場所は以前に徹底した駆除を行なった場所ですが、駆除できていないセアカゴケグモが居たことが解りました。側溝は様々な昆虫たちが越冬場所として利用していますが、セアカゴケグモにとっても格好の越冬場所になるのだと確認出来ました。
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