オンプレアプデ:MotionBoardとDr.sumを同時バージョンアップに挑戦

経緯

弊社は2019年にMotionBoardとDr.sumをオンプレで導入しました。
以来、バージョンアップはスルーし続けておりましたが
導入から2年以上経過した現在、DS script触ってみたい
MotionBoardの3Dでカッコよくしたり
サンキーダイアグラムをうにょうにょしたい!という事(?)で
バージョンアップを決意しました。

情報が無い

MotionBoardのボード作成テクニックのTipsは沢山あれど、オンプレ版のバージョンアップのTipsが全く無い。
てことで、まずはWingArc1stの営業さんに聞いてみました。

WingArc1st営業さんからのコメント

「同時バージョンアップの事例はある。」
「同時バージョンアップならではのリスクというものは無い。
 同時に行うのは足し算ではあれど、掛け算ではない。」

よし、やろう笑

※具体的に実行した流れ

*以降は、私が実施した方法です。これを読んで実行して問題がありましても、責任は取りませんので、各自の環境を深く確認したうえで実施されたらと思います。

0.弊環境

 Dr.sum  5.1,MotionBoard for Dr.sum 6.0 が同一Winサーバ内にて稼働
   →5.6へ           →6.2へ

1.バージョンアップの申請

カスタマーサクセスサイトにアクセス
[製品・サポート]→[Dr.sum]/[MotionBoard]→”製品について” [バージョンアップ]
*要保守契約
申請後、約1週間程でダウンロードサイトのご連絡を頂けます。
この間、バックアップ等を実施するとスムーズ。
(なお、弊環境ではここから約2か月放置…)

2.バックアップ(Dr.sumまわり)

旧バージョンの環境のバックアップを実施
ツールでの予約語チェック
→5.6で新たな予約語が採用されているため、それらをチェックします(DatalizerやDataloaderを使用している方はこちらの設定も移行)

3.新バージョンをインストール(まずはDr.sumから)

え、もう?と思いますが大丈夫です。
以降はこちらのマニュアルに沿って実行
連携製品の設定変更
移行結果の確認

Tips1.データベースファイルの保存先
弊環境のDr.sumのデータベースファイルは、Cドライブ直下や、データベース用フォルダの中に格納しています。
C:\DrSum51内に格納されている方は、バージョンアップ等をきっかけに外に出すと、今後のバージョンアップもやりやすくなると思います。

Tips2.Dr.Sum Serverコマンドのパス
コマンドを活用されている方も多いと思いますが、コマンドは『C:\DrSum56\AdminTools\cmd\JPN』 内にあります。
バッチファイルで、コマンドへの直リンクをあちこちに振っている方は修正が大変になりますので、変数で読み出せるようにするなどすると、移行作業は楽になります。

Tips3.Enterprise  Managerの管理モードは要注意
自PCのEnterprise Managerで管理モードに移行したら一度ハングってしまい、強制終了したのち、再度ログインしようとしても入れない事に。
サーバーを再起動させると一般モードに戻りますが、この時は焦りました笑
弊環境ではサーバ内のEnterprise Managerで実施するとスムーズでしたので、これからはそうしようと思います汗

ここまででDr.sumのバージョンアップが終了。
マニュアルを一つ一つ確認しながらのため大体3~4時間掛かりました。

4.MotionBoardのバージョンアップ

こちらも、基本的にはマニュアルに沿って実行すればOK

Tips4.データ移行には時間が掛かりました
弊環境では、マイグレーションに約50分ほど掛かりました。
進捗が全く動かない時がありますが、慌てず待ちましょう。

MotionBoardのバージョンアップについても、
大体2~3時間を見ておけばよいかと。

5.動作確認

MotionBoardや、Ver5.6対応のEnterprise Managerを確認し問題が無ければ終了。
弊環境では、本当に大きなトラブルが無く終了しました。


最後に

この手のシステムで、バージョンアップで特に問題が起きなかったのは感動しました。(今では、他もそうなのかな、、?どうなんだろう。。?)

マニュアルって、その通りにやっても出来ないのがマニュアルだったのですが(根暗)、本件ではそのような事は無く、非常にスムーズに進められたことも併せて感動した点です。

なお、弊社では別サーバを立てずにそのままバージョンアップしましたが、別サーバで動作確認してからが一番安全です笑
サーバリソースに余裕がある方はぜひそちらで実施されたらと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。


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