ラジオ「ON THE PLANET」より抜粋

2015年5月7日 TOKYO FM
出演:境貴雄、村上祐資

村上:小豆を使ったアートを発表している、アズラーの境貴雄さんにお話を伺いたいと思います。こんばんは。
境:こんばんは。よろしくお願いします。
村上:アズラーって初めて聞いたんですけど、何なんでしょう?
境:アズラーというのは僕のアートプロジェクトなんですけど、小豆のヒゲのことをアズラーと言いまして、小豆のヒゲのファッションが日本で流行っているという架空の物語を作りまして、それを広めるために、色々な方々に小豆のヒゲを装着していただいて、僕がその人のポートレートを撮影する、というプロジェクトなんですよね。
村上:なるほど。僕もちょっとヒゲ生えているんですけど、小豆にしたほうがいいですかね?
境:そうですね。是非、小豆を付けていただけると。
村上:小豆をヒゲにするっていうのが、まだピンと来ていないんですけど、写真だけ見させていただいたんですけど、あれは何がどうなっているんですか?
境:作品のコンセプト的には、本物の小豆を付けてるってことを言ってるんですが、実は作り物なんです。紙粘土で作っていまして、一粒ずつ紙粘土を手で丸めまして、一粒ずつ串に刺して、絵具で筆で色を塗って、リアルな小豆に模しているんですね。
村上:なるほど。じゃあ、ますは小豆を一粒一粒、作ることから始まるわけですね。ちなみになぜ小豆なんでしょう?
境:僕はアズラーという小豆のヒゲだけじゃなくて、普段から和菓子をモチーフに作品を作っていまして、そのきっかけというのが、小さい頃からあんこを食べるのが好きで、僕は東京藝術大学のデザイン科出身なんですけど、学生時代に和菓子をモチーフに作品を作りまして、そこで凄く面白くなったので、大学の課題とは関係なく、ライフワークとして和菓子の作品を作っているんです。それであんこの素材といったら小豆じゃないですか。なので小豆自体を作品にしたら面白いかなぁと思って、、
村上:その和菓子のアート作品っていうのも、ヒゲとは別に作っているんですね。
境:どちらかというと彫刻作品に近い感じで、立体作品が中心なんですが、でっかい4m近いどら焼きのタワーを作ったり、お饅頭とかお団子とか、そういうモチーフで作品を作っているんですね。
村上:僕、あんパンが好きなんですけど、あんパンの作品はありますか?
境:あんパンはないんですよね、、
村上:あぁ、ない。じゃあ是非、、
境:考えておきます。
村上:山の上で食べるあんパンが大好きなので。
境:あっ、本当ですか。じゃあ被れる作品を作ります。
村上:いいですね。そしたら僕、山の上で被ります。ちなみにこれまで、どんな方がアズラーになられてきたんでしょうか?
境:基本的には一般の方々が中心で、会社員とか学生さんとかですけど、テレビとかのメディアに出ることもあるので、タモリさんとか、とんねるずの石橋貴明さんとか、ロンブーの田村淳さんとか、著名人にも付けていただいたりってこともありました。
村上:さっき物語っておっしゃったじゃないですか、流行ってるっていう架空の物語があるって。僕が小豆のヒゲをしたいってなったときに、そのヒゲっていうのは、朝起きて付けるんですか?それともずっと自分のヒゲに絡ませている感じなのか?
境:僕のイメージとしては、アクセサリーに近い感覚なので、朝起きて、顔を洗って、そのあと煮た小豆を顔に付けて、今日はこういう形で出かけようかなって感じなんですよね。
村上:じゃあ、煮なきゃいけないんですか毎晩。
境:そうですね。設定としてはそういうイメージですね。
村上:なるほど、想像が膨らみますね。たまに食べてもいいんですよね?
境:お腹が空いたら、ちょっとつまんだりして、、
村上:ちなみにどうすればアズラーになれるんでしょう?
境:普段からTwitter等で募集していまして、カタカナで「アズラー」で検索していただけると、ウェブサイトが出てきますので、そちらからメールを僕に送っていただければ、僕が直接モデルさんのところにお伺いして撮影するということですね。
村上:ちょっと番組に来ていただいて、僕が付けますので、いいですか?
境:是非是非。
村上:僕なりのストーリー考えますね。南極バージョン、ストーリーとか。
境:よろしくお願いします。
村上:海外の方の反応もあったりしますか?
境:海外のメディアで紹介されることも多いので、ただ海外の場合、先ほど言った嘘の物語ということが、あまり伝わっていないというか、本当に日本でこういうファッションが流行っていると紹介されたりするので、そこは僕の戦略ではあるんですけど、反応としては面白かったりしますね。
村上:もしかしたら外国の方は、流行っていると思って、本当に見に来ちゃって「あれ??」みたいなことも、ないとは言えないですよね。
境:これに限らず、日本のファッションって過激なものが多かったりするじゃないですか。そういった特集の中で、突然アズラーも含まれたりしているので、本当と嘘の境界がなくなっていく、というのが僕のアートプロジェクトの狙いなんですね。
村上:面白いですね。ちなみに小豆って英語で何て言うんですか?
境:Azuki Beansで伝わるんですよ。Red Beansが正式だと思うんですけど、Azuki Beansでもちゃんと日本の和菓子に使われている豆ってところまでは伝わりますね。
村上:もうすぐ夏が近づいてきてアイスクリームが美味しいですけど、何アイスが好きですか?
境:あずきバーですね。笑
村上:今後の夢はどういったものでしょう?
境:この活動は期間を決めているわけじゃなくて、できれば一生続けたいんですよ。この活動は8年目なんですけど、今のところ3000名くらい撮っていまして。これをとにかく一生続けていくってことが、僕の目標でもあり、夢でもあるということですかね。
村上:素晴らしい夢ですね。心の底から応援させていただきます。
境:ありがとうございます。
村上:是非一度、番組にも遊びに来てください。
境:是非是非、お伺いします。
村上:ありがとうございました、夜遅い時間に。是非またお会いしましょう。
境:ありがとうございました。

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