ラジオ「FUTURESCAPE」より抜粋

2013年11月23日 FMヨコハマ
出演:境貴雄、小山薫堂、柳井麻希

柳井:ここでお客様をお迎えしております。何なんだろう、これは?と、私たちもオープニングからずっと思っていたんですが、地元なんて狭い範囲じゃなくて、どうも世界を席巻しているらしいという、、私はまったく知らなかったんですけれど、、
小山:僕もまったく知らなかったです。
柳井:今日は皆さまを新たな世界へ誘ってくださるのは、、ご紹介しましょう、アズラーの境貴雄さんです。おはようございます。
境:はい、おはようございます。よろしくお願いします。
小山:よろしくお願いします。
柳井:アズラーって書いてあるのが、アルファベットで英語表記なんですよ。A・Z・U・R・E・Rでアズラー、これは何ですか?
境:これはまぁ、海外に向けて、、
柳井:こういう横文字にしてみた、、笑
境:はい、そうですね。
柳井:何やら不思議なものが、机の上にたくさん並んでいるんですけど。
小山:これはねぇ、、やっぱり小豆じゃないですか。
柳井:これ、小豆なんですか?
境:これ、小豆なんです。
柳井:本物?
境:いや、偽物なんですね。
柳井:偽物の小豆、、小豆に見立てた、、?
境:はい、全部作りもので、僕がリアルに作っています。
小山:これは、まぁ、ラジオには非常に向かないゲストの方ではいらっしゃいますけど、、例えて言うなら、小豆を両手に取って、自分の顔にヒゲのようにくっつける、ところから始まる感じですよね。
境:分かりやすい説明だと思います。
小山:そこにお団子が付いていたり、金平糖が付いていたり、、これはそもそも何なんですか?
境:このアズラーというのは、日本で小豆をヒゲに見立てたファッションが流行っているという架空の物語を僕が作りまして、それを広めるために、いろんな方々に装着していただいて、僕が撮影をして、その写真を世界に広めている、という、、
小山:噂偽装?
境:まぁ、そうですね。嘘を広めているということなんですけど。
小山:へぇ〜、これはなぜ、小豆だったんですか?ヒゲだったんですか?
境:まず、なぜ小豆かというと、僕、小さい頃からあんこ好きの少年で、けっこう珍しいと思うんですけど、あんこばっかり食べていたんですけど、大学生のときに、藝大出身なんですが、和菓子をモチーフに作品を作る機会がありまして、あんこ好きが高じて、それで和菓子と言ったらあんこ、あんこと言ったらその素材の小豆じゃないですか。その流れで小豆自体をモチーフにして作品を作っていったんですね。
小山:そこまでは分かります。それがなぜヒゲへ?
境:なぜヒゲに発展したかと言いますと、最初は置くだけの作品だったんですけど、頭にかぶる作品だったりとか、アクセサリーっぽい作品だったりとか、身体にどんどん付けていきたいなぁという願望になりまして、その流れでヒゲを作ったんですね。いろんな人に装着して撮っていくということを考えたときに、ヒゲが最も刺激的で、付けたときの変身という意味では、一番ギャップというところで面白いということに気づいて、そこでシリーズとして撮り始めたのが2007年からなんですけど。
小山:はぁ〜2007年から、、もう足掛け6年だ。
境:そうです、このアズラーは。今1600名くらい撮って。
小山:これ、世界では噂になってるんですか?日本人は小豆のヒゲを付けているという。
境:けっこう海外のウェブサイトなどで、日本の変なファッションだ、みたいに紹介されるので、、
柳井:じゃあ、ジワジワと広がりつつあると思っていいんですかね?
境:そうですね、やっぱりこれを観た人は、見た目のインパクトで目に焼きつくという感じなので、、
柳井:しかも、ただのヒゲじゃないもんね、形がおかしい、、笑
小山:これはどうやって作っているんですか?ちょっと触っていいですか?
境:どうぞどうぞ。
柳井:これ、凄いなぁ。ちゃんと装着できるようにゴムが、、笑
小山:やっぱり藝大卒なだけに、、これはご自身で作られているんですか?
境:そうです、全部。
小山:へぇ〜、でもリアルじゃないんですよね、この小豆は?
境:全部、偽物です。
柳井:素材は、何なんだろう?
境:ちょっと細かい作り方とか素材は企業秘密なんですが、かなり複雑な工程を経て、この凄くリアルな質感にしています。
柳井:ちょっと照り具合とかね。
小山:そうですね。でも作り方を公開しても、たぶん作る人はいないと思うんですけどね。
境:ツヤが出ると、美味しそうに見えるんですよね。
小山:この団子がいいですねぇ。
境:やっぱり小豆と合うとしたら団子かなと。
柳井:あっ、ちゃんと味覚の部分でも合うような。これ、いろんな形がありますけど、、
境:是非、付けていただければ。
小山:僕やっぱり、団子がいいですね。これどうやって、、
柳井:これ装着方法なんですけど、、爆笑
境:僕ここで撮影しちゃってもいいですか?
柳井:あっ、どうぞ。別人ですね、ある意味。
境:あぁ、ばっちりじゃないですか。
柳井:似合う〜、何これ、、鼻の下から、、顎から、、爆笑
小山:不思議と目を細めている気がするんですね、これ付けている間は。ちょっと教祖になったような気分。
柳井:そうだね〜、そんな感じ。
小山:ヒゲ付けるだけで、何か変わりますね、気分が。
柳井:気分変わる?今どんな気分?
小山:今?皆さんに何か、大切なことを伝えたい。
柳井:爆笑 真顔で言ってるよ。えぇ〜私も付けたい、、どれがいいですか?
小山:金平糖じゃない?あとはピンクのお団子のやつ。
境:このお団子も可愛いですよ。
柳井:どっちがいいかなぁ。金平糖にする?
小山:おぉ、似合う。やっぱり肌の色が黒いから凄く自然。でも、これ付けるだけで人相が変わりますね。
柳井:そうなの?意外とフィットするね。なんか自分がクリスマスツリーになった気分。この金平糖の華やかさが。
境:クリスマスシーズンに合うかもしれないですね。
小山:凄いのはね、境さんがこれを6年間も続けてるってことが凄いですね。よく飽きないですね。
境:いや、あの応募が来るんですよ、撮りたいっていう。
小山:へぇ〜、本業は何されてるんですか?
境:まぁ、これがある意味、本業なんですけど、、
小山:これだとお金にならないですよね?
境:まぁ、色々と地道にやりながら、でもこれをライフワークに活動している感じで。
小山:何かアーティストって感じがする。
境:僕はアーティストですけど、ギャラリーで作品を発表して、作品を売るという形態ではなくて、プロジェクト形式で、こういった感じでいろんな人と繋がりながらモデルになってもらって撮影するので、ちょっと不思議な活動ではあるんですけど。
小山:でも海外なんかで、ウケそうですよね。
境:そうですね。あと海外でもWAGASHIとかAZUKI BEANSで伝わるんですよ。なので日本の伝統的な和菓子の食材の小豆ということは伝わるので、そこで日本人の僕がやってるってところで説明がしやすいですよね。
小山:ミラノ万博でやったらどうですか?食がテーマじゃないですか。そこで小豆の芸術家ということで。
境:いいかもしれないですね。
小山:ミラノ行って、これやったら、けっこうウケるかもしれないですよ。
柳井:これ実際、海外に持っていかれたことはあるんですか?
境:海外にもあります。
小山:これでも海外に持っていって、税関とかでこれチェックされたら、何だこれは?って言われそうですよね。
境:そうなんですよ。まだ今まで捕まったことはないんですけど、どうやって説明しようかなと思って、、
小山:ファッションです!アクセサリー?
境:あきらかに見た目は怪しいですよね。
小山:怪しいですよね。この中に何か隠し持っている感じがありますよ。
柳井:これ例えば、装着したいっていう人がいる場合は、どうしたらいいんですか?
境:あの随時募集していまして、カタカナで「アズラー」で検索していただけると、ウェブサイトが出てきますので、そちらからメールをいただければ、僕がお伺いすると、モデルさんのところに。
小山:へぇ〜、アズラーオフィシャルウェブサイト。
境:そうです。そこにいっぱい写真が。
小山:じゃあ今日の、僕らの写真もここに載るんですか?
境:あっ、載ります。
柳井:やった〜、嬉しい〜笑
境:アズラーの仲間入り。
柳井:じゃあ、私アズラーですって言っていいんですか?
境:いいですよ、プロフィールにアズラーと書いていただいても。
柳井:そうなんだ、、あっ、今週の笑っていいとも!にご出演なさったっていう情報が。
小山:そうなんですか、へぇ〜。
境:そうなんですよ。タモリさんにも付けてもらったりとかして。
柳井:凄〜い。
境:基本的にモデルさんは一般の方々なんですが、そういったテレビとかに呼んでいただけると、そこで付けてもらったりして。ウェブサイトにも名前は載ってないんですけど、ずっと見ていくと、あっ、知ってる顔がある、みたいな。そういうのが紛れている感じですね。
柳井:今後はどういう活動の予定があるんですか?
境:今後はですね、この活動はずっと続けていく予定なんですね。これ自体、ただ小豆のヒゲのファッションというだけじゃなくて、僕のバックボーンとしては、日本の伝統的な文化を踏まえて和菓子とか小豆なので。小豆って魔除けの意味があるんですよ。赤っていう色が魔除けの由来なんですけど。なので僕の作品をただ面白いとかだけじゃなくて、魔除けの意味があるってことを踏まえて作品を観ていただけると、現代の魔除けのファッションに見えたり、そこに幸せを感じ取れるんじゃないかな、というメッセージも強いんですよね。
小山:これ、アズラーのウェブサイト見てて面白いと思うのは、偉人たちもアズラーになってるんですよ。アインシュタインとか、フレディー・マーキュリーもアズラーですよ。
境:歴史上のヒゲの生えた偉人に小豆を付けるという。
柳井:へぇ〜、本当にアートですね。
小山:アートですね。
柳井:私たちもアートの一部になれるってことなので、是非モデルになりたいという方は、まずアズラーのウェブサイトをご覧いただいて、、
小山:これいいですよ、サルバドール・ダリ。
柳井:本当だ、、笑
小山:ダリは似合ってますね。
境:ダリ、凄いですね。このアクロバティックな小豆の付け方が。
柳井:これは凄い。今は何種類くらいあるんですか?
境:ヒゲは20種類くらいなんですけど、常に増えているので、どんどんエスカレートするんじゃないですかね。
柳井:これからのエスカレーションぶりも皆さん楽しみにしていただいて、是非注目してください。今日は私たち初めて知りました、アズラーの境貴雄さんをお迎えしました。私たちもアズラーの一員ということで、今後ともよろしくお願いします。ありがとうございました!
境:ありがとうございました!

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