[ARK] 筆者なりにRagnarokマップの蜂の巣重なり激重問題を回避した方法

■はじめに

とあるVtuber(桐生ココ会長)の影響で、以前のセール期間中に購入してあった「ARK: Survival Evolved」。

https://store.steampowered.com/app/346110/ARK_Survival_Evolved/

気が付けばプレイ時間がXXX時間になっていました。

Ragnarokマップをローカルのシングルプレイヤーモードで遊んでいますが、冒険に建築に厳選テイムに厳選ブリーディングにと、やることはまだまだ尽きません。久々にがっつりゲームを遊んでいます。

プレイレポートもそのうち書いてみたいと考えてはいますが、今回は「筆者なりにRagnarokマップの蜂の巣重なり激重問題を回避した方法」をお伝えします。

※あくまで筆者なりに色々情報を収集した上でのやり方なので、他にもっとベターな方法があるかもしれません。

※以降、ARKの基本的な知識に加え、管理者コマンドの使用やサーバ設定ファイルの編集を必要とする前提で話をします。

https://ark.gamepedia.com/Console_Commands/ja

https://ark.gamepedia.com/Server_Configuration/ja


■蜂の巣重なり激重問題とは

以下の記事が分かりやすいので紹介させていただきます。

https://blog.goo.ne.jp/shadow_over_mystara/e/dad69f92f0a4d9cd32068102f2f36023

筆者はPS4版ではなくPC版でプレイしていますが、やはり蜂の巣がスポーンする地域を通ると重くなり、著しくFPSが落ちる現象が続いていました。

後の調査で分かった内容も含めて、原理の推測を記載します。

女王蜂「Bee_Queen_Character_BP_C」がスポーンする

女王蜂のスポーン地点に、女王蜂入りの野生の蜂の巣「BeeHive_C」が構造物として設置される

野生絶滅(DestroyWildDinosコマンド)等で女王蜂は破壊されるが、野生の蜂の巣は構造物なので破壊されず、女王蜂のいない空の巣ができる

空の巣があるスポーン地点に、さらに女王蜂がスポーンし、重なって野生の蜂の巣が設置される

この繰り返しで数十個~数百個の野生の蜂の巣が重なり激重、ハードウェアのスペックなど状況によっては通常手段での破壊もままならなくなる

筆者も紹介させていただいた記事に倣って、地道な湧き潰しを繰り返していました。

※普通にやっていると破壊や柱の設置ができない高所にもスポーン地点があるので、その場合は仕方なくGhostコマンドで空中に飛んで作業しました。

ですが、この方法でどうしても対処できない場所がありました。

Ragnarokマップには「プレイヤーの構造物設置が禁止されている範囲にある女王蜂のスポーン地点」が二か所あります。ダンジョンやオベリスクが近くにあるわけでもない何の変哲もない場所なので、何故構造物設置が禁止されているのかは分かりませんが、とにかくプレイヤーの構造物が設置できなければ柱&天井による湧き潰しができません。

しかもスポーン地点が減っても湧く女王蜂の総数は変わらないようです。

スポーン地点が二か所だけ残ってしまうと、一回のDestroyWildDinosコマンドで一か所あたり10個以上の蜂の巣が重なって設置されてしまいます。こうなると、局所的には激重状態になるのがより早くなってしまいます。

スポーン地点が限定されるので都度壊しに行くにしても多少楽にはなりますが、特にローカルではそれなりの頻度でDestroyWildDinosコマンドを使用するので、あまりに煩雑です。

そこで、もっと抜本的な対策を取ることにしました。


■全ての蜂の巣を破壊する手段を確立

これは意外とすぐに情報が見つかりました。

https://survivetheark.com/index.php?/forums/topic/369276-destroy-bee-hive-command/

結論から申し上げると、Ragnarokマップの蜂の巣は以下の管理者コマンドで全て破壊できますが、《面倒な副作用》を伴います。

DestroyAll BeeHive_C

DestroyAllコマンドは構造物にも適用できるので、野生の蜂の巣のID「BeeHive_C」を指定すれば、全ての野生の蜂の巣を破壊できます。

ここで問題になるのが《面倒な副作用》です。

野生の蜂の巣のIDが「BeeHive_C」なのに対して、ユーザー設置の蜂の巣のIDは「BeeHive_PlayerOwned_C」で別物のはずなのですが、上記のコマンドを打つと何故か別物のはずのユーザー設置の蜂の巣まで一緒に破壊されてしまいます。

しかも、通常の手順で解体すれば再出現するテイム済みの女王蜂が上記のコマンドによる破壊では出現せず、蜂の巣を完全にロストします。

事前に通常の手順でユーザー設置の蜂の巣を解体し、テイム済みの女王蜂に戻しておけば、上記コマンドの影響は受けません。しかしながら、蜂の巣をまとめて破壊するたびにその手順を繰り返すのはやはり煩雑です。

なので、さらに次の一手が必要になります。


■女王蜂の新規スポーン自体を止める

蜂の巣をまとめて破壊できるようにはなりましたが、都度ユーザー設置の蜂の巣を避難させるのもなかなか大変です。

蜂の巣をまとめて破壊する前に女王蜂の新規スポーン自体を止められれば、野生の蜂の巣は設置されなくなるので、以降は特別な対策をすることなく激重問題を回避することができます。

野生恐竜のスポーン制御にはサーバ設定を使います。

構成ファイル > Game.ini > 生物のスポーン関連 > ConfigSubtractNPCSpawnEntriesContainer

具体的にはGame.iniの[/Script/ShooterGame.ShooterGameMode]セクションに以下の一行を追加します。

ConfigSubtractNPCSpawnEntriesContainer=(NPCSpawnEntriesContainerClassString="DinoSpawnEntriesBee_C",NPCSpawnEntries=((NPCsToSpawnStrings=("Bee_Queen_Character_BP_C"))),NPCSpawnLimits=((NPCClassString="Bee_Queen_Character_BP_C")))

Ragnarokマップでは上記対応で女王蜂の新規スポーン、ひいては野生の蜂の巣の再設置がされなくなりました。

※ローカルで遊んでいる場合、Game.iniの設定はRagnarokマップだけでなく他マップでも流用されるので、他マップでも女王蜂がスポーンしなくなる可能性があります。


■まとめ

Ragnarokマップにおいては、以下の手順を踏めば、野生の蜂の巣を全て破壊した上でその後の再設置を防ぐことが可能です。

サーバ設定のGame.iniにConfigSubtractNPCSpawnEntriesContainer=~の一行を追加する

ユーザー設置の蜂の巣は解体してテイム済みの女王蜂に戻し避難させた上で、「DestroyAll BeeHive_C」を実行して全ての蜂の巣を破壊する

念のためDestroyWildDinosコマンドで野生絶滅させ、その後女王蜂の新規スポーン&野生の蜂の巣の再設置がされないことを確認する

この方法の利点は「サーバ設定さえ戻せば野生の女王蜂や蜂の巣がスポーンする状態に戻せること」です。サーバ設定自体でスポーンの有無を制御するので、柱&天井による個々のスポーン地点の湧き潰しも不要になります。

逆にこの方法の欠点は「野生の蜂の巣が存在しなくなるので、通常プレイにおける野生の蜂の巣からの蜂蜜の入手や女王蜂のテイムを楽しめなくなること」です。蜂蜜の入手、テイム済みの女王蜂の入手などは、管理者コマンドに頼ることになります。そういう意味では、一度は一通り通常プレイを楽しんでから対策を実施した方が良いかもしれません。


■補足1:蜂の巣を管理者コマンドで再入手

ロストしてしまった蜂の巣をアイテムとして再入手したい場合、GFIコマンドなどで直接入手すると女王蜂の入っていない蜂の巣になってしまい、設置後に解体しても女王蜂に戻すことができません。

GMSummonコマンドでテイム済みの女王蜂を召喚し、女王蜂にEキーを押して蜂の巣を入手することで、女王蜂のいる本来の蜂の巣を入手できます。

GMSummon "Bee_Queen_Character_BP_C" 5


■補足2:他マップでの適用

Ragnarokマップ以外では、DestroyAllコマンドで指定する蜂の巣のIDやGame.iniのConfigSubtractNPCSpawnEntriesContainerの設定内容が変わってくる可能性があります。他マップで同じ設定をしてもうまく機能しない場合は、設定すべきIDなどを調査の上で試行錯誤してみてください。

構造物のIDの調査は、DebugStructuresコマンド実行後に対象の構造物を見ればOKです。例えばRagnarokマップの野生の蜂の巣では「BeeHive_C_XX」(XXは数字)のように表示されます。

ConfigSubtractNPCSpawnEntriesContainerの設定はかなり敷居が上がりますが、以下の場所で必要なパラメータを調べることが可能です。

https://ark.gamepedia.com/Spawn_Entries

https://ark.gamepedia.com/Creature_IDs

※上のCreatureIDsでは「Giant Bee」だけ記載されていて「Giant Queen Bee」の記載がありませんが、少なくともRagnarokマップでスポーン制御すべきは「Giant Queen Bee」の方でした。

「Giant Queen Bee」のIDは「Bee_Queen_Character_BP_C」です。


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