こんな私ですが柔道初段です。講道館・館員証を再発行してもらった話。
柔道の高藤直寿選手が東京オリンピックの金メダル第1号に輝き、阿部一二三選手、詩選手がきょうだいで金メダル!
渡名喜風南選手は銀メダルを獲得し、絶好調の日本柔道。
何を隠そう私は柔道初段、黒帯だ。
「意外だ」「嘘だ」「コスプレっぽい」「弱そう」などと言われる。
本当に失礼しちゃう!
「初段くらい大したことない」と思う方もいらっしゃるだろう。確かにその通り。しかし、初段が凄いかどうかよりも、ポイントは私が「運動音痴」であることなのだ。
ドッジボールでは、ただただ逃げ惑うだけ。野球をやらせれば、打てない取れない投げられない。
そんな私が人生で初めて「運動」の分野で努力したのが柔道だった。
柔道初段になると、もちろん黒帯を締めることができる。さらに、講道館の館員として登録されるのも嬉しい。カードサイズで紫色の「館員証」が貰えるのだ。
しかし、このカードが一体どこへ行ってしまったのか、急に気になって探しまくったのだが、残念ながら見つからず。
このままでは「柔道初段」と言って信じてもらえなかった時に証明できないではないか。東京の講道館・審議部へ問い合わせたところ¥2,200で再発行できると案内してもらった。
「高いな…」と思いながらも手続きすることにした。
そして、ついに届いた!講道館・館員証!
「2004年10月13日 初段」とあるが、昇段試験に合格したのはこの年の夏。ちょうどアテネオリンピックの開催期間中で、試合後に握手をしたり抱き合ったりする選手が多かったのを覚えている。
館員証の裏面には、加納治五郎師範の有難い教えが書かれている。
「斯道(しどう)の神髄を体得することに由って己を完成し、世を補益するが柔道修行の究竟(くきょう)の目的である。」
世の中を補い、利益をもたらすように自分の心身を使いなさいということ。
館員証を無くして再発行をお願いしているようでは、まだまだ道は遠いなと反省したのだった。