ドローンレース~その先へ。18カ月のあゆみ

ドローンレース 2020WACABA CUPが8月9日(日)北海道北広島市のPRC輪厚飛行場で開催された。

結果は決勝Cメインでベストラップ27秒で優勝。とはいえ、ビギナーの大会のCクラスということで、まだまだ先は長そうだ。


2019年から個人的に始めたドローンの活動は今年で2年目を迎えた。私自身、27歳で札幌から地元の北海道上川町にUターン移住をしてきて、早くも9回目の夏を過ごしている。地元に帰ってきてからも、9歳からはじめた野球を続けていたが、社会人野球で2度の全国大会を経験しつつも、子供と一緒になって何か新しいことにチャレンジしてみたいという衝動にかられ、白球からドローンを追いかける日々にシフトチェンジした。

2020年度の今年から、小学校ではじまった新学習指導要領に基づくプログラミング学習。ちょうど自分の息子も今年から小学校にあがるということと、息子もドローンに興味があるということで、ドローンを始めたのがきっかけだった。

しかし、2019年6月に北海道由仁町で開催されたJDRA主催の全国ドローンレース選手権大会を見て、完全に「ドローンレース」に魅了されてしまった。そして、大きな可能性を感じた。

北海道上川町には、全国にも誇れるような景勝地がいくつもある。その景勝地を、今まで見たこともないような、鳥の目線で、世界中の人に届けたい。そう感じた。

さらに、全国大会で活躍する選手の中には10代や20代の選手も多く、日本のトップ層には小学生のプロドローンレーサーも存在していることを知り、いつの日かこの上川町から日本最大級の国立公園である大雪山(だいせつざん)の風景を空から切り取って、世界に発信するレーサーやクリエイターが輩出されることを、願っている。

現に、本日開催された北海道ドローンレース協会主催のサマーレースでは、多くの大人たちを破り見事に優勝を果たしたのは、現役女子中学生の佐藤選手だった。多様性の時代。そして年齢や性別を越えていける。佐藤選手の優勝は、私にとっては象徴的であり、夢が現実へと一歩近づいた瞬間でもあった。

今、上川町は「世界に誇る山岳リゾートタウン」を目指し、民間企業との連携をこれまで以上に強化し、新しい取り組みにチャレンジし続けている。民間企業×自治体でお互いのメリッ

トを引き出しあうような取り組みに挑戦している。

年間200万人の国内外の観光客が訪れていた層雲峡温泉も、コロナ禍の影響を受け苦戦を強いられている。それでも、新北海道新スタイルのもとみんなで知恵を絞りながら、どうやったら町民の暮らしがより豊かになり、多くの方により楽しんでもらえるようなマチづくりができるのか、試行錯誤の連続だ。


挑戦はいつも背伸び。前のめりだ。誰もやったことがないこと。みたことがない景色。


手間と暇とコストがかかる。故に面白い。

「パパは早く飛ばさなくていいんだよ。」

と、先日妻に言われた。


まだ本格的に初めて間もないドローンレースだが、やはり速さを求めてしまう。速さは強さ。わかりやすい。

しかし、私が2019.1.31に始めたこの発信の一番最初に書いた活動のミッション、それは、


「大雪山の魅力を世界に発信する、地域コミュニティの形成」である。


先日、「キャンプ&ドローン」の告知をしたところ、北海道内外からのお問い合わせが多く寄せられ、正直驚いた。どうやらアウトドアやアクティビティとドローンの相性は抜群のようで、ユーザー層も近いようだ。

北海道の短い夏が終われば、山の葉っぱが色づき始める。少しでも地域の人たちが自らの町に誇りが持てるように、そして多くの皆さんに北海道上川町を知ってもらい、来てもらえるよう、人々の暮らしと地域の魅力をこれからも発信していきたい。そして息の長い活動にできるよう、コミュニティも広げていきたい。

このバトンを早く次の世代に引き継ぐために、明日からも挑戦だ。


【上川でのドローンの活動は、コロンビアスポーツウェア様にサポートいただきました。】

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