"タイミング"を考えることは"生き方"を考えること

ダニエル・ピンクの新刊読了!翻訳版が待ちきれず「日本語になる前にレビューしたろ!」という目標で読み始めた『When:The SCIENTIFIC SECRETS of PERFECT TIMING』。期待通り、科学的なエビデンスに基づいたビジネスライフの提案が満載です。めっちゃ素敵だったので少し内容をシェアします!

本書の構成は以下のとおり。
「Part.1:The Day(第1-2章)」では、人の1日のバイオリズムの波を解明して、3つのタイプ分け(朝型のヒバリ・夜型のフクロウ・その間の第3の鳥)を紹介しています。そして自分がそのどれに当てはまるか診断するツールを紹介。その上で、仕事の効率や意思決定の質を上げるにはどのタイミングで・どんな種類の仕事をすべきか、どのタイミングの休憩が最も効果があるか、実証的に明らかにしています。

「Part.2:Beginning,Ending,and In Between(第3-5章)」では(個人的にはここがイチバンオススメです!) 、物事の始め方・中間地点・終わり方をどう扱うべきか、仕事/キャリア/人間関係など様々な場面での研究を基に示しています。物事を上手く運ぼうとする際、「何をやるか」だけでなく「いつやるか」によって、同じ努力でも大きく成果が変わるとのこと。このパートは仕事のパフォーマンスだけでなく、人生の大きな決断(転職や結婚)についても、いつ始め/終わるのが良いタイミングなのか定量的に示しておりとっても興味深いです!

「Part.3:Synching & Thinking(第6-7章)」は、組織やチーム/グループでのタイミングの合わせ方について。多様なメンバーが一緒に物事を成し遂げるために、どうやって息を合わせてシンクロできるのか、そのプロセスを「ボス⇒チーム⇒心」の3つフェーズで示しています。また、人生において過去を振り返ること/未来を見据えることが、なぜ現在の自分を深く理解するのに重要なのか、「タイミング」という切り口からより大きな生き方論を提示しています。

ちなみに、各章の末尾には即実践できる具体的なTips集("Time Hacker's Handbook")もあって、さすが、アカデミックなだけでない著者の実務的センスを感じました。

【読後の所感】
・世の中で「100年人生」の議論が広がる中、なぜミドルキャリアの観点から特に注目が集まっているのか、その本質がクリアになった気がしました。詳しくは第5章に記載されていますが、「最終的な仕事/人生のパフォーマンスを上げるには、中間地点での"危機感"こそが重要な役割」を果たします。だからこそ、ミドルキャリアという人生の中間地点を迎えた方々が、より良い人生を成すためにどうすべきか、ある種の"危機感"と共に動き始めたんじゃないかな、と感じました。

・また実務的には、二枚目の名刺でプロジェクトを実施する際にも意識していた点が科学的に裏付けられた部分もあって(これまで実証研究していた内容とも一致!)、より質の高いプロジェクトマネジメントを実践できる気がしています!

『When』、早速 2018年に日本でも広がる本だと思います!
https://www.amazon.co.jp/When-Scientific-Secre…/…/0525589333


今日もここまでお読みいただきありがとうございますm(_ _)m
#今年の目標は情報発信を頑張ること

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