見出し画像

自分の軸の見つけ方と磨き方

10月31日、伊藤羊一さんの語る「行動とコミュニティ」を聞きに行きました。羊一さんのお話を聞くのは、9月8日に尾原和啓さんとの対談を聞いての2回目です。

「0秒で動く」を書いた羊一さん。私自身、行動前に躊躇してしまうのことが多いので、その躊躇を乗り越え、行動を継続するためのヒントを得られればと思って参加しました。
結果、むしろ「どう行動するか」以前に「何を取捨選択するか」に目を見開かれた時間でした。その様子をお伝えしようと思います。

始まりは・・・

「後ろのほうの人も間に入れるでしょ」。羊一さんの一言。
12人程度が囲める円卓を2重に囲んでいた参加者。羊一さんの声掛けで後ろにいた人たちも前にきて円卓を囲み、一瞬で親密な雰囲気に。

「場の空気づくりはすごく大事です。参加者が密集すると一体感が出て話しやすいし、参加者も入り込みやすい。隙間があると、話した内容が外に出ていってしまうんです」
年間300回以上の登壇をこなす羊一さん。早速場作りのコツを披露してくださいました。

「コミュニティ、嫌いなんですよね」

まさかの爆弾発言。タイトルが「行動とコミュニティ」というイベントにおいての発言です。身を乗り出して聞く参加者。
「集まること自体が目的になるのは同好会です。それが好きではないだけで。明確な目的があって、そのために存在するコミュニティは好きです。だから今回の集まりは良いと思う。なぜなら、”コミュニティを作ろうとする人のハブになる”という目的があるから」

私にとっては結構痛い一言でした。目的、つまり旗を掲げることがまず必要とはわかっているものの、掲げた旗に誰も来なかったら・・・?の不安に勝てずに「共通の旗」を探しに行っている自分がいました。そうすればするほど旗がぼやけてきてしまう。
誰も集まらなかったとしても、私一人でも旗を立てる!そこまでの旗は、、、まだ私には見えていませんでした。

軸の見つけ方

「あなたの軸は何ですか?なんて聞かれて、即座に答えられる人なんてそうそういません。」
その一言に、一安心。「大人になって軸も定まってないの?」と見られたらどうしようとドキドキしていました。

ではどうやって軸を見つけるか。

「軸とは、自分の過去⇒現在⇒未来につながる線です。過去を振り返って自分を知り、どう行動するかを決めて小さな行動を積み重ねていく。積み重ねるうちに、その延長線上に未来がみえてきます」

「そのために何をするか。まずは自分の好き嫌いをはっきりさせること、そして考えるために一人の時間を持つことです」

好き嫌いをはっきりさせる。
私が今回のお話を聞いた中で響いた2つの言葉のうちの一つです。
好きなことはいくつも出てくるけど、嫌いなことは何となく避けていたような気がします。そして、なぜ好きか、なぜ嫌いかの理由までは考えてこなかった。「何となく」で通り過ぎていましたが、立ち止まって掘り下げてみれば理由があるはずです。最初は面倒かもしれませんが、「なぜそう思ったか」に考えを巡らせてみようと思いました。

一人の時間を持つ。
羊一さんは、懇親会には乾杯だけで失礼するスタンスにされたそうです。理由は「一人で考える時間を作りたいから」。
「0秒で動け」の本の中でも行動することの大切さが書かれていますが、行動したことの振り返り(その行動は自分にどんな意味があったか?を考えること)の大切さも書かれていました。そして時間は有限。何のために自分の時間を使うか。羊一さんの価値観を垣間見た瞬間でした。

軸を磨く

自分の好き嫌いに自覚的になって価値観を知ることが「軸」を見つけることだとすれば、行動と振り返りが軸を磨くことになると思います。そして、望ましい未来につながる軸を見出すことをあきらめないこと。
「行動を継続していてふと振り返ると、開始地点からずいぶん進んでいることに気づく」
と羊一さんは言います。逆に意識して磨いていないと、軸も曇ってしまいそうです。

チームで成す

リーダーシップ論の講師も務める羊一さん。リーダーシップはコミュニティ運営に必須な「人を巻き込む力」にも通じます。

受け取り方はひとそれぞれだからね。同じことを言っても、受け取り方は違う。それを前提にしてフォローすることが大事。

私が今回のお話で響いたもう一つの言葉は「受け取り方は人それぞれ」です。頭ではわかっているつもりでしたが、深く共感しました。
「コミュずれ」と侮蔑的に言ったりしますが、そもそも「コミュニケーションは、ずれるものだ」を前提にすると、動きかたやフォローの仕方が変わってきそうです。
このあたりのことは、別の機会に感じたこともあるので改めてnoteに書こうと思います。

コミュニケーションは質より量。量を増やすと質があがってくる。

これも頷けます。名幹事は例外なく「マメ」ですし、その「マメ」さがそこに所属している人のコミュニケーションを誘発しています。よく「温度感」とか「熱量」という言葉で表されるのですが、コミュニケーションの量を指している気がします。

行動を継続するには?

これに至っては、「歯磨きのように習慣になる」までは、自分で工夫するしかないなと思いました。世に「続けるためのテクニック」はたくさん出ていますしね。

最後に

今回の羊一さんのお話は、冒頭のコミュニティ嫌い発言に始まり予測不能な展開となりましたが、全てが羊一さんらしくて納得できる理由があり、まさに自分の「人生の幹事」として軸をぶらさず振る舞う様子がめちゃくちゃカッコよく見えました。

羊一さん、ジンジン響く話をありがとうございました!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?