現代の弘法大師に、僕はなりたい。

はじめまして、カズキタです。

先週末、長野の山奥にあるとある山小屋に行ったんです。

僕は登山に対して特に興味はないんだけど、誘われて行ったその場所は、登山を終えたばかりの人たちが集まっていた場所だったんですね。

僕はどちらかというと「動きまくってるインドア派」なので、当然ながらこんなところに知り合いなんかいるはずもないし、共通の話題なんかないんだろうなと思い、90分ハーフタイム無しのアウェー戦を覚悟していたんですよ。

で、みんなで七輪で肉を焼いたりして食べてたら、隣に座った男の人から

「前にお会いしたことありますよね?ゲストハウスで…」

そう、実は過去に一度会ったことのある人で、盛岡に住んでる人だった。

自分の活動もよく知っているみたいで、どんどんと話が盛り上がったんだけど、盛り上がってから名前を聞くのも失礼かと思って、結局名前が聞けずに終わってしまった。

どうして、GoogleやFacebookはなんでも知っているはずなのに、手がかりのないあの人を探すことはできないんだろう。

エモい。


さて、前置きが長くなったけど僕にはこういう経験がよくあることに気づいた。

この前も、母校の現役の大学生と話をしていて

「そういえば、自分はM2の時に友達とサークル作って新歓のビラ撒いてたら、新入生がめっちゃきてお金が足りなくてM2もたくさん入部させたんだよね…サークルの名前は電気けだま部っていうんだけどさ…」

「そのサークルめっちゃ活動してますよ!大学祭でも面白い展示やってましたよ。高野さん、サークルの創立者だったんですね…」

そう、僕は有名人なんだ。

ただ、メディアによく出て、誰もが名前を知っていて、名前を聞けば何をしている人かすぐにわかるとか、そういうタイプの有名人じゃないんだ。

「ああ、あれを作った人か!」

「何やってるかよくわからないけど噂によく聞く人だ!」

「長野に住んでると思ってた!」

「いや、つくばでよく見かけるからつくば住みでしょ!」

「三軒茶屋に大豪邸を持っているらしいよ!」

嬉しいですね。
僕は、掴み所がないことに対して喜びを感じるタイプなんです。

そして、こういう噂って何かに似てると思ってて。
それが、弘法大師。いわゆる空海ですね。

弘法大師に関する伝説は、北海道を除く日本各地に5,000以上あるといわれ、歴史上の空海の足跡をはるかに越えている。(中略)ただ、闇雲に多くの事象と弘法大師が結び付けられたわけではなく、その伝説形成の底辺には、やはり空海の幅広い分野での活躍、そして空海への尊崇があると考えられる。 - Wikipediaより

これだ。

伝説の中には、弘法大師が本当に関わっているものもあれば、そうでないものもある。

でもその境目は曖昧だ。

だから、僕もある程度以上に伝説を作っていけば、あとは勝手に伝説が作られていき、僕の名前は結果的に有名になっていく。

僕の夢はまさにこれなんだ。


だから、僕は今日も未来の友達に会いに行く。

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