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私の彼氏に連絡しないで?UK産の物憂げシンガーソングライターMahalia

 今回はイギリスの新進気鋭のR&Bシンガー、マヘリアを紹介します!イギリスの女性R&Bシンガーといえば、ジョルジャ・スミス、エラ・メイなど、どこかアンニュイで気だるい雰囲気を感じさせるところが特徴。彼女自身もまだ23歳でありながら、そんなUK産R&Bの雰囲気を色濃く感じさせるアーティストです。



 彼女はイギリス系アイルランド人の父、ジャマイカ人の母の元にイギリスはレスターシャー州に産まれました。ミュージシャンである両親の影響から、幼い頃から音楽に親しみ、なんと13歳には、アメリカのレコードレーベルであるアサイラムレコードと契約を結んだそう。うーん早熟!!!

 そんな彼女の名を一躍世界に知らしめたのが、2019年リリースの「What You Did」。この曲は当時「Boo'd Up」や「Trip」の大ヒットで時の人になったエラ・メイのフューチャリング、2000年代のHIPHOPのリスナー垂涎のCam'Ron ft. Juelz Santana の「Oh Boy」のサンプリングなどであらゆる世代を巻き込んだHITとなりました。シングルジャケットもキャムロンをオマージュした衣装とポーズになっており、そのセンスもアラサーには刺さります💌今ではなんてないことですが、当時男性のHIPHOPアーティストが「ピンク」を纏うことも話題になったんです❕ そういった「小ネタ」を仕込んでくれるのもニンマリしちゃいますね😏 もちろん「ネタ」だけでなく、アラフォー、アラサー、そしてミレニアル世代まで、全ての世代に刺さるソングライティングのセンスは、UKR&Bシーンの層の厚さをうかがわせます😵

  今回そんなマヘリアがテーマにしたのが「彼氏の元カノ」。新曲「Letter To Ur EX」は、彼氏に元カノから連絡が来たことからストーリーが展開していきます。

  元カレや元カノという響きは、どうしてこうも私たちを苦々しい気分にさせるのでしょう笑。自分だって誰かの元カレであり元カノなのに。まして、自分の彼氏に元カノから連絡が来た日には、気になって気になって仕方がない。恋人の手前、あくまで平静は装いつつも、「今更いったい何の連絡?」とモヤモヤは晴れない☔️

  「今更何の用があるっていうの?」「問題を持ちこまないでよ」「アナタが彼の元カノっていうのはわかってるけど、もうわたしたちには関係ないんだから、わかるでしょ?」今恋人の隣にいるのは自分だとわかってはいるものの、やきもきしてしまう女の子の心情を巧みに表現しています。

  「もしこんなこと続けるなら、天罰が下るわよ」「お願いだからもう連絡してこないで」「本当におかしくなっちゃいそうなの」本命の自分の方が強い立場のハズなのに、ここまで来るともはや「懇願」の域ですね💦女の気持ちは女が一番分かる。アナタも女なら分かるでしょ?と言わんばかりの言葉の応酬。
 また、同曲のプロデューサーCadenzaは、イギリス出身の世界のトップレゲエサウンド、デビッドロディガンの息子であることからも、ジャマイカンコミュニティからの強いバックアップを受けていることも感じさせますね。

 実は彼女、2018年にも「EX」をテーマとした楽曲を制作しています。タイトルは「I Wish I Missed My Ex」。この曲は「Letter To Ur Ex」とはうってかわって、未練タラタラで連絡を寄こしてくる元カレに、「あんたなんてもうたくさん!二度とメールも電話もしてこないで!」と強気に突っ撥ねる内容。ティーンエイジャーらしいみずみずしい感性を持ちつつも、その若さに似つかわしくないほど、当時からソングライティングの実力は卓越していますね。

 R&Bにとどまらず、Rico NastyやBurna BoyなどHIPHOPやアフロビーツともコラボレーションする彼女。これからの活躍から目が離せません👀。近々新しいEPをリリースするとの噂も。そちらも首を長くして待ちましょー🔥💪

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