視力矯正手術をした話【手術編】

レーシック手術の体験記録。
レーシックした人、全員尊敬します。よく乗り越えましたね……私は醜態晒しました。お医者さん、スタッフのみなさん、ほんとうにありがとうございました。

■手術当日 朝

指示されたとおりに以下の準備をして、家を出た。
・すっぴん(顔の上半分くらいは消毒されるからすっぴんマスト)
・ピアスは外す(たぶん危ないから)
・同意書、保険証をもってく
その他服装や髪型などの注意事項があった(当てはまらなかったので記載してない)。

■クリニック到着〜手術

クリニック到着後、さほど待たずに呼ばれて、手術室に案内された。このとき、手荷物は貴重品だけ簡易な袋に入れて、上着や荷物は預かってもらえた。靴もスリッパに履き替えた。
通されたのは前段の待機スペースで、緊張を和らげる内服薬をもらい、ニ種類の点眼薬をさされた(手術の準備用と麻酔らしい)。これがだいたい 9:50 頃。このとき使い捨てのキャップをもらって、髪の毛をしまい込んだ。
待機スペースには同じくレーシックを受ける患者さんが数人座っていた。スマホをいじったり、テレビの映像(リラックス効果の有りそうなお寺?と自然の映像)を見たりしていた。
10:40ごろ、また看護師さんがきて、追加の目薬をさしていった。充血防止用と麻酔とのこと。そういえば麻酔の目薬はちょっとピリッと沁みる感じがして、なんだか癖になりそうな感覚だった。

待機スペースで待っていたとき、手術中にパニックになるかもしれないとうっすら懸念していた。ここ数年で満員の通勤電車や映画館でパニック発作らしき症状に見舞われることがあったから、手術でもそうなるかもしれない……という予感があった。

11:00 ごろ。手術室に呼ばれて、手術用の椅子に横たわる。
手術用のレーザー器具が左右にあって、中に何人もスタッフさんがいた。
まずはフラップを作るために、目を開けたままにする器具を入れることになる。
手術の工程は以下になる(記憶違いあるかもだが)
・フラップをつくる
  右目に器具をはめる
  右目にフラップをつくる
  右目の器具を外す
  左目に器具をはめる
  左目にフラップをつくる
  左目の器具をはずす
・レーザー照射して視力を調整する
  目の周囲を消毒する
  目の上に布が置かれる(保護用)
  まつげ保護用に医療用シールが貼られる(これをやるからすっぴんマストなんだと思った)
  両目に器具をはめる
  右目のフラップがめくられる
  右目にレーザーをあてる
  右目のフラップが閉じられる
  左目のフラップがめくられる
  左目にレーザーをあてる
  左目のフラップが閉じられる
  器具を外す
  まつげ保護のシールが外れる
  目の上の布を外して、消毒が拭われる
  起き上がって手術室から出る

自分にとっては、器具をはめるのが一番の鬼門だった。めっちゃ見えてるし、目の力抜けないし。
フラップを作る時のレーザー照射は見えなかったので怖くはなかった。眼球を動かさないように気をつけるだけだった。
フラップをめくるのはぼんやり見えてて、わりと怖くはあった。が、器具をはめるのに比べればましというか、もはや心折れて諦観していた気がする。
視力調整のためのレーザー照射では、赤い光がぼんやり見えるので、それを見つめている間に終わった。レーザー照射は片目につき20秒だった。カウントダウンしてくれる声があったので助かった。あと、他の人の体験談でタンパク質が焼ける匂いがする、と読んだのでちょっと鼻呼吸してみた。たしかに何か焼ける匂いがした。
フラップを閉じる作業では、閉じられたな、というタイミングで視界がちょっとクリアになるので少しだけ恐怖心が再来した。閉じたあと、なにかでフラップを眼球に馴染ませるためか、眼球の表面を撫でられる感覚がした。

無事に両目分の施術が終わって、手術室を出ると、お医者さんに目をチェックされた(適応検査なとでおなじみの検査機で実施)。このときは手術直後で緊張が体に残っていたので、検査のためにスツールに座っても体が強張ったままだった。
このとき、右目の下まつげが内側に入りやすい特徴があるため、目を閉じるときは下まぶたをちょっと引っ張って目を閉じることと注意された。フラップの回復のためとのこと。
検査が終わったら、手術室前の待機スペースで、リッチなソファに案内された。痛み止めとドライアイ対策の点眼薬をさしてもらい、10分目を閉じて休んだ。
11:30 頃。待合室に戻って診察表を受付に提出し、呼ばれるまで待つ。ついでに目を休めるために目を閉じていた。しばらくしたら、呼ばれたので荷物を受け取り、目薬などももらった。三種類を一日5回さすことになっている。また、一週間は屋外では保護メガネをかけることになっている(上下左右も覆われているので、花粉症対策にもよさそう)。

■目の見え方/その他気になること

手術直後、ピント自体はしっかり合っていて、白い靄がうっすらかかるような感じがあった。
クリニックをでてからもしばらくその傾向はあったが、夕方には自然に解決して視界が落ち着いた。裸眼で遠くがクリアに見える喜び。何年ぶりだろうか。
ハロ・グレアについて。たぶん起きてる。光の輪っかみたいな見え方をしている。もともと乱視があったので、個人的にはそれほど気にならない。
充血はちょっとできた。器具入れるのにあれだけ手こずったのだから、充血があって当然だった。たぶん痛くはない。
ドライアイについて。自覚症状なし。人生でドライアイを感じたことがないので気づいてないだけかもだがら2〜3時間おきに点眼してるから、ドライアイになる気がしない。

■感想

冒頭でも書きましたが、レーシック手術受けた人みんな尊敬します。
上に書いたとおり、私は怖くなってパニクりました。
パニック発作の癖がある人で、不安な人はちょっと覚悟してレーシック手術行ったほうがよいです。特に不安のない人は、気にせず手術受けるといいと思います。

■補足 パニック発作

カウンセリングを勉強したとき、そのなかでは「パニックになることで、"特定の恐怖"から"自分のパニック"へ意識のフォーカスをずらしたい」という旨の記載があった。
今回の自分の場合、「動けない、拘束される恐怖」から「パニックを起こした自分」に意識をフォーカスして、恐怖を無視しようとした。そのおかげである種手術を乗り切れたとも言えなくもない(歯切れ悪い)。
そもそも恐怖感じなければよいのでは?と思うけども、「自分ではどうにもできない状況」に陥るのが私は嫌いらしい。拘束されたら無抵抗にならざるを得ない。それが何より嫌なようだ……

レーシック手術は、患者が視線を向ける方向をときにより変える必要があるため、意識を無くした状態ではたぶん施術できないのだろう。もしかしたら目の手術全般がそうなのかな。眼科系の手術は正直二度とやりたくないなと思った。

次回は定期検査編かな。

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