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おこげと入院

うちで飼っている猫「おこげ」が昨日入院した。

最初の異変はご飯の食べる量が大幅に減ったこと。
元々神経質な性格の子で人の気配がある時にはあまりご飯を食べない子。
先週はパートナーがコロナに、
私も風邪で家にいる時間が長かったせいで
ご飯を食べないのかなと思っていた。

でも普段ならあげたご飯はすぐに食べなくても
翌日には綺麗に食べていたのに
1日に一回分のご飯も完食しないのはおかしいから
パートナーと相談してかかりつけ医のところに連れて行った。

「腎臓が大きく腫れ上がっていてここでは何もできない」
かかりつけの先生がそう言って提携病院の住所が書いたメモをくれた。

この時点ではまだ事の深刻さに気がついていなかったし
昼までに帰れたらいいなーとか
電車乗せるのストレスになるよなーとか
呑気なこと考えてた。

紹介された病院へ到着して診察を受けた。
触診、血液検査とエコー、レントゲン、尿検査。
15分くらい待って再呼び出し。
結論から言うと腎不全と診断された。
段階で言うとステージ1〜4あるうちの4だと。
さらに腎臓の機能は回復しないらしい。

なんだか先生の話を聞いていても信じられなくて、
状況を飲み込むのに少し時間がかかった。
パートナーは検査後の待ち時間で大泣きしていたが
私はまだ状況がよくわからなかった。
だってまだ拾ってきて2年半くらいでつい数日前も元気だったのに。

入院させるか自宅での治療をするかの選択を迫られて
迷わず入院を選んだがそこでやっと事態の深刻さを受け止められて
先生にお願いしますと言ったところからはダメだった。




家について玄関の鍵を開けたとき
おこげの好きなキャットタワーやテレビ台の上
無造作に落ちているブラシ
空のご飯と水の容器
何をみてもおこげの不在を感じてしまう。

パートナーがなんでも感じたことや考えて
辛くなったことは言い合おうねと言ってくれたので
お互い泣きじゃくりながらも不安に思うことや
不在の悲しさを話し合うことができて
ほんの少し落ち着いた気持ちで眠ることができた。

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