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【BMAX】パワーソースを鍛える前にパワーロスを減らそう(前置き)

私「たかも」が学び、共有したいことの第1回目は「パワーソースを鍛える前にパワーロスを減らそう」の前置きです。
結論だけ先に言うと速いモーターがあっても、活かせるマシンがないと遅いという話になります。

パワーソースは電池とモーターのミニ四駆の動力部を指す言葉として使われます。
もちろん高いパフォーマンスを発揮するパワーソースを有することで、他のレーサーよりアドバンテージを得られる部分もあります。

しかしミニ四駆は多くの部品から構成されるホビーなので、一概にパワーソースだけでスピードは決定されません。
下記を例として挙げてみます。

【例】パワソと車体ポテンシャルの関係性
 40,000回転/分のモーターがあったとしましょう、そのうち自身の車体がそのうちの30%のスペックを発揮できるとします。
その場合、「40,000×30%」=「12,000」のポテンシャルが発揮されます。
これは30,000回転/分のモーターと40%のスペックを発揮できる車体と同じポテンシャルになります。

40%のスペックを発揮できるマシンに40,000回転/分のモーターを積んだ場合、「16,000」のポテンシャルが発揮されます。
40,000回転のモーターを積んだ際、両者のマシンポテンシャル(12,000と16,000)を比較した場合、倍率でいうと1.3倍となり、10%の差が数値以上の違いを生み出しています。
さらにモーターの回転数には頭打ちがあるため、パワーソースで勝負していくのは限界があり、回転数が上がれば上がった分、車体によるポテンシャル差は顕著になっていきます。

では車体のスペック、マシンスピードはどのように決まるのでしょうか?
私のここに対する答えは「メンテナンス」と「セッティング」につきると考えています。
まずマシンがコースを走るうえで駆動に関与するパーツは下記のようになります。

【例】FMAマシンの場合
(前輪)
モーター×モーターピニオン×カウンターギア×スパーギア×シャフト×ホイール×タイヤ
(後輪)
モーター×モーターピニオン×カウンターギア×スパーギア×クラウン(前)×プロペラシャフト×クラウン(後)×シャフト×ホイール×タイヤ

fmaの内部構造

タイヤを駆動する部分だけでも多くのパーツが関連していることがわかります。
これらの状態が悪いパーツが増えれば増えるほどマシンのポテンシャルは加速度的に落ちていきます。
マシンを速く走らせる人たちは、これらのパーツに加えシャーシやローラー、ターミナルなどの状態をきちんと管理・メンテナンスし、最適な状態を維持することでポテンシャルを発揮しています。

次のNOTEでは上記を踏まえ、メンテナンスで気をつけてるポイントについて触れていきたいと思います。

おまけ
先日行われたEDMでのBMAXレースの様子です。
こちらのレースではライトダッシュモーター(3.0vで18,700回転ぐらい)を採用しています。

115mのコースを3周23.75秒程度で完走できており、駆動効率としてはモータースペックの約65%を使いきれています。
速いモーターでなくてもここまで速度が出せるということから、メンテナンスとセッティングの大切さが伝わると嬉しいです。

モーター効率の計算結果

あとモーターはすぐ焼けます、速いモーターに一喜一憂してると後で地獄を見ます。。。

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