No.1175 ちょっと昔の映画を観る時間
物心つく前にしか観たことがない、ちょっと昔の映画を今観るとだいぶおもしろい
なぜなら、あの頃は理解できなかった内容をちゃんと理解できるから
あとだいたい当時流行っていた=おもしろい映画だからである
最近は「踊る大捜査線」の映画を観ている
なんか今地上波でもやってるらしいが、うちにはテレビとかいう文明がないので、アマプラで1本あたり400円払って観てる
昨日はちょうど「レインボーブリッジを封鎖せよ!」を観た
この作品について持っている知識は「ン室井スァン!(ねっとり)」「ンレインボーブリッジィ、ン封鎖できまスェン……!(ねっとり)」の2つだけであった。お察しの通り、いずれもモノマネ芸人からの受け売りであったり、モノマネのモノマネのモノマネぐらいの解像度のモノマネであったりする
あとは、「多分なんか流行ってた」ぐらいの認識で、最終的にレインボーブリッジが封鎖できたかどうかすら知らなかった。
めっちゃよかった
まず、登場人物が皆スマホを持っていない。ガラケーか、固定電話か、公衆電話を使っている。公共の場で殺人事件が起きても、みんなスマホを取りだして撮影したりしない。
真っ先にこの感想が出てくるあたり、自分がよっぽどスマホ社会を嫌っていることに気づかされた
あとパソコンがちょっと古くて良い。
モニターの縦横比が4:3で、分厚い。あと情報戦でありがちなニセモノ感満載のデザインのウィンドウも良かった。デスクトップ背景が「カラスのシルエット」で、さすがに厨二だった
ストーリーやキャラクターも良かった
本当に久しぶりに正統派刑事モノ作品を観た気がする。それこそ、こういうのを最後に観たのは実家に住んでいるときで、親が観ているドラマのおこぼれを雑に観るぐらいだったので、ちゃんと観るのも悪くないなと思った。
登場人物も変にひねくれていなくて、「信念を貫き仕事に熱心であるが、ちょっと子供っぽい性格の主人公」「主人公に振り回され手を焼きながらも、その信念の強さや熱心な態度を認めている同僚」「寡黙で厳しいが、その厳しさの中には確かな優しさがある上司(主人公はこの上司のことを誰よりも信じている)」といった、まさに王道のキャラクターデザインで、なんのノイズもなく楽しむことができた。
最近のキャラクターって、若者の共感を狙ってか「メンヘラ系」とか「病み系」とかそういうのが多くて、観るのが疲れてしまうので、もう全部こういう王道を征く感じでいいと思う。
あとレインボーブリッジは封鎖できてた。
封鎖できてないと思ってた。だって皆「レインボーブリッジ、封鎖できません」って言ってるから……
ていうかこの映画の撮影にあたって、マジでレインボーブリッジどころかおそらくお台場に繋がる道をほぼ全部封鎖してる気がする。昔はそれがどうしたぐらいの認識だったが、今ならこの規模感のデカさを理解できる
あと青島俊作は「ン室井スァン!(ねっとり)」なんて言ってないし、「ンレインボーブリッジィ、ン封鎖できまスェン……!(ねっとり)」こんなにねっとりしてない
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?