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2023年と、2024年の話(振り返り記事)

VRChatワールド探索部

今年は1週も休むことなく、全52回の活動を通じて980のワールドを訪れました(あと20で1000なのでこれから行くか悩んでます)。
遊びに来てくれる方、いつも本当にありがとうございます。ひとりでワールド巡りするのも良いんですが自分は部員の皆さんと一緒に行くのが好きで、参加してくださっているみなさんには本当に感謝しています。
「行きたいけど、だいぶ時間があいてしまって今更行きづらいなあ…」と思っているという方をたまにお見掛けするのですが本当に気にしないでください! ワ探はいつでもウェルカムです。

今年巡ったワールドについては、「ワ探部長と巡る2023年のVRChatワールド10選」という記事がFUKUKOZYさんが運営するワールド紹介メディア「WATAN」(ネーミングセンス!)に掲載されてますのでよかったら読んでください。


・VR演出についてかんがえてみた
しゃべりました。収録時間5時間で、12名による座談会ということで編集をしてくれたFUKUKOZYさんには多大なる負担をかけてしまいましたが、おもしろかったのでぜひ来年もやりたいと思っています(FUKUKOZYさん、よろしくお願いします!)。
去年は「VR演出」と呼ぶようなものはつくってなかったのですが、来年の「かんがえてみた」では自分が手がけたものをいろいろ話すことができそうで、今から楽しみです。


MIGIRI

あまりまだ定着してないのですが「MIGIRI」というのはVRChatのワールドやイベントなどの制作を行うクリエイティブチームの名称で、自分はMIGIRI所属のディレクターです。
今年は2つ、制作物をお披露目できました。

・Metamorphosis
去年に引き続き、「WACOM Connected Ink」のワールド「Metamorphosis」のディレクターを務めました。
今回は「KISEKI ART」の演出をより進化させるため、メインのクリエイターに避雷さんをお招きして、人工生命を用いたワールドになりました。accojamsさんに手掛けていただいた音楽と避雷さんの人工生命による演出で、なかなか他にないような体験を得られるワールドになっています。
このワールドを使った自撮り写真を投稿してくれた方が結構いらっしゃっていて、そういう使い方をしていただけるとは予想していなかったので嬉しかったです。綺麗なワールドなので、ぜひ遊びに行ってみてください!

・CIEL LIVE SHOWCASE at VRCHAT
「KAMITSUBAKI STUDIO」所属アーティストのCielさんによる、「KAMITSUBAKI STUDIO」初のVRChatライブ。自分は「LIVE CREATIVE DIRECTOR」を務めました。主にワールドやライブ演出のディレクションをしています。
このイベントでは、インスタンス間のユーザー同期システムによる、観客400名が同一の空間に表示されたライブを実現しました。VRChatにおける音楽ライブはやはり観客の少なさが課題となっていたと思いますが、それを解決するひとつの事例を提示できたことはうれしかったです。
ライブは2曲と短めだったのですが演出的にもおもしろいものがつくれたと思いますし、らくとあいすさんによる音のデザインも含めてとても良いライブになったと自負しています。これは本当に制作に携わってくれたチームのみなさんのおかげです。

こちらのライブはアーカイブ映像が既に非公開になっているので見られないのですが、下記のreal sound techさんの記事に詳細にまとめていただいているのでよかったら読んでみてください。


その他VRChat関係

・【VR Live】kinu 5th live "はじまりのおわり"
とても光栄なことに、キヌさんにライブ映像の撮影と編集の依頼をいただきました。もはや私が言うまでもなく、キヌさんのライブはめちゃめちゃすごいので、映像でどこまで伝えられるのか…、というプレッシャーもありましたが、Director of Photographyを担当してくれたReeeznDさんや、BUSSANのドローン映像にとても助けていただき、VRライブのアーカイブ映像としてかなりカッコいいものがつくれたのではないかなと思います。
とはいえやはりVRで見るインパクトには適わないというか、ライブなので当たり前ですが映像で見るのと現地で見るのはまったく別の体験なので、この映像を見て興味を持ってくれた方はぜひキヌさんのライブをVRで見てほしいです。
直近だと来年のサンリオVfesに出演されるみたいなので、要チェック!

・BOOTH House / BOOTH Cafe
ありがたいことにご縁をいただきまして今年はBOOTH HouseとBOOTH CafeのPR映像と、BOOTH Cafeのクリエイターインタビューの記事を手掛けました。
ご連絡いただいたときは正直驚いたのですが、とてもうれしくて即レスしてしまいました。
ワールドの紹介映像とかをつくっている方、Twitterでもたまに見かけますが、自分でつくってみてその難しさがよくわかりました。いつでも撮影をやり直せてしまうというのが良くもあり悪くもありますね……。BOOTH HouseもBOOTH Cafeも魅力的なワールドなのでそれが伝わっていたらうれしいです。

インタビューもとてもおもしろいのでぜひ読んでみてください。BOOTH Cafeは外観だけでなくアバターペデスタルのギミックやインタラクティブサウンドなど様々な要素が含まれているワールドですが、チームとしてそれがどのように出来上がっていったのかお伺いするのがとても楽しかったです。


その他のお仕事

・WEEKLY OCHIAI
WEEKLY OCHIAIは落合陽一さんがメインパーソナリティを務めるNewsPicksの番組なんですが、約5年半に渡って私がYoutube/Twitter用に流すダイジェストの編集担当していました。水曜日の夜に生放送した番組を翌日の夜にダイジェストとして出す、という凄まじいスケジュールの映像編集を毎週1本やり続けていて、まあ自分でもよくがんばったなと思います。
そんなWEEKLY OCHIAIの編集のお仕事を年内いっぱいを以て終了とさせていただくことになりました。来年以降はMIGIRIの制作に集中したく、毎週木曜日が必ず潰れてしまうのはスケジュール調整的にもリソース的にもかなり重いという判断です。フリーランスとしては毎月変わらずお仕事を発注してくださる案件を終了するというのは恐ろしい決断なのですが、覚悟を決めました。

基本的に編集作業は一人で行うとはいえ、5年もやってるとまあいろんなことがあったのですが、落合さんの番組を編集させていただくのは楽しかったしとても勉強にもなりました。たくさんお世話になった方々が繋いでいただいたご縁によるお仕事でしたし、WEEKLY OCHIAIのお仕事がきっかけでまた新たなご縁にも繋がり、自分がVRChatに飛び込んだきっかけのひとつでもある(伊勢丹の方がVket出展の話をされていた)ので、とても感謝しています。

・それ以外
細々としたものはいろいろありつつ紹介しきれないので割愛

来年の話

上記の通り、来年からはMIGIRI一本で活動していきます。
この決断に関しては特に悩んだりということはなく、タイミング的に自分は今だと思いました。後になって「あの時もっと力を入れておけば」と思いたくはないですし、ありがたいことに来年のお話もいくつかいただいていて、少なくとも暇になることはなさそうです。本当にありがとうございます。
映像制作の依頼もこれまでと変わらずご相談いただいていて大変ありがたいのですが、VRChatに関する映像以外についてはすべてお断りさせていただいております……。

VRChatやVR界隈がこの先どうなるのか、巷ではいろんな話がされてますし自分も将来の見通しなんて何もないですが、この世界を自分が好きになってしまった以上、自分にできることを精一杯やるしかないと思っています。私たちの思いや願いなんてまるで存在しないかのように世界は変化し続けていきますし、その勢いは年々加速しているようにすら感じますけれど、私たちが愛するこの世界が少しでもいい方向に進んでいってくれたらなと思っています。

2024年も、VRChatワールド探索部、MIGIRI、そしてタカオミをよろしくお願いします。


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