見出し画像

必敗法はあるが、必勝法はない

※世の中コロナ一色ですが、しばらくコメントしない予定です。
 やんなっちゃうからね=3

さて。
いろんな本を読んでいると、成功するために必要なこととして「圧倒的努力」「量が質を生む」ということが書いてあります。それは確かに一面の真実ではあろうなと思います。結局、成功する確率を上げたければ、地道にしっかりと努力したり量をこなしたりする必要がある。ある。
あるのですが、しかし「皆がやらないから」それは圧倒的であったり、抜きんでた量と言える訳です。
では我々ふつうの人はどうやって戦えば良いのでしょうか。

まず必敗法を知る

まずは「絶対にやっちゃいけないこと」を知りましょう。これは「失敗から学ぶものがない」段階です。医師国家試験でも「禁忌肢」といって「これをやるとものすごくまずい、患者さんが死んじゃう」みたいな選択肢が設定されている問題があります(全数百問のうち、数個これを選ぶとそれだけで不合格になります)。

野村克也さんが「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」という言葉をよく使っていました。(※わたしここ25年くらいヤクルトファンです)
これも同じことで「負けるための方法論はしっかりとあるが、勝つための絶対の方法はない」ということを表しています。

その上で、でも「勝つ確率が高い方法」を模索していきたいですよね。

必勝法のコピーをするなら

しかし一般的には「必勝法はない」「成功者の自伝は役に立たない」と言われています。つまり、誰かが上手くいった方法をそのまま真似しても、自分が上手くいくとは限らないということです。

そうは言っても、「自分オリジナルの戦い方」を見つけるのは大変です。ものすごく大変です。僕も仕事を始めて15年ほどになりますが、ようやく「ほんのり分かってきたかな」ぐらいだと思います。しかもこれでいいのかどうか割と不安ではあります。
僕の場合はオリジナルで戦うしかなかったので模索しまくったというのはありますが、組織の中で最低限の型に則ってやらなければならない人の場合、つまり「自分の型を模索する機会が少ない人」はどうすれば良いのでしょうか。

僕が思うのは、「方法」ではなくて「温度感」「方向性」「姿勢」を参考にすると良いのではないか、ということです。

例えば、僕がこれまで人から学んだことは
・研修医時代の先輩からは「患者さんが話しやすい空気感を作る」
・前職の上司からは「自分の責任においてすることは、細部までこだわる」
・大学院の指導教官からは「広く興味を持ち、その上でエネルギーをかける優先順位をきちんと考える」
などがあります。

これがそれぞれ「方法を真似」していたとすると
・患者さんにはとにかく優しくフランクに接する
・診療部で作る書類は全部自分で目を通して修正する
・仕事の相手とはとにかく飲みに行く
という「行動をコピー」していたでしょう。

しかし、大事なのは「何をするか」ではなくて「どう思ってそれをしたか」「なんのためにそれをしているか」です。

僕らもやっぱり誰かの真似をしないと良い方法は見つからないですが、その時に「思考・行動のどの階層を真似するか」を意識してみると良いかもしれません。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?