実践的なシューティング
反復練習を繰り返しシュートフォームを確立できたら、次は実戦に沿った練習をしていきます。
ここで一番大事なことは自分が試合で打つシュートについて理解しておくこと。また、試合経験が少ない場合は試合に出たときにどのようなシュートをチームに求められているのか、または自分で打って決めたいか。これらを明確にしておく必要があります。
シュートの分類で大事なポイントは2つ。位置とシチュエーション。
よく打つシュートはどの位置で、どのようなシチュエーションで打つのか。
トップ、右サイド、左サイド、ウイングなのかコーナーなのか。
ドリブルからのプルアップショット?パスを受けてのキャッチ&シュート?キャッチ&シュートはディフェンスを振り切り動きながらもらって打つシュートなのか、その場で待機しながらパスをもらって打つシュートなのか。パスはどこから来ることが多いのか。ペイントから?横から?ペイントからキックアウトはリングが視野に入った状態でボールをキャッチできるので確率が高いシュートを打ちやすく、横からくるパスは一度視界からリングを外すことになるため一般的には難しいシュートになります。
時間があれば全てのパターンを練習して準備したいところですが、試合前のウォーミングアップはもちろん普段の練習でもなかなか難しいのが現実。試合でよく打つシュートは何か?得意技にしたいシュートはどれかを考えて、時間と相談しながら優先順位をつけて練習します。
ひとつ例として、高校生の頃の映像が見つかったので紹介します。
この動画は高校3年生のWinter Cup予選決勝、試合前ウォーミングアップの様子です。
動画を見てもらうと、ずっと左ウイングでトップからパスを受けて打っていることが分かると思います。理由は前にも述べた通り、今までこのシュートを試合で打つ機会が一番多く鍵になるシュートだと考えていたからです。
↓過去の試合
では、この試合結果はどうだったのか。
結果は12本中3本成功の25%でシューターとして満足いく結果とはなりませんでしたが、やはり一番打つ本数が多かったのは左ウイングで9本。キャッチ&シュートで見ると8本中3本成功の37.5%、分析をして準備してきたことは間違っていなかったと改めて振り返っても思います。もちろんその成果としてもう少し決め切りたかったですが。
そして、この試合は残念ながら負けてしまいウインターカップ本戦出場とならず高校最後の試合となってしまいましたが、この後まだ試合が続いていればこの反省を活かして、左ウイングの練習に力を注いでいただろうと思います。
みなさんも試合でシュートを決めるために、ただ闇雲にシュートを打つのではなく試合の反省や自己分析をして目的を持ってシュート練習に臨んでみましょう。
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