見出し画像

Form Shooting

試合で確率よくシュートを決められるようになるために、4つの段階の練習を踏む必要があります。

画像1

(1)優れた技術を知る(フォームや動作の習得・矯正)
(2)反復練習(正しい動きを繰り返して筋肉に記憶させる)
(3)実践的な練習(試合と同じシチュエーション、疲労のある状態、時間やディフェンスのプレッシャーがある状態でのシューティング)
(4)試合経験(試合での成功経験が自信を生んで確率アップ)

今回紹介するForm Shootingは⑵の反復練習で、テスト形式のドリルになります。
工夫の仕方、負荷のかけ方で⑶の実戦に近いものに変更可能ですが、今回は初期段階のドリルを紹介します。

練習方法
(1)5ヶ所のスポットから10本ずつシュートを打って計50本シュートを打ちます。
まずは一番近いレベル1から。
フリースローレーンに沿って0度、45度、90度。
↓レベル1

(2)70%、35本以上成功したらレベル2へ。
レベル2でも70%成功したらレベル3のスリーポイントラインへ移動していきます。レベル2はフリースローレーンとスリーポイントラインの中間地点になります。
↓レベル2

↓レベル3

(3)50%未満の場合はレベルを下げて近いところからもう一度確実に決められるように。
70%で昇格、50%を切ったら降格というルールになります。(選手の習熟度に合わせて数値の目標変更可能)

⚠︎このドリルでは確実に決めることを1番の目的にするので、スピードは意識せず、毎回万全の状態を整えて打つようにします。

目的
(1)1本1本のシュートを責任持って確実に決める習慣作り。

(2)完璧なフォームを知り、定着させる。
このように打つことができれば必ず決められるという打ち方を知り、身体で覚える。
次の段階としてディフェンスを振り切った後、速いモーションで打たないといけない場面において、いかに完璧なフォームに近づけられるかという挑戦になります。

(3)完璧なフォーム(シュートが入るフォーム)を身につけるため自分自身と向き合う。
力まず楽に打てるエリアからこのようなシューティングドリルで70%を越えられない場合は、シュートフォームに直すべきポイントがある可能性が高い。その場合、その現実を受け止めてシュートフォームの矯正に挑めるか。
(4)再現力の獲得
入るシュートフォームを再現し続ける。1本決めたら先ほどと同じように打つことを意識し、連続で決めていく。距離感を身体で覚え、入るフォームを身体に染み込ませ、いつでも再現できるように。

HomeCourtというアプリを使ってシュートアーチ(軌跡)の確認をすることができます。このアーチが常に一致して振れ幅が小さいと毎回同じように再現性を持って打てているという証拠になります。



(5)修正力の獲得
⚠︎2本連続でシュートを落とさない。シュートを外したら、次のシュートではその外した原因を修正できるように。
強く打ちすぎた?弱かった?左右にずれた?外れ方とその原因を認識。自分の中でシュートのチェックポイントを持っておくと反省しやすい。

また、試合中においてフリースローの2本失敗はターンオーバーと同じである。2本を決める意識でいることはもちろん、1本目を外しても2本目は修正して必ず決められるように。そしてこの意識でどのスポットからもシューティングに励む。

⑸強い精神力の獲得
目標の数値を設定してドリルに臨むと、終盤はそれを達成するために何本中何本決めないといけない。というプレッシャーが強くのしかかってきます。それを乗り越え、いつも通り入るシュートフォームを再現して決め切れるかどうか。
数字の目標を外から声をかけ、意識させると最後の10本で確率が急に落ち、決められなくなる選手も少なくありません。先を見ず、目の前の一本一本に集中をする。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?