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象の像を検索したら転がり出たもの

 ここ数ヶ月、毎日ドリパスで映画『ガネーシャ マスター・オブ・ジャングル』に投票し、それをTwitter(現X)に投稿するのが日課となっている。
 正直、票は全然伸びていないので上映候補までたどり着けるとは思えないのだが、愛しい我が推しマカランド・デシュパンデも大活躍する日本語字幕付き作品は貴重なので、宣伝も兼ねて毎日何かしらの小ネタを付けて投稿するようにしている。
 だが、さすがに数ヶ月続けているともうネタが尽きてしまった。切実なネタ不足に、私はヤケになって「象の像」で画像検索をした。
 出てきた象の像を見ていたら、Amazonで(今は取り扱っていないらしいが)こんなものを見つけた。
 2頭の象が向き合って座り、長い鼻を絡ませているガーデンオーナメント。「象のカップル」とあるから雄と雌らしい。
 ん?と何かが引っかかった。探すと他にも2頭の象が向き合った構図のものが出てきた。
 これはもしや……歓喜天の影響?



 歓喜天とは大聖歓喜天、聖天とも言うガネーシャ神が仏教に取り込まれた仏様だ。
 この歓喜天、単身だとガネーシャそのままの象頭六臂の姿をしているのだが、御本尊として祀られている仏像は、象頭人身の男天と女天が向き合い抱擁している姿の立像が多い。
 有り体に言うとかなり異様で、男女の交わりをも連想させる姿は仏教では珍しいため、この双身歓喜天像は通常厨子に入れられ秘仏とされている。聖天寺に参拝しても御本尊が大っぴらに開帳されていることはないはずだ。

 でも、ファンシーな象ちゃんのラブラブ像にすれば、庭にだって置けちゃう!……と思うのは考えすぎだろうか?
 私にはもうこの像、歓喜天にしか見えなくなってしまった。象カップル像=歓喜天=ガネーシャ。あれ?映画に戻ってきた。

 瓢箪から駒、ヤケクソ検索からガネーシャ。

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