五月三十五日

「五月三十五日は木曜日でした」で始まる(多分)この物語が、子どものころも今も好きです。
『ふたりのロッテ』で有名なエーリヒ・ケストナーの作品ですが、何故か話題になることは少な目です。

南洋についての作文を課せられた、生真面目なコンラート少年が、常識はずれの叔父さんとローラースケートを履いた馬と一緒に不思議な国々を旅する話です。
パロディとナンセンス、そして風刺が効いていて痛快です。

生真面目な子どもだった私は、現実の枠を取り払ってくれるお話が好きでした。
一時的に別世界に連れて行ってくれる物語もいいけれど、この話の叔父さんや長くつしたのピッピのように、退屈で窮屈な日常の垣根に穴を開けてくれるお話の方が、そのまま生きていく力になってくれました。

今日は五月三十五日の月曜日。
そして次女の誕生日です。
あの日は木曜日でした(^-^)

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