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ちいさいおうち

一昨日は一日中雨で、全国各地で梅雨入りしましたけれど、昨日今日は晴れて、夏の暑さです。
我が家は今日から外壁塗装工事が始まりましたので、もうしばらく雨には我慢して欲しいところです。

というわけで今日は家のお話。
真っ先に思い浮かぶのはバージニア・リー・バートンの『ちいさいおうち』。
郊外に建てられた「ちいさいおうち」は四季折々の風景や人の暮らしを眺めながら楽しく暮らして(?)いましたが、長い年月を過ごすうちに辺りはどんどん開発され、終には高層ビルに囲まれて見る影もなくなっていきます。
ところがある朝、この家の持ち主の子孫に見出され、無事郊外に移築される、というお話です。

お話もいいのですけれど、絵を見ているだけで楽しいです。
この絵本が描かれたのは1942年。日本では国策絵本が描かれていた頃ですね。
日本で紹介されたのは1954年、石井桃子訳で岩波子どもの本シリーズの一つとして出されました。
この頃のものは右綴じ縦書きでした!
なので、原書とは絵が左右反転している部分があったんですよ⁉︎

今もまだ売れ続けているロングセラー(^-^)
三世代に渡って読み継がれている名作中の名作ですね。

その一方で、こーんなお屋敷にも憧れてました。
写真は旧華頂宮邸です。邸内には年2回の公開日など、限られた時にしか入れませんが、昼間であれば庭園には自由に入れます。

こちらは古我邸。道から見るとこんな感じです。
数年前まではこうして遠目に見て、どんな人が住んでいるのかなーと思っていたのですが、今はレストランとして使用されています。

でも、これくらいのサイズの方が現実的。
ここはかつて小児科のお医者様で、幼い頃私もお世話になりました。

お家を描いた絵本はたくさんあるけれど、私が一番好きなのは『そらいろのたね』。
作者は なかがわりえこ 文、おおむらゆりこ 絵
『ぐりとぐら』コンビです。
描かれたのはそらいろの方が早く、1964年です。
ゆうじくんが きつねととりかえっこした そらいろのたねをまいて水やりをすると「つちのなかから、まめぐらいの そらいろのいえが でてきました。」
この家はどんどん大きくなり続け、色々な動物がやってきて、喜んでみんなで中に入っていると きつねがやってきて…

この本のどこが面白いの?と70代の方に真顔で聞かれて困ったのですけれど、私にはどこもかしこも面白いです。
敢えて一つ挙げるなら、やっぱりちいさいおうちが生えてくるところですよね。
私がこの本に出会ったのは幼稚園の頃ですから、絵本を読みながら、自分もこの家に入っていたのでしょう。
#ちいさいおうち
#そらいろのたね

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