昔の日記再録シリーズ

センセイの鞄
2005-04-29 06:37:09
 

を今頃読んだ。
昨日、新幹線の中で。


ということで、京都へ帰ってます。
「センセイの鞄」川上弘美
は、恋愛小説だ。

じーさんが泣いて喜びそうな。
でも「センセイ」のようなじーさんはなかなかいない。
そしてこれは、酒飲み小説でもある。
独身時代、それこそ学校のように酒場に通っていたワタクシには、なかなか懐かしい小説でもあった。


妙な附合だけど、その酒場の客に、川上センセーという画家のじーさんがいて、いつもは貧乏でたまに絵が売れると金持ちだった(らしい)。北九州市美術館の常設に作品があるくらいなので、一時はきちんと評価された画家なのだけれど、わたしにとっては単なる酒場の飲み友達のキュートなじーさんだった。


去年亡くなったのだが、北九州を離れて十数年たつワタクシは葬儀にも行かなかった。


その酒場のマスターが連絡をくれて、みんなの代表で行って来るから、という言葉に甘えた。


カッコよくてかわいいじーさんだった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?