リリー・フランキー「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」
東京タワー(リリー・フランキー)
2005-07-31 06:44:29
リリー・フランキーの長編小説をやっとこさ入手し、読了。
これはですね、とにかく全ての日本語が読める人に読んでいただきたい。
過去「日本のみなさんさようなら」(情報センター出版局、文春文庫)で、ワタクシはリリー・フランキーを尊敬する、と西日本新聞に書きましたが、今回はリリー・フランキーに「はいつくばる」とでも申したい。
丁度文芸書の担当になるので、リリーフェアを熱く開催することを誓う。
家族ってのは微妙だ。かつて家族から逃げ出したワタクシだが、今現在は自前の家族を持ち、なんとかやっとこさ運営している。ここから逃げ出す事はできないし、かつて逃げ出した家族から逃げ切っているわけでもない。自前の家族を持ったことで、改めて対峙しているのかもしれない。
「東京タワー」に描かれているのは、リリー・フランキーの母親の人生であり、リリーさん本人の半生だ。そして母親への恋文でもある。
彼と自分とに接点が多い事を知り驚く。
小倉出身、生まれた病院は小倉記念病院で、これはタカクラママンが子宮癌を手術した病院だ。小さい頃住んでいたのは遊園地の近く、ということは、小倉に1つしかなかった到津遊園地と思われ、ワタクシが19歳で家を出て自活した時に住んだのが、この遊園地の側だった。わたしが京都から九州に戻ってきた頃、リリーさんは大学生になるために上京していったのだった。
なんだか、今さっき読み終わったばかりで興奮しててうまく書けない。
もう一回読んでから書くことにしよう。
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