HP 作成の巻2


 インターネット接続前夜 1998.06.16

 
 36MBになったワタクシのマックは実に快適だ。(って、時代は100MBなど軽く越えとるっちゅうに)

しかし、ここに到るまでには、暗くて深い河がありましたよ。とりあえず、購入したメモリを手に、マックな師匠のかたに電話をする。

「あの、ご無沙汰してます。メモリの差し方教えて下さい」

仕事やめてからこっち、ろくに連絡もしてないのに都合のいい時だけ頼るタカクラだ。師匠さまゴメン。

 わたしのマックの背面のパネルは、ビス止めなどしてない型なので、周辺機器をつないでいるコード類をはずすと、爪をひっぱるだけで開くしくみだ。おお、触るのも怖いロジックボードというやつが見える。MAC POWER誌ではお馴染みだが、自分のマシンのそれを見るのは、実は初めて。自分でメモリを増設すると言うと、静電気に注意して下さい、スロットに触っている時に静電気が起こったりすると

《こわれますよ》

(↑四倍角くらいの大きさで、ワタシの耳に迫るのだ)なんて言ってくださりやがる。静電気のことは、必ず言われるのだけれど、どうやって防止するんだあ。てな事もわからない。

「ドアのノブとかに触って、逃してやればいいんですよ」と師匠。なんだ、そんなことか 。おうおうにしてあることだが、このパソコンに関しては「なんだ、そんなことか」というような事で延々3時間悩んだりするのだから馬鹿には出来ない。

パソコンメーカーのサポート電話の珍問答集が、一冊の本になるくらい問題は多く深刻で、でも笑えるんである。書類をごみ箱にひっぱってる途中に落としてしまい、どのフォルダに入り込んだのかわからなくなる、なんてしょっちゅうだよ。ファイル検索で探そうにも正しい名前を思い出せないとかね。そして後日感動のご対面を果たしたりする。あら、こんなところにおわしましたか、てなもんだ。とくに、インターネットでエッチ画像の収集に励むおとっつあん、などは注意が必要だ。娘が開いたキッドピクス(子ども向けお絵かきソフト)のフォルダの中に、開脚全裸金髪美女なんぞの写真があったりして、子どもは何でもダブルクリックで開いたりするから17インチモニタいっぱいに広がって、それを見た子どもは吃驚して泣きだして、ナニゴトかと母ちゃんが寄ってくる。やばいよやばいよ、おとうさん。とまあ、このような恐怖も潜むパソコンなわけで、やはり取り扱いには十分慎重にありたいものである。

半泣きに、なりながらも、なんとかメモリ増設を済ませ、32ビットアドレスのスイッチを入れて再起動。アップルメニューから『このコンピューターについて』を見てみると、おおメモリ合計が36.864Kになっているよう。滂沱。これでネスケも立ち上がるぞ。

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