HP 完成 6月15日オープンからその後 1998.08.28


98年の6月15日にオープンすると、当時小さいコラムを書いていた業界紙「新文化」に発表していたので、それに間に合うように必死に仕上げた。公開の3日前くらいから、出来た順にサーバへファイルを送ったので、15日より前にアクセスしてくれた人は工事中のページばかりなのに閉口しただろう。ホームページのしくみを簡単に説明すると、プロバイダという接続会社の中にある、インターネットに繋がったコンピュータの中に、5MB分の場所を間借りして「たかくら&みえぞう製作所日誌」を公開するという事だ。だから、わたしが作ったホームページの書類(ファイル)を、自分ちのパソコンから電話線を介してプロバイダのコンピューターに送ってやらなければならない。

 ホームページを作るのは、そうややこしい事ではなく、特別なソフトもいらないので、手元にインターネットに繋げられる環境(パソコン・モデム・電話回線・ホームページを置かせてくれるプロバイダとの接続)があれば、今夜にでも出来る。どんなパソコンにもついている簡易ワープロ(エディタが便利)で作った書類(ファイル)を、FTPソフトで転送すれば良いのである。インターネットを見て回っている時に、みているページを別名で保存(もしくはダウンロード)する事があるだろう。その際、保存形式をテキストかソースか選ぶ機能がブラウザについているはずだ。このソース形式というのが、なまのホームページのファイルだ。これを見てみれば、どんな風になっているかがよくわかる。

 文章の部分は普通に書いているのだけれど、タイトルの文字を大きくしたり、枠線で囲ったりを《タグ》と呼ばれる形式で書き込めばいいわけである。
例えば
<H1>マックの奴隷</H1>
と文字を記入すると、赤い部分はブラウザ(ネットスケープやインターネットエクスプローラなどのホームページを見るソフトをブラウザという)がタグとして判断し、マックの奴隷という言葉を「一番大きい見出し」と判断して、通常の文字の数倍で表示してくれる仕組みになっている。タグは半角英字で書かなければならない。上の一行をブラウザ上で見ると、このようになる。

マックの奴隷

こういうふうに、文字の大きさや色などをタグで指定してやれば、ただの文字の羅列がグラフィカルに表示されるというワケだ。写真や絵などは、JPEGかGIFという画像形式のファイルにして書類ファイルとは別に送り、これもまたタグでここに○○の絵を置くという記入をしておけば、ブラウザ上で一緒に表示してくれる。簡単でしょ。

 まあ、アニメが動いたり、音楽がなったりというページにはそれなりの仕掛けや工夫がいるのだけれど、通常のホームページってのは、こういう仕組みでできていて、このタグ込みの文章をHTMLと言う。

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